愚行連鎖 WorksGBの道具達-34

更に、ネットワーク加速、そしてSOHO化


子供部屋100BaseTX化(全館100Base化完成!)

借り物のHUBに交換


Corega SW-8D 「実験用」と称して、さるところで余剰が出た8Port Switchを借用することになった。
型番はcoregaFast SW-8D。
以前から使用していた(下段)Allied Telesis CentereCOM FS708XLと全く同じ筐体、全く同じパネル構成である。(SW-80は白いのでグレーのFS708XLより大きく見えるが同寸法である。)中身も恐らく同じであろう。


FS708XLの仕様表を見ると、性能はともかく、平均消費電力が10W(最大13W)とある。
先日購入し、今回子供部屋に移動したPlanexFX-08SMC2を見ると消費電力最大3.96Wとなっている。
と言う事は、FS708XL+SW-8DをFX-08SMC2×2にすれば最大消費電力は20W近く削減できることになる。
さて、新しいHUBを2台新規購入して(約10,000円)この電力差コストを消化できるのか?
何しろ、24時間つけっぱなしの物だし…
SW-8Dは一応「無期限貸与」なのだが…
余裕が出来次第、電力消費の少ないHUBを新規購入で、借りた物は返すのが筋だな、やっぱり。
フルマニュアルモードがあるHUBってのもメカニカルで楽しいんだけどね。


NIC

Corega PCITXL さて、NIC(Network Interface Card)である。
同じ物を買うのもつまらないので、出来るだけ仕様の異なるパーツを選ぶことにしているのだが…
現状、導入コスト(平たく言うと値段ね)を第一選択肢にすると、結局CoregaかPlanex(PCi)の物になってしまう。
それでも、今回は前回購入と異なる物がラインナップされていた。
長男用はMELCO LGY-PCI-TRに換えて corega、型番はFEther PCI-TXLである。


Planex FW-100TX
同じく、次男用はCOREGA Ether PCI-Tに換えてPlanex ENW-8300-T PCI。
何度も書くが、このメーカーのカードは基盤が青くてとても綺麗なのだ。

各マシンへの装着決定は、内部拡張カードが少なくすっきりしている次男マシンに小さい基板のPlanexを選んだというのが理由である。
現在、殆ど家にいない長男よりも次男の方がマシン使用頻度が高く、その用途もDVD鑑賞という比較的負荷の高い用途に使われるので、内部の風通しが少しでも良い方が…と言う気休めである。



SOHO新戦力 Brother MFC-9200J

Brother MFC-9200J さて、今回の目玉、スーパーSOHOウェポン、マルチファンクションセンターBrother MFC-9200Jである。
モノクロでも充分でコピーマシンが欲しかったのだが…
家庭用のA4モノクロコピーは3万円くらいからであるが、マルチファンクションプリンタは各社から実売4万円台から売り出されている。そりゃ、色々使えた方が良いに決まっているのである。
このBrother MFC-9200Jはカラープリンタ、フラットベッドスキャナ、カラーコピー、モデム内蔵カラーファックス、マルチカードリーダ/ライタ…と、およそ思いつく物を全て載せてしまった重装備ユニットである。
用紙カセットもA4250枚収容と家庭用としては充分すぎると言える物である。


購入時、E社やX社の同様機能製品を比較検討したのだが…
(プリンタトップメーカーのC社には同様機能を持った製品が何故か存在しない)

まず、E社はパラレルIFを持たず、USBのみ、X社は逆にパラレルのみ。
E社はFAX機能を持つが別にモデムが必要で、FAX送受信にはPCを介さないとならない。
X社の物は価格は一番廉いがFAX機能を持たない。更に消耗品(インク)がとてつもなく高価。
(X社は最近上位機種を出し、こちらはインクタンク各色別体で価格も安くなったようだが…)

Brother MFC-9200Jは定価も売価も一番高いのだが、プリンタ/スキャナ以外の機能は全てPCを介さずとも、スタンドアロンで利用可能な上、二つのI/Fを持ち、同時使用が可能。
早い話がPCが起動していなくても、単体でカラーコピーが撮れるし、FAXも内蔵モデムでPCに関係なく常時受け待ち、更にメモリーカードスロットから読み込んだデータを直接プリントアウト出来るのである。
二つのI/FにつないだPCからは同時に(先に受けた方が優先される)プリンタを利用することも出来る。
消耗品(インク)も各色別体タンクで、その価格も比較的安価である。

長く使う物であるから、使い勝手はもちろんのこと、イニシャルコストよりもランニングコストを優先するのは当然な話である。

MFC-9200J Card Slot
このマシンの大きな特徴の一つ、カードスロットである。
Compact FlashとSmart Mediaの二つのスロットを備え、PCを接続しない状態でもデジタルカメラのデータを一覧べた焼きや通常プリントできる。
更にUSBでつないだPCからはドライブとして認識され、自由に読み書きも出来るという優れものである。
PCから使う場合、同時に二つのスロットにはアクセスできず、どちらか一つのみを読むようになっており、ドライブレターは一つだけ割り当てられる。(2種類のメモリーカードを同時に読み書きする状況は余りないであろうから、特に問題はない)

左下に黄色いRCA端子が見えるが、なんとNTSCビデオ入力。デジカメやビデオからダイレクト入力も可能である。


MFC-9200J I/F カタログなどには何故か記載が無く、見ることが出来ないインターフェイス部分。
向かって左側面奥にある。
上からUSB、パラレル、電話ラインIN/OUTである。
ケーブル類はモジュラー1本以外付属しないが、パラレルケーブルに装着するフェライトコアが同梱されている。
USBとパラレルは同時に使用可能で、プリント信号を受けた方がアクティブになる。
但し、パラレルの方ではスキャナ機能やカードスロットは使えない。
今回は子供達の2台のマシンをそれぞれ直接つないだが、どうせスキャナやカードスロットにアクセスできないパラレルには、プリントサーバユニットを装着してネットワークプリンタにしてしまった方が使い勝手がよいかも知れない。
(一般に売られているプリンタサーバユニットは双方向通信に対応しないので、プリンタ以外の接続は出来ない)
FAX受け待ちのため、ユニットは常時Stand-Byになっているので、ネットワークプリンタとしてはうってつけである。


早速、セットアップを済ませ、使い始めたが、およそ必要と思われる機能を殆ど網羅した、これは現状では家庭用としては最良と言える機種かも知れない。

ただ、常時、フラットベッド内の読み取り用蛍光ランプ(?)が点灯しているのが気になる。
これは常時点灯で正常なのだろうか?
電気代もさることながら、発光体そのものの寿命にも影響しそうで気になるのだが、通常時消灯は出来ない物なのだろうか?

単体のコピー機にしても、フラットベッドスキャナにしても読み取り光源が常時点灯している物は、私の知る限りでは余り見たことがない。
マニュアルを読んだ限りでは、関連記述を発見することが出来なかった。

と言うわけで、BrotherのホームページからWebMaster宛、質問メールを出してみた。
一般的には質問コーナーのないWebでは回答は余り期待できないのだが…。

ブラザー販売でございます。
お問い合せ頂きまして誠にありがとうございました。
お問い合せ頂きました件に就きまして、下記の通りご回答させて頂きます。

本機器(MFC-9200J)はご存知のとおり、ファクス、プリンタ、コピー、スキャナー、機能を併せ持つ複合機でございます。
その機能の中で、ファクスは一般的に毎日通電された状態で使用されます。そこには当然のことながら(送信時、受信時、コピー時、待機時)電力が消費されております。

まずは、この旨ご理解ください。

本機器(MFC-9200J)は読み取り動作が始まった時点より読み取り部のランプ(光源ランプ)が連続して16時間点灯する仕様になっております。この16時間という時間が長いか短いかということになりますと若干ではありますが長めの設計になっております。
ブラザーでは、ユーザー様の通常1日の機器使用時間を最長でも16時間ぐらいではないかと想定致しております。この時間設定の場合、ランプの点灯動作はほぼ1日1回で済むことになります。
また、本機器(MFC-9200J)はランプが連続して点灯している場合と、消灯している場合でも消費電力的(待機電力)には、それほどの相違はないという結論のもとでの設計になっております。それより寧ろランプがついたり、消えたりすることの方がランプに与える影響は大きく、ランプの寿命が極端に短くなるとブラザーでは判断しております。ランプの寿命が短くなるということは、それに対するメンテナンスコストが、別途必要になってしまいます。それゆえに、ブラザーが重要視したのは、消費電力よりはご購入後のランニングコストの軽減にあるため、この仕様になった次第でございます。

この旨、ご理解ください。
今後とも弊社製品MFC-9200Jをご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

日曜日にメールをしたところ、WebMaster経由で営業にメールがわたり、月曜日には返事が来ていた。
ううむ…この迅速さはWebMasterの鑑、営業の姿勢も企業の模範だな。見習わなくては…

> その機能の中で、ファクスは一般的に毎日通電された状態で使用されます。そこには
> 当然のことながら(送信時、受信時、コピー時、待機時)電力が消費されております。
> まずは、この旨ご理解ください。

勿論、この件については理解しているのである。
逆にこの機種の場合、「常時待機」が有利な特徴となっていると思う。

> また、本機器(MFC-9200J)はランプが連続して点灯している場合と、消灯している場合で
> も消費電力的(待機電力)には、それほどの相違はないという結論のもとでの設計になっ
> ております。それより寧ろランプがついたり、消えたりすることの方がランプに与える影
> 響は大きく、ランプの寿命が極端に短くなるとブラザーでは判断しております。ランプの
> 寿命が短くなるということは、それに対するメンテナンスコストが、別途必要になってし
> まいます。それゆえに、ブラザーが重要視したのは、消費電力よりはご購入後のランニン
> グコストの軽減にあるため、この仕様になった次第でございます。

了解である。
合理的設計であること、再確認した。
確かに、頻繁な通電ON/OFFは機械にとって決して良い影響は与えないだろう。

購入前に、類似機能を持つ、近似価格帯の機種を検討し、イニシャルコスト、ランニングコスト、本体機能、使い勝手等々、全ての面でこのMFC-9200Jが圧倒的に優れていると言う結論に達して購入したのだが、企業としての顧客に対する姿勢も好ましい物である。
こういった、形にならないサービスも含め、総合的に判断するに、現状では家庭(SOHO)向けのマルチドキュメントデバイスでMFC-9200Jはトップクラスと言っても良いかも知れない。

ひとつ気になる点は、一般店頭での消耗品の扱いが、まだ競合他社よりも若干不安であることなのだが、しかし、これさえもFAX注文による直販などの努力である程度相殺される物と思う。(またはユーザーによる消耗品の備蓄を考えればいいのだ)

突然の、それも担当違いへの不躾な質問にも関わらず、極めて迅速な回答をくれたBrotherの営業姿勢に感服した。
(私の経験では、Web上からのメール問い合わせにきちんと回答をくれる会社はそう多くはない。しかし、ユーザーの口コミはそう言った姿勢を大きな評価条件としてかなり広範に拡散させるのだ。)

正直なところ、Brotherは海外ではかなりのシェアを持ち、評価の高い製品群だが、プリンタというカテゴリーにおいて国内では2大勢力のシェアがあまりに高く、その辺り、若干の不安もあった。ハッキリ言って知名度はまだまだである。
しかし、今回のユーザーへの対応処理を見て、これなら、Brotherの機器を愛用することが出来るかも知れないと思ったのである。

一ユーザーとして、Brotherの製品がもっと市場シェアを獲得し、競合他社と美しい競争を繰り広げることを願って止まない。


プリンタネットワーク化


corega Fast Print Server 前述したように、Brother MFC-9200Jは常時電源ONの複合入出力マシン。
これは、特定のマシンに専有させて共有するよりもネットワークプリンタとして使えば一番威力を発揮する。
…事は分かっていたのだが、だらだらと一年放置してしまった。

やっと重い腰を上げて入手したのが写真のプリンタサーバー、corega Fast Print Server CG-FPSERVER、100/10Mオートネゴタイプである。
現在では一番一般的になった、アンフェノール36ピンのプリンタポートに直接装着するデバイス。
10BaseTの製品もあったが2千円ほどしか変わらないので、こちら、TXにした。
(プリンタなんて遅いデバイス、どうでも良いと言えばいいのだが…)


corega Fast Print Server MFC-9200Jのプリンタポートは側面にあるので、こんな具合になる。
この手の製品の常として電源は外部のACアダプタである。

以前他で使ったことがあるPlanexの製品はこれよりも安かったのだが、プリンタサーバ認識のためにPCにドライバをインストールしなければならない。
このcoregaの製品は、ドライバは不要で、NetBEUIを利用すればプリンタサーバ本体のMACアドレスを直接指定すれば良い。
プリンタ如きに近年ただでさえ浪費が激しいPC本体のリソースをくれてやるのはイヤなのである。
この他にも、MachintoshのEtherTalkやTCP/IP、IPX/SPXとほとんどのプロトコルに対応している。

借り物HUB精算


Corega SW III-8D 「実験用」と称して借用していたcoregaFast SW-8Dであるが、その場所(よーするに私の職場である)でオートネゴシエーションとポートの10Base強制設定のマニュアル切替が可能なHUBが2台必要となった。
そこで、この自宅用coregaFast SW III-8DとAllied Telesis CentereCOM FS708XLの2台を供出することにした。

自宅のメインHUBが無くなるのも困るし…と考えたところ、職場に予備HUBとしてストックされていたこのcorega Fast SW III-8Pが2台あった。
自宅ではオートネゴのマニュアル設定も10Baseの強制設定も必要ないのでこれで充分。
で、価格的には私物供出するAllied Telesis CentereCOM FS708XL 1台とcorega Fast SW III-8P 2台はほぼ同じ…
これでチャラにして頂戴ね。よろしくっ!

Fast SW-III 8Pの仕様表を見ると、最大消費電力が10Wとある。
ううむ…常時電力が約3W×2削減できるのかな?


▽次へ続く…

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