2015.10.22作成

バーニアダイヤル

手持ちのバーニアダイヤルです。
各メーカーは規格を直径で表記していますすが、直径50mmが3個と100mmが1個でした。
他に36mmの実装品がありますが、70mmは持っていません。
100mmは現在は入手が難しいようです。
50mm1個は比較的新しいですが、残りは40年以上前の部品と思われます。
現在、製造しているメーカーは1社らしく、事業を停止されると入手不能です。購入するユーザーが減らないことが、事業継続のカギです。

ツマミと目盛板を外すと、減速機構が現れます。中央のシャフトの突起を挟む周辺の3個のリングがはさんでいます。シャフトの接触部の直径とリングの直径の比だけリングは減速され回転します。リングを含む部品が背面に接続したバリコンやボリュームを減速するわけです。
じっくりと構造を眺めて考えることが出来ました。

まずは大きい100mmのバーニアを紹介します。『バーニア』は「副尺」という意味で、長さを測定するノギスと同じ原理です。
上部にある目盛と一致する箇所から目盛間を読み取ります。
メーカーはTANAKA MDS、品番はT504です。

次に50mmのバーニアですが、新(左)旧(右)文字の大きさが異なる以外に差はありません。
メーカーは、新はNittei、旧は中央精機となっています。
ところで、いずれも上の目盛がありません。
構造上は「バーニアダイヤル」とは呼べませんが、精度よりも減速機構を要求するアマチュアの機器では重要な話題ではありません。。

最後の一つは 目盛がAM中波帯になっている変わり種です。
535-1605kcをカバーすべく、53.5-160.5 X10kcと書かれた目盛があります。
現在はもちろん、昔も店頭に並んでいた記憶がありません。
メーカーは裏面にOTAとあります。
裏面に製品品番とメーカーが書かれていますが、古い3個はいずれも品名が「VERNIER DAIRL」となっています。一方、新しい1個は「VERNIER DIAL」です。
英単語からすれば後者が正しいのですが、何故なのでしょう。
最後に、もう一つどうでも良い事を。
バーニアダイヤル』と書きましたが、ネット検索すると『バーニダイル』『バーニダイル』『バーニダイル』とバラバラに出てきます。正式名称は果たして?
英単語のカタカナ表記の難しさを感ずるネタですね。