2011.6.28

CQ出版社 キュービカル・クワッド 1983年発行

CQ出版社発行の『キュービカル・クワッド』です。B5版134ページで価格が\850、1973年初版発行ですが1983年第12版を入手しました。
クワッドと呼ぶアンテナ群だけの設計・製作をまとめた貴重な本です。
一般的なキュービカル・クワッドが主ですが、最後の章で原理を応用(変形)したアンテナを紹介しています。
デルタループ、エクスパンデッド・クワッド、バードケージ等が紹介されていますが、私自身は1972年ころに製作したスイスクワッドが印象に残っています。(もちろん、本書で紹介される前の記事を参考にしました。)
『キュービカル』というタイトルになっていますが、書籍では『キュビカル』と書かれている場合が多いようです。Cubicalの発音をカタカナ標記すれば、前者のほうが表現として正しいのですが、後者に慣れきっており、違和感もありません。
Cubicalを省略して単にクワッドと呼んだり、CQと省略することが多いので、あまり気にしませんHi。
学生時代、アパートのベランダに50MHzの2エレメントクワッドを作って上げました。ステーが十分に取れず、使用期間わずか1週間で下ろしましたが、安価に製作出来、コンパクトでゲインが取れるので満足した記憶があります。
欲しかったデータは、多エレメント・クワッドの設計データでした。同じエレメント数なら八木よりもクワッドのほうがゲインがある、という話でしたし、本書でも同じ記述があります。実際に3・4エレメントのクワッドを作るつもりでしたが、移動運用で利用するには垂直方向にエレメントは組み立てにくく、自作は八木ばかりでチャンスを逸しました。
というわけで、自作するチャンスは当分無さそうです。V/UHFなら、スペースを取らないので実験レベルで出来そうですが。
まずはPCでシミュレーションをしながら本データと比較してみる予定です。