THE MANUAL OF THE

NEW MÄRKLIN-MOTOROLA FORMAT

©Andrea Scorzoni, 1995-2020

TRANSLATION TO JAPANESE HTML by ©Haruo Kogane 1998,2020

独断と偏見による?意訳のため?、翻訳許可だけを得ています。

以下私宛のメール原文のまま
thank you for your message. No problem to translate the document.
Quite obviously, I'm not able to verify what you will write ;-)
I can just trust in you.
The only condition is to make a clear reference to the source of
the document at the beginning of the introduction:
Dr. A. Scorzoni, via Agucchi 169, 40131 Bologna, Italy

FOREWORD

はじめに

http://bolam5.lamel.bo.cnr.it/~scorzoni/motorola.html の日本語版です。 ただし、訳者KOGANEの勝手な直訳であり、みなさんの参考にしていただきたく、つまり、 この誤訳誤記等によるみなさんの運用によって生じた事態は免責願います。また、 誤訳誤記等は、メルクリンフォーラム掲示板BBSの方へ遠慮なく指摘をお願いします。 リリースバージョン 1.0 1998/05/31 原本バージョンは3.4 翻訳時の原本バージョンは3.4ですが、原本最新は3.7で更新されています。ご注意ください。, 2020/6/2 追記と連絡先と

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これは、メルクリン(Märklin)が1994年につけた『新しいモトローラフォーマット』 の コントロールユニット 6021に紹介したマニュアルのバージョン3.4です。 みなさんが見ていかれると分かるように、新しいフォーマットは、標準の 3進数 モトローラフォーマット ( MC145026 フォーマット)と同じようにほんのわずかの特徴(差)がある。さらにたくさんの文献情報が利用できるので、 このマニュアルは、詳細に古いフォーマットについて記述しない。 (訳者注:モトローラは米国モトローラ社の社名です。MC145026の動作を知る場合米国のホームページのICの仕様書が参照できます。)

この文章を受け取ったMärklin Export Directorate は 新しい Maerklin-Motorola フォーマットについて説明している公式のドキュメントを出版するために、 彼らが少なくとも今の今まで時間がなかったとわたし(Scorzoni氏)に話した。 このドキュメントがあなた(読者と)彼ら( Märklin officials. )を一助となることをわたしは望む。

このドキュメントで説明されたフォーマットは、徹底的に実証されいるし、試されてもいる。

全く明らかにこのドキュメントで含まれた情報を使っているとき、 わたしはあなたの鉄道の車両に起こるかもしれないどんなものに対しても責任がない。 このドキュメントは、タイピングと論理的なエラーを含むようになりそうである。 それをチェックしてください。わたしはあなたの指摘と感想を待っている。 (訳者注:直接原著者に質問するときは、原文を読んでからにしてください。) 以下、原文3.7の差し替え版のままです。本文は3.4の翻訳となります。

Should you use this information in written documents, please refer to the source of it:

Andrea Scorzoni, via Agucchi 169, 40131, Bologna, Italy.

e-mail address (office): scorzoni@diei.unipg.it

home page (office): http://www.diei.unipg.it/STAFF/scorzoni.htm

Many thanks are due to Stefano Chiti-Batelli for extensive testing and verification of the format described in this document. The help of Rob Hamerling is also gratefully acknowledged, for a better understanding of the data stream issued by the 6021. Thanks also to other friends from the Marklin Mailing list.


CONTENTS


6021 の4連ディップスイッチの機能:

DIP SW. #1)
[OFF]/[ON] ->[OLD&NEW] /[ONLY-NEW] 拡張機能デコーダコード.
古い規格のデコーダとの適合性を保つ、(ZyMOS と 701.13)には、 #1 をOFF (後述参照);
DIP SW. #2)
[OFF]/[ON] ->[OLD]/[NEW] モトローラフォーマット; コントロール 80f ( 6036 )の方向ノブが機能する。
DIP SW. #3)
新しいモトローラフォーマットだけに効くスイッチ。 情報がレールに送られた速度を増やす。 実際には、18 パルスのシリーズの間の時間間隔を短くする。 701.13 の前のいくらかのチップと互換性がない。(それが働かないのは、たとえば、LME03 ( LME=Lenz Märklin エレクトロニクス)などである。)
DIP SW. #4)
+/-12 ボルトにおいての電圧安定化

もしならば #1 がOFFで、 #2 がONのとき、実際は新しいモトローラフォーマットと 古い機能デコーダフォーマットとを混ぜて使える。 f1 f2 f3 f4 が古いデコーダ(デジタル式のクレーンデコーダなど)と新しいもの( c95 の追加の機能)の両方共動く。
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DEFINITIONS.


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ABOUT THE TRITS OF A PACKET パケット内の3進数について

パケットは18ビットの2進数と見なすか、同じく3進数の9個のデータと見なすかで構成されている。 呼び出された種類のデバイスに依存して、次のパケットと 3進数(trit) サブセットは使われる:
locos: A1 A2 A3 A4 F S1 S2 S3 S4  (通常の周波数にて,
                      新旧のメルクリンモトローラプロトコルとしての構成)
       -> A1 A2 A3 A4 アドレスを示す部分(3進数)
       -> F           2進数を用いて補助機能を示す3進数:
                      この機能は、2つの長めのパルスならばONを示す。
                      2つの短めのパルスならばOFFを示す。
       -> S1 S2 S3 S4 2進数を用いての速度と方向指示機能(旧モトローラプロトコル)
                      新しいメルクリンモトローラのプロトコルにおいては
                      速度と移動方向とf1からf4の状態
                      S1 S2 S3 S4 はもはや2進数や3進数としては見なされない。
                      (後述を参照のこと)
                      

電磁コイルアクセサリ: A1 A2 A3 A4 0 D0 D1 D2 S  (倍の周波数,
                          新旧のメルクリンモトローラプロトコルとしての構成)
       -> A1 A2 A3 A4 アドレスを示す部分(3進数)
       -> "0"         3進数の固定データ
       -> D2 D1 D0    2進数を用いた3進数表現で k83 について特有のポート呼び出す
                      範囲は: 0...7; D2=MSB, D0=LSB.
       -> S           k83の状態表示: "1"=on, "0"=switch off すべてのk83のスイッチがOFF
                      D2 D1 D0 がどんな状態かに依らずk83の状態を示す

拡張ファンクションのデコーダ: A1 A2 A3 A4 1 F1 F2 F3 F4
                      (倍の周波数, 旧メルクリンモトローラプロトコルとしての構成)
       -> A1 A2 A3 A4 アドレスを示す部分(3進数)
       -> "1"        3進数の固定データ
       -> F1 F2 F3 F4 2進数を用いた3進数表現で4つのファンクションのONとOFFを
                      それぞれf1...f4, の対応で表す。

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ADDRESS PART "A1 A2 A3 A4" OF A PACKET

"A1 A2 A3 A4" は、トリッツで、たとえば、トライナリビットとして扱われる。 3^4=81のアドレスを表現できる。 実際には、80個のアドレスをロコと古いファンクションデコーダに割り当てていて、 64個のアドレスを電磁アクセサリに割り当てている。
トライナリでのアドレスは、付属する全てのメルクリンデジタルの印刷物示され、 機関車のディップスイッチに設定に、対応づけて分かるようにできている。 それは、8個のスイッチがあり、1から8に番号が振られている。
-> 1,3,5,7 は、4つ分のアドレスのデコーダの入力をグランドにつなぐ様になっている;
-> 2,4,6,8 は、4つ分のアドレスのデコーダの入力をVcc電源につなぐ様になっている;
もし、入力がつながれない状態であれば、デコーダはこの状態を「オープン」と解釈する。
例として、 -2--5-7- は、
      -2  1st trit   = 1
      --  2nd trit = open
      5-  3rd trit   = 0
      7-  4th trit   = 0
トライナリアドレス『 0000 』が (メルクリンモトローラプロトコルとvice versa )で 『 80 』として定義され、機関車と機能デコーダの『open open open open』が、 メルクリンモトローラプロトコルでは、使われないことに注意してください
address 34:の例
34:3=11      remainder: 1
11:3= 3      remainder: 2
 3:3= 1      remainder: 0
 1:3= 0      remainder: 1

Then: 34=1*27+0*9+2*3+1*1
トライナリフォーマットの34は1021で、例えば、 "1" "0" "open" "1". モトローラフォーマットでは、 これらは実際に方向転換の手順として送られます。 この例は、
"1" "open" "0" "1" (trits) or
11 10 00 11 (bits)
-2 -- 5- -8 (Maerklin DIP switch)
A1 A2 A3 A4

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待機状態

待機状態とは、電源を入れたとき、または、リセットが入ったときの状態です。
旧モトローラプロトコルでは、待機状態は、連続した負電圧をレールに印加するように義務づけします。 (茶色のリード線に対して、赤いリード線を負側にします。)
新メルクリンモトローラプロトコルでは、待機状態は、連続してパケット送信を発生します。 これは、アドレス部分をメルクリンデジタルの未使用のものを使用します。 例えば、4つの『open』のトリッツで、データの部分は5個の『ゼロ』トリッツです。
実際に、機関車と機能デコーダのアドレス『 80 』が、 4つの『0』 トリッツの手順でコード化された時、 このアドレスが トライナリコードの中の『 80 』であることに注意してください。
待機モードの終了は、機関車に『真(true)』が初めて送られて、すぐ行われる。
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新モトローラフォーマット中の機関車のためのビット

コントロールユニットのディップスイッチの2番をONにすると、新モトローラフォーマットが レールに供給されます。
新モトローラフォーマットは、 要約すると、新しい『モトローラ』フォーマットの最初の 10 バイナリパルスは、正確に同じである。 例えば、第9と第10の長いバイナリ2パルス(第5トライナリパルスでは1)が『機能』オンを意味する。 新プロトコルでは、最後の8パルスのみ、異なる。
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パケットシーケンスの記述

新フォーマットでは、一つの機関車に対して次のシーケンスを送る
- 2x double packet specifying speed and direction;   (*)
- 2x double packet specifying status of additional function f1;
- 2x double packet specifying speed and direction;   [same as (*)]
- 2x double packet specifying status of additional function f2;
- 2x double packet specifying speed and direction;   [same as (*)]
- 2x double packet specifying status of additional function f3;
- 2x double packet specifying speed and direction;   [same as (*)]
- 2x double packet specifying status of additional function f4;
2台の機関車を制御するとき:
- 2x double packet specifying speed and direction;   (1st loco)
- 2x double packet specifying status of additional function f1; (1st loco)
- 2x double packet specifying speed and direction;   (2nd loco)
- 2x double packet specifying status of additional function f1; (2nd loco)
- 2x double packet specifying speed and direction;   (1st loco)
- 2x double packet specifying status of additional function f2; (1st loco)
- 2x double packet specifying speed and direction;   (2nd loco)
- 2x double packet specifying status of additional function f2; (2nd loco)
...
等々。
回転している車輪で集電されるとき、いつも発生する電気のノイズの存在が
なぜ同じ内容の情報の送信に2回以上行うかという、理由になっている。
エラーを防ぐのためにそれが2つ同一のパケットを受け取ったときだけデコーダは動作する。
2連続したパケットを理解することは、ノイズが多い場合には、デコーダは、非常に希である。
大抵それは少なくとも2パケットか 大抵4パケットか、それより多くを必要とする。

6021で問題となる特有の命令についてデータ流れを見てみよう。
続く次章からは、「Rob Hamerling氏  製sniffer」ツールを使って生成している。
(The following paragraphs have been compiled with
the help of a "sniffer" program written by Rob Hamerling.)

 この件に関しては以下のリンクにて情報入手できます。For more information prease refer to
Rob's home page
機関車の速度を変えているとき、6021が、16 同一のパケット(8組の2パケット)を、
新しい情報とともに、送り、
そして、記憶保持(訳者注:原文ではリフレッシュだが、送信データ自身を保証するためのものではなく、前の命令を再び送らないと忘れてしまうのが
DRAMメモリーの記憶保持ににているため以下このように訳す)動作サイクルに戻す。

『逆転』指示情報を送っているとき、 6021 (ディップスイッチ#2 がON)は、
新しいタイプ(8組の2パケット)で構成する16の「方向転換」パケットを送り出す。
ディップスイッチ#1 がOFFのとき、6021は古いタイプ(6組の2パケット)で構成する2の「方向転換」パケットを送り出す。

FX ( F1...F4 )を押すと、6021は、記憶保持動作サイクルを中断し、通常記憶保持動作サイクルに戻る前に 12の同一のパケット(6組の2パケット)を選択された機関車のデコーダにFXのONコードとともにおくる。

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パケットの最後の8バイナリーパルスの上の詳細

続いて、最後の8個のバイナリーパルスについてだけ議論をすすめたいと思う。 これらを前もって4トライナリパルスとして解釈し直しておく、しかし、0と1という値は このようにメルクリンデジタルシステムの16(2の4乗)レベルの操作数として使用しているように 考慮された、それらは確かに4つのバイナリデジットになっていた。 こらから先、これらを8個のバイナリパルスとして考える。(2の8乗で256組合わせが表現できる)

これらを順に名前を付けておくと: A E B F C G D H

旧モトローラフォーマットではこれらのビットは、AABBCCDD (E=A, F=B, G=C, D=H, 16 組) で, 3進のトリッツとして考えてある。

逆順に並べる -> D C B A
操作内容
1 1 1 1
14
1 1 1 0
13
...
...
0 0 1 1
2
0 0 1 0
1
0 0 0 1
逆転
0 0 0 0
停止
表 1

新しいメルクリンモトローラフォーマットをうまく調べるには、以下のようにビットを分割してみる:
                     A   B   C   D
                       E   F   G   H
操作内容は、常にA B C D パルスで表され、そして、旧形式のフォーマットと互換性がある。

逆順に並べる -> D C B A
操作内容
1 1 1 1
14
1 1 1 0
13
...
...
0 0 1 1
2
0 0 1 0
1
(0 0 0 1)
(逆転)
0 0 0 0
停止
表 2

理論的な観点からすると、コード『 0 0 0 1』が、新しいフォーマットで必要でない(それは現在用いられていない!)
ことに注目してください。
しかし、旧来のシステムとの互換性を保つため(下位互換:訳者的には以降の分で使用)DIP switch #2 が ONのとき、6021は
「古い逆転情報」(DCBA=0001)と、絶対的な方向情報(HGFE different from DCBA)を混ぜて16パケットに出す。
さらに スイッチ #2 がONで #1 がOFFであるとき( LME デコーダとの下位互換をもつ『新しいモトローラフォーマット』)が
 議論した16パケットを出す前に、6021 が、12 の旧モトローラ『 11 00 00 00 』パケット(逆方向指示)を送り出す。

上記のダブルパケットのシーケンスにおける変更点は。EFGHの内容だけである。
1) ダブルパケットの速度と方向の意味づけの場合、操作内容によってEFGHの値が変わってくる。

操作内容
E F G H
-14 から -7
1 0 1 0
-6 から -0
1 0 1 1
+0 から +6
0 1 0 1
+7 から +14
0 1 0 0
表 3

ノート: "+0" は 速度=0 で前進, "-0" は 速度=0 で後進,
さらに言えば、これらのセッティングの後にパケットの最後の8ビットは、 古いプロトコルの同じビットと間違えられることはあり得ない。 それが H と速度を示す( D )の最上位ビットの間の以降に示す相互関係のため、 AABBCCDD シーケンスを持つこと不可能な事実である。 その関係は次のようになる:
H = NOT(D)

速度と方向を示す情報を送る組み合わせは全部で32になる。
例えば、-14 から +14までの進行方向との2組は、古いプロトコルを持った
メルクリンデコーダとの互換性を保つために使用され続けている。

2) 新規に加えられたf1,f2,f3,f4機能の状態を決めるダブルパケットの場合
標準値

f1
f2
f3
f4
E F G H
E F G H
E F G H
E F G H
標準値
1 1 0 f
0 0 1 f
0 1 1 f
1 1 1 f
表 4a

表中の(H)の最後のビットの変数として"f"は、新規追加されたファンクションの状態によって 決まる: OFF: f="0"; ON: f="1".
表3と表4aを合わせて3ビットのEFG、たった6組の組み合わせしか持たないことに注目してください。
一方、 ビットの "f"が、拡張された機能の状態に応じて"0" と "1" の状態しか取り得ないため、 AEBFCGDH の組み合わせは、(旧モトローラプロトコル)のAABBCCDDの場合とぶつかることはあり得ない。
この理由から、いくつかの例外が表4aのフォーマットから見つけることができよう。 これらの例外は古い型のフォーマットと互換性のためにある。 実際、例えば、操作のレベル2と新たに追加されたf1ファンクションの場合の EFGH=1100で
    A   B   C   D
      E   F   G   H
    1 1 1 1 0 0 0 0
古い操作レベル "2"であるこの型をもつことができる。
表4aに例外を示す。

f1 OFF
f1 ON
E F G H
E F G H
標準値
1 1 0 0
1 1 0 1
操作レベル
2
1 0 1 0
通常
10
通常
0 1 0 1

f2 OFF
f2 ON
E F G H
E F G H
標準値
0 0 1 0
0 0 1 1
操作レベル
3
1 0 1 0
通常
11
通常
0 1 0 1

f3 OFF
f3 ON
E F G H
E F G H
標準値
0 1 1 0
0 1 1 1
操作レベル
5
1 0 1 0
通常
13
通常
0 1 0 1

f4 OFF
f4 ON
E F G H
E F G H
標準値
1 1 1 0
1 1 1 1
操作レベル
6
1 0 1 0
通常
14
通常
0 1 0 1

表 4b

EFGHの1010と0101の組み合わせが通常にスピードと方向を決めるパケットで進行方向を示していたことに 注目してください。 しかしながら、表4bの場合それが2,3,5,6のスピードとして使われているとき、 通常のEFGH=1010の意味が『進行逆方向の-14と-7の間のスピード』である。 同様に、表4bの場合それが10,11,13,14の操作レベルとして使われているとき、 通常のEFGH=0101の意味が『進行順方向の0と6の間のスピード』である。 これらの理由からメルクリン−モトローラプロトコルは完全に一貫性があるのである。
8ビットの全組み合わせ数は、以下のような拡張されたファンクションの状態に 情報を送るために使用される。:
(No.: 機能) x (No. :操作レベル) x (ON/OFF) = 4 x 16 x 2 = 128
この計算では、進行方向逆向きの用途に使われる操作レベルとしてABCDの2進数も含めた。 これは、旧プロトコルに合わせ込んだメルクリンデコーダとの互換性を保っている。
例:
機関車 #34, ファンクション ON, 速度 -4, 追加ファンクションf1 ON で、f2,f3,f4 がOFF。
アドレス部: 11 10 00 11
ファンクション: 11

第1のパケットは:
速度 ( 表 2より):     A   B   C   D         1   0   1   0
 表 3より:               E   F   G   H         1   0   1   1

第2のパケットは:
速度 ( 表 2より):     A   B   C   D         1   0   1   0
表 4より:               E   F   G   H         1   1   0   1
等々。

#34の機関車におけるパケットの全種類は:
4x  [11 10 00 11 11 11 00 11 01]  速度
4x  [11 10 00 11 11 11 01 10 01]  速度と f1 ON
4x  [11 10 00 11 11 11 00 11 01]  速度
4x  [11 10 00 11 11 10 00 11 00]  速度と f2 OFF
4x  [11 10 00 11 11 11 00 11 01]  速度
4x  [11 10 00 11 11 10 01 11 00]  速度と f3 OFF
4x  [11 10 00 11 11 11 00 11 01]  速度
4x  [11 10 00 11 11 11 01 11 00]  速度と f4 OFF
"4x" と書いたのは"2回の2組のパケット"を表しています。
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ディップスイッチNo.3 - パケット間の送出間隔

2x 2組のパケット
        ---  ---       ---  ---          ---
#3 OFF     --   -------   --   ----------   
           t1     t2      t1       t3
        ---  --- ---  ---
#3 ON      --   -   --   -
           t1   t2
t1とt2とt3はパケットの間隔です。

6021の場合
ディップスイッチNo.3 が OFFで t1=1.64 ミリ秒, t2=4.24 ミリ秒 , t3=6.1 ミリ秒(千分の6.1秒)
ディップスイッチNo.3 が ONで t1=1.66 ミリ秒, t2=1.17 ミリ秒
#3がOFFのとき t1 より t2が長く、 t1 が t3より、短い; #3がON のとき、 t1 が t2より長い。 後者の場合線路の上の平均の電圧は、ゼロに前者より近い。 ゼロに近い平均の電圧が、2-レールシステムに良い ,機関車-デコーダが 標準搭載 であるかどうかによって (デコーダの茶色のワイヤーに接続しているランプが通例)、線路上バックする機関車では、 それほどライトの強さが変わらなくてすむ。 "バック"とは、"手でつかんで機関車をレールから外して左右を逆にして、レールに置き直した”ことを指しています。

6022の場合は (古いコントロールユニットで145026命令コード化ICを内蔵しているもの)
t1=1.25 ミリ秒で t2 は 4 ミリ秒と 5.9 ミリ秒を交互に繰り返している。

6021の2組のパケットの間隔を含んだ時間を計算してみましょう。

18ビットの繰り返しの最初は:
(1/38400 * 8 クロック * 2 ビット * 9 トリッツ) 秒 = 3.75 ミリ秒

2組のパケット1回では:
(3.75 + 1.64 + 3.75 + 4.24) ミリ秒 = 13.38 ミリ秒 (長い送信間隔を置く, ディップスイッチ#3 OFF,
                                           t1 と t2 だけを考慮)
(3.75 + 1.64 + 3.75 + 6.1) ミリ秒 = 5.24 ミリ秒 (長い送信間隔を置く, ディップスイッチ#3 OFF,
                                           t1 と t3 だけを考慮)
(3.75 + 1.66 + 3.75 + 1.17) ミリ秒 = 10.33 ミリ秒 (短い送信間隔を置く, ディップスイッチ#3 ON)

2組のパケットの最後では:
(13.38 + 15.24) ミリ秒 = 28.62 ミリ秒 (長い送信間隔を置く, ディップスイッチ#3 OFF)
(10.33 * 2) ミリ秒     = 20.66 ミリ秒(短い送信間隔を置く, ディップスイッチ#3 ON)

完全な機関車への情報としては:
(28.62 * 8) ミリ秒 = 228.96 ミリ秒 (長い送信間隔を置く, ディップスイッチ#3 OFF)
(20.66 * 8) ミリ秒 = 165.28 ミリ秒 (短い送信間隔を置く, ディップスイッチ#3 ON))
そして、さあ t1とt2(とt3)の値の違いを検証してみよう。 モトローラ社のエンコーダ145026はt1を3つ分の3進値時間に規格化している、 具体的には1248マイクロ秒というように。 これは、古い6020と6022で送出されるように、『正規の』t1であるべきである。 一方では、145026のデータシートでは、チップの『不感時間識別』("t1"における 最大値)を4つ分の3進値時間より少し多い時間としている(1742マイクロ秒は、 正確な"4つ分の3進値時間"1664マイクロ秒と比較すると) 古いセントラルユニット(6020と6022)は、t1=1.25 ミリ秒であり、145026 データシートの指令が後に続く。 一方で、6021のt1の送信休止間隔(約1.65 ミリ秒) は、145026 データシートの指定とあっている。 (ただし、そのエッジにおいては互換がない)
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Q&A(QUESTIONS AND ANSWERS)

Q1:
もし、私があなたにレンツとメルクリンシステムが互換性がないこと、を正しく理解させることが できたとしても、例えば、拡張されたレンツのファンクションデコーダ がメルクリンモトローラシステムでは動作しないのだろうか?
A1:
レンツのファンクションデコーダが、 レンツプロトコルでのみ動作するをする ,  『モトローラ』ファンクションデコーダがモトローラフォーマットでのみ動作する様に  問題は、今2モトローラ機能デコーダがあるという、事実によってさらに複雑である!
 (私は、メルクリンとレンツプロトコル両方を各機関車/ファンクションデコーダによって理解する  瞬間を待ち望んでいる。それは、超LSIによって可能だ!)
1) 前のタイプの拡張機能デコーダは、メルクリンによって、 いくつかのデジタル式の客車とクレーンに取り付けられた。 デジタルの中の Mä ( rklin )からの 新しいコントロールユニットでディップ swich No.1 をOFFにする場合に限り、それは動作する。 それは正にそのフォーマットと k83 ( 6083 )の『2倍の周波数』において動作をする。 しかし1つの『 trit 』(より良く言えばパルス二つ)は異なる。 さらに、連続的に送られるのではなく、f1...f4 キーが押されるときまたは、命令がインターフェースから来るとき、 送られるという、情報を格納するために、記憶をもっている。 メルクリンはこのタイプのデコーダを売るつもりはない(しかし、新しいモトローラフォーマットにおけるファンクション デコーダを売ろうとしている) あなたはこのタイプのデコーダを例えばここから入手可能である。 Modeltreno, via Cipriani 6, 40131 Bologna, Italy, fax: +39-51-524114. (しかし、それらは、小型化できていないので客車にしか導入できない。)
2) 新しいフォーマットは新しいコントロールユニットのディップスイッチ2がONのときに送ることができる。 現在、それは、 c95 ( 6095 )に載せられた 701.17 チップにおいて動作をする。 拡張されたファンクションの on/off ステータスが、連続的にこの新しいモトローラプロトコルに基づいて送られる。 これが将来の標準プロトコルとなりそうであり、 そして、次の小型化されたc90sには4つの追加のファンクションを使うという可能性がありそうである。

Q2:
 機関車のために使用された新しいプロトコルでだけあるか、それとも、 スイッチ( k83 )にも当てはまるのでしょうか? (すなわち、別の方法:新しいプロトコルで動く私のElektor デコーダを使うことできる?)
A2:
新しいプロトコルは、メルクリンが今までに売りさばいた何千というk83デコーダと 互換性を保っている機関車及びファンクションデコーダでのみ使われる。 そのため、あなたはエレクトールのデコーダまたはなたがあなたが欲しいと思うあらゆる 互換のあるものを使うことができる( Modeltreno 66001 デコーダを参考にしてください)

Q3:
どの機関車用デコーダには新しいプロトコルの実装があるのか? 新しいプロトコルにデルタデコーダは互換性はあるか?
A3:
 ザイモス(Zymos) と LME03 と 701.13 と 701.17 チップのある全てのデコーダは、 新しいプロトコルと互換性がある。 これは実際に彼らが speed/reverse に関する情報を与える4組の第1パルスだけを解釈するという、事実の為である。 (あなたもすでに分かったように、古いモトローラプロトコルで1組の同じ繰り返しパルス(2つの長いか、2の短いパルス) によって構成されいている)。 一番はじめのタイプデコーダ(表面実装されていない:  訳者注:小さなICのリードが水平に構成されていて表面にへばりつく形のこと、  穴に貫通して裏までリードが出ている物は、表面実装とは言わず挿入部品、または、 半田漕につけることからディップタイプという。) )も正しく動く。 とにかく、これらのデコーダは、旧型のプロトコルのパケット(AABBCCDD=11000000)を 方向転換に必要とすることを、気をつけておいてください。
新しいデルタと c95 デコーダは 701.17 チップ、古いデルタは 701.13 チップをもっている。 それから、現在新しいデルタと c95s と新しい 6090x デコーダが 進行方向の絶対指定の前後方向に関する情報を正しく解釈する ( 1998年に出された新しい c90s が、 701.17 チップを回路基板上に載せていた)。

Q4:
速度制御と4つの追加ファンクションに2つのデコーダチップはあなたに必要か? または、(Iゲージのデコーダに入れるように)双方の機能をいれるために、 新しいチップ(IC)をあなたは持つのか?
A4:
わたしはこの問題上記に部分的に答えた。 いいえ。新しいフォーマットでは2つのデコーダチップは必要ない。 空間の問題だけが残る( c95 は全く大きい!)。 701.17 には、いずれにせよ両方のために仕込みが入れてあって、そして c90 の次のバージョンに載せられる。 次期 c90 には f1 と f2 の処理能力が少なくとも持つことは、ありそうである。 古いプロトコルでは(両方の機能を持つには)あなたは2つの異なるデコーダを必要とする。

Q5:
古いセントラルユニットはどうですか?
A5:
古いセントラルユニットが、 c95 の4つのファンクションを操作ることはできない。

Q6:
わたしはどのしたら、古い、そして新しい機能デコーダを同時に使うことができるか?
A6:
DIP スイッチを #1=OFF, #2=ONの設定で使う。

Q7:
わたしはどうしたら古い、そして新しい 機関車デコーダを一緒に使うことができるか?
A7:
前の質問と同じく: DIP スイッチ #1=OFF, #2=ONで使う。 これは『 混在モード 』プロトコルだからである。 進行方向を変えるとき、旧モトローラフォーマットでは、方向転換のパケットは新しい絶対方向の情報とともに 送られている。しかし、デコーダのすべてのタイプは、方向を変えることができる。
自分自身のコントローラを作りたいそれらの人々のために、逆転情報("0 0 0 1") が送られるとき、 そして、同時に、絶対的な方向の情報は変更していない(これは6021には無意味である)とき、 新しいデコーダ(701.17チップ)は方向を変えないし、古いものは、方向を変えるのである。

Q8:
 コントロール80fのスイッチ1と2をオンにして使う新しいMKL-Formatを、コンピュータ制御された レイアウトで多くの機関車を動かすために、誰かためしたことがあるのでしょうか?
A8:
 はい、全てうまく動きますし、「記憶保持動作」シーケンスを持たない古い6020を使った場合よりも ずっとうまく動きます。 私は、普段、DIGIPET 4.01と時刻表システムを使っています。 「記憶保持動作」サイクルは、(701.17より古いメルクリンチップを基にしたデコーダの場合で、 機関車の通って来た正しい方向に、情報を与える)信号制御の絶縁区間にあなたが1.5kオームの抵抗を 入れ忘れたときにも、役立ちます。

Q9:
このフォーマットを活かしてコンピュータによって2倍の輸送(訳者:複線?)を試したことが誰かあるか? 少なくとも3列車が動いているとき、いくらかのトラブルがあるはずであるとわたしは思う (もっと多くの列車であればおそらくトラブルが起きるであろう) それらの多くを止めてしまうようにコンピュータが動く。 多くの列車への『並行の』動作が、 問題となりうる!
A9:
あなたが1つの機関車と複線の他の機関車の間で可能な遅れに言及しているとわたしは思っている。 そしてあなたが コントロール80または、インターフェースによって命令を送った時にはいつも、 同じ命令が『すぐに』その機関車の順番を待つことのなく線路上に出される、それを考慮に入れてください。 言い換えれば、新たな命令が入った時には、通常の『記憶保持動作』シーケンスがコントロールユニットによって止まる。 新しい命令が実行されたあと , 再び 『記憶保持動作』は始まる。

Q10:
スイッチ2がオンであるとき、何が実際には機関車デコーダを『理解するか』? それは単純な2倍のパケットであるか。或いはそのセッティングを変えるために 完全な情報での記憶保持動作をデコーダが待つ必要があるか?
A10:
デコーダによって理解された 最小の『極小の』構成要素が、1つの二組のパケットであり、 そして、完全な記憶保持動作ではない。 これは、6021 が (ザイモス(ZyMOS)チップの)古いデコーダと共存できなければならないという当然の事実である。 そして逆に言えば新しいデコーダは、初期の6020ともコンパチブルでなければならない。 自作のシステムで、異なるアドレスをもっていても、各々の1組のパケット(原文:ダブルパケット)の後に 1つはどんな『ダブルパケット』タイプも送ることができる。

Q11:
マニュアルで書かれてなかったことは、新しいプロトコルがインターフェースによってコンピュータから 制御された方法についてである。「古い」インターフェースを使うことができるか?
A11:
はい、もちろん、 『新しい』6051インターフェースが、6050と正確に全く同一である。 (ケーブルとディスケットが付くことを除いて)

Q12:
6050/51インターフェースについて再度。 速度コントロールが変わらなかったと私は思いますが、逆の方向命令についてはどうですか? 方向転換させるため、コントロールユニットに知らせるための '15' 「命令」を私はまだ、送らなければならないか?
A12:
はい。不幸にも! 標準の 6050 プロトコルは、どんな『絶対の方向』命令も含まない。

Q13:

 理論的な観点からすると、コード『 0 0 0 1』が、新しいフォーマットで必要でない(それは現在用いられていない!)
 ことに注目してください。
 しかし、旧来のシステムとの互換性を保つため(下位互換:訳者的には以降の分で使用)DIP switch #2 が ONのとき、6021は
 「古い逆転情報」(DCBA=0001)と、絶対的な方向情報(HGFE different from DCBA)を混ぜて16パケットに出す。
 さらに スイッチ #2 がONで #1 がOFFであるとき( LME デコーダとの下位互換をもつ『新しいモトローラフォーマット』)が
  議論した16パケットを出す前に、6021 が、12 の旧モトローラ『 11 00 00 00 』パケット(逆方向指示)を送り出す。
とあなたは書いている。
しかし、わたしのLME03デコーダを持つ機関車は、ディップスイッチの1と2がオンで
方向を変えられない。なぜか?

A13:
いくらかの定義から始めよう。 メルクリンは異なるタイプのデコーダを生産した。それらをデコーダチップによって区別しよう。 6021においてディップスイッチの1と2を両方オンにしたと仮定しよう。 デコーダは、異なったふるまいをする。特に
さあ、次の実験をしよう。 実験結果
問題の解決方法。
DIP#1 が OFF では 6021は、 6つの 『標準化された逆転指示』を送り出す。 旧モトローラフォーマットでのダブルパケットと8つの『逆転の方向』 新しいタイプのダブルパケット(古いフォーマットにおける『速度=逆』と 新しいフォーマットにおける『方向 = EFGH 』)である。 DIP#1 が ON では、『逆転方向』パケットは新しいタイプのみである。 DIP#1 が ON のときのZy と 701.13を一方とすれば、他方のLMEとの異なる振る舞いの説明は、 Zy と 701.13 が最初のビット分しか解読しないのに対して LMEデコーダは各トリッツの2つのビットを解読するということにある。 このように、LMEデコーダは新しいフォーマットにおける『方向 = EFGH 』 をデコードできないのである。 実際に、『新モトローラフォーマット』がそのときには認知されていなかったことから それは実際にはバグではない。そして、これはなぜ、メルクリンが、HOモデルのために (上記すべての古いものへの互換として)DIP#1 をOFFするように薦めている理由である。

Q14:
6050/51インターフェースからファンクションデコーダ命令で、 デコーダは少しの遅れがないと反応しないのか? 6021 に f1...f4 キーを押しているとき、これはなぜ起こらないか?
A14:
インターフェースによって機能-デコーダ命令を受けているとき、 6021 の動作を参考にする: 6021 が新しいファンクション設定を受けつけるが、 Fx(x=1...4) ボタンを押すときのように(なぜかは、私に聞かないで) リピートサイクルを中断しないし、そして ”ふつうの”6組のパケットを送らない。 こうして、80台の機関車を使っての最悪の場合、リフレッシュサイクルでは、 18.3秒ファンクションスイッチをオンするまでに待たされる。 (訳者注:優先順位が上がらないソフトの作りになっているようですね。)


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