2011.6.18

JARLアマチュア無線ハンドブック 1971年


JARL編集・CQ出版発行のJARLアマチュア無線ハンドブックです。初版は1968年ですが、1971年の第3版を入手しました。
B5版780ページ(広告は除く)、当時の定価は\1,800です。厚みが実測値で38mmあり、一昔前のコールブック並みです。
存在は知っていましたが、当時は興味がなく入手しませんでした。
JARLが編集しただけあり、編集スタッフが約50名います。一部資料は途中で改訂されたようです。
ハンドブックとは何ぞや?と、目次を見ると、無線工学の基礎から始まり、HF受信機・送信機、VHF受信機・送信機、SSB、FMの技術解説がありました。
無線工学は基礎理論から始まり、電子管(まだ真空管の時代です)の動作点の説明を含む使い方が書かれています。
受信機はトランジスタ・FETを含む動作原理と設計方法・事例が、送信機はAM送信の増幅・変調・発振回路の設計方法と製作事例が掲載されています。
VHFの送受信機は、HF機の技術に加えて高い周波数に生ずる課題を追記しています。
SSBはまだ過渡期で、455KHzのメカフィルか自作PSNです。メーカー製のクリスタルフィルタ(9MHz)のCMがあるのですが、記事が古いようです。
以下、トランシーバと製作事例、電波伝ぱん、アンテナ、計測器・・・・と続きますが、キリがないので途中で止めますHi。
製作事例の寄せ集めではなく、基礎理論と設計に重きを置いています。真空管主体の旧技術ですが、一通りの知識を得るには良い本であると思います。
些細なことですが、ふと気づいたことです。表紙を開くと、日本・世界地図が逆さまです。思わず表紙に戻りました。
この1冊だけのイレギュラーでしょうか。
最後のオマケ、珍しい資料を見つけました。JARL旗の図面が公開されていたんですね。
図面に従って製作可とのことですが、送料55円負担でレンタル可能とも書かれています。
今も同じ図面かは分かりません。