愚行連鎖 WorksGBの道具達-10

5’ベイ埋めつくし計画-1-


OLYMPUS CMO100

OLYMPUS CMO100 先日来の無限連鎖購入で行きつけの店のサービスポイントが随分と貯まっていた。
そこで数年越しの懸案であったMOを導入することとした。
しかし、MOが買える程のポイントという事は、冷静に考えて見ると恐ろしい額の買い物をしているのである。

購入機種はオリンパスのデュアルカードリーダー付640MB OWタイプ。
スマートメディアやコンパクトフラッシュは今のところ使っていないが、MO単体との価格差が2,000円程度なら、まぁ、こっちを選ぶのが順当というモノである。
スマートメディア2MB(3.3/5V)、4MB(3.3/5V)、8MB(3.3V)、16MB(3.3V)と、ATA互換コンパクトフラッシュの読み込みが可能である。(書き込みは出来ない)

CMO100背面 背面を見ると解るように、形としては5’ベイ装着の1台のデバイスだが、実は内部は2つのSCSIデバイスを詰め込んだものである。電源やインターフェイス、SCSI ID切替スイッチも2台分付いている。
但し、ターミネータはMO側だけが実装であり、デュアルカードリーダーの側のスイッチはダミーのようで、実装に際してはMOが後になる。

付属品はマニュアル、取付mmネジ、手動エジェクト用針金、SCSI IDスイッチ用プラスチックドライバ(というよりもただの板)である。
装置の認識はOSが標準でサポートするのでドライバ類は付属しない。


TekrAm SCSI CARD DC-315U

TekrAm SCSI CARD DC-315U さて、取付は2号機なので、SCSI I/Fが実装されていない。
I/F選びであるが、adapteckを選ぶのが真っ当な生き方なのだろう。だが、たかがUltraSCSI動かすだけで安全確実という理由のみで2万も3万も出費するのは正しいヲタクとは決して言えない。
1号機なんかメーカーすらわからないバルク3,000円のSCSI-2カードで極めて安定してCD-Rを焼いてくれる。

この出所不明のバルクカードをまた使うという手もあったのだが、どうせなら使った事の無いモノの方が面白い。
店頭にはIO DATA、Iwill、Softbank等の製品が3,000円台〜6,000円台で並んでいた。
その中で一番廉かったのがこのTekrAmのUltra SCSI-3カードである。
BIOSが載っていないようだが、とりあえず、MOブートすることもないだろうから問題はない。
この後の5’ベイ埋めつくし計画では、CD-RWやZip、あるいはJazz等の低速デバイスを予定している。外付けだとスキャナもいいかな?
そんな訳で、HDD等をつなぐつもりは全く無く、想定デバイスも低速な物ばかりなので、Wide SCSIで充分。Ultra SCSI-3でも上等すぎてもったいない位である。
なにより、貧乏自作マニアの人気ブランドTekrAm製品に興味が沸いた。
今はIOIといっているようだが、以前のブランド“abaptek”(危ねぇ〜)があったら面白がって間違いなくそっちを買っていただろう。

付属品は2台用50Pin SCSIフラットケーブルとマニュアル、ドライバディスクである。
フラットケーブルが付属するということは1号機に装着した正体不明のSCCI-2カードよりも結果的には安くてその上速いということになる。なんだかなぁ。
ドライバディスクにはDOS、Win9x、WinNTの他にWin2000の物まで入っていた。

CMO100F装着外観

2番目の5'ベイ埋まる MOの上のスロット左側がスマートメディア、右がコンパクトフラッシュである。
挿入口が並んで結構迫力がある。
パネル左下の正方形はスマートメディア挿入方向を示すシールである。
(後で剥がしてしまおう)

これでスロット埋め尽くし作戦は道のりの半分を終えた。

しかし、最近のマシン/OSは楽でいいなぁ。
基本的にはただポンポンと取付けて再起動するだけで全て正常に認識しちゃうんだから。
(はっきり言ってちょっとつまらないぞ)

MO(メディア)のこと

動作確認用にMOを1枚購入。
容量使い勝手を考えると、MOってのはとんでもなく廉いのである。
容量当たり単価ではCD-Rに到底かなわないが、CD-Rは使いどころに工夫が必要

640MBメディアが1,000円前後…これは8Bitパソコンから入って3.5'2DD FDを3,000円(1枚だよ、1枚!)で買ったことのある者にとっては信じられない価格である。
とりあえず、動作確認用なので一番廉かったTeijin製900円を購入。
OW対応でないが、とりあえずということで…

Machintosh Format済と書いてあったが、フォーマットしなおしてしまえば問題ない…筈。

筈…だったのが。
今まで知らなかったのだが、WindowsはMOの論理フォーマットは出来ても物理フォーマットの機能が無かったのだ…。
うへぇ、買って来たメディアは使えない!

早速ネットに出る。
当然最初はフリーウェアを探すが、見つからない。
仕方ないので(貧乏人)シェアウェアを検索すると
マイクロ・スタッフというところで“SCSI郎フォーマッタ”というモノが見つかった。
レジスト1,500円である。
これならNonFormatメディアを何枚か使えば十分に元が取れると踏んで早速ダウンロード。
物理/論理640MBフォーマットは…11分とちょっとで終わった。
これは《速い》というべきなんだろうな、きっと。
使い勝手もなかなか良い。
HDDのデータをまとめて書き込んでみる、ううむ…速度を意識しないでいい程度の処理だ。
MOは、読み書きが遅いといわれているデバイスの割にその処理速度は気にならない程度。
『遅い』といわれた当時よりもディスク回転数なども上がっているし、キャッシュは2MBも載っているし、これで『遅い』といってしまっては罰が当たりそうである。
要は使いどころを間違えなければ文句も出ないということではないだろうか?

ノーマルとOWの速度差は1.5倍だという。今度OWディスクを買ってきて試すつもりであるが、この速度の1.5倍ははたして体感できるのであろうか?
HDD代替に使うわけではなく、メディア価格差を考えたら別にOWでなくとも良いのではないかとも思える。


▽次へ続く…

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