愚行連鎖   About Tablature


このテキストは四国の前田さんのご厚意で Acoustic Guiter Home Page より、一部編集、転載させていただきました。
(文章、内容については手を加えていません。)

 Tab譜とはギター等のフレットのある弦楽器での弾き方を表わしたものです。
 紙の上で表現する場合にはかなり細かい部分まで表現することが可能ですが、インターネットというデジタルの世界ではあまりにも多くの制約があります。
 誰でも手軽に利用することのできる規格が存在すれば良いのですが、現段階ではMIDIのような規格がありません。
 いろいろなサイトでTab譜をどう表現しているか見てみましたが、これといった標準化されたものが見つかりませんでしたので、ここでは以下の規則に則って表わすことにします。

E|----------------|----------------|0-----0---------|----------------|
B|--1-----1-----1-|----------1-3-4-|--1-3-----0-3---|1---------------|
G|------0---------|----2-----------|----------------|0---------------|
D|2---2-------2---|----3-----------|----2-------3---|------------0h1-|
A|3---------------|----------------|3---------------|3-------3---2---|
E|--------3-------|1-------0-------|--------3-------|----3-----------|

 これが標準的なTab譜で、"|"が小節の区切りを表し、"-"は休符を表します。
 上の例であれば1小節に"-"が16個あるので、-が16分休符であると考えることができます。

 一番上のラインは1弦を表し、一番下のラインは6弦を表します。
 先頭に書かれたアルファベットは各弦の開放時の音程を表しますので、上の例はいわゆるレギュラーチューニングであることがわかります。

休符の替わりに書かれた数字は各弦の上のポジション(押さえるべきフレットの位置)を表します。
 上の例では1小節目はCコードでCEGEとオルタネートベースを弾きながら、1弦から3弦(一部4弦)を使ってメロディー弾いているということがわかります。

 10フレット以上の音はAから始まるアルファベット(大文字)で表現します。

10フレット以上の表記は、開放弦“0”から始まり、1(フレット),2,3〜8,9の次はA(10フレット),B,C…といった具合に表します。
最初に前田さんにTabを送ったとき、私は10フレット以上の音を「音名」で書いてしまい、訳分からん状態になってしまいました。
まぁ、あまりこういう勘違いするる人はいないでしょうが…
(良く考えれば、音名で記述を規則にしたら、変則チューニング等で意味をなさなくなるもんね)

E|--A-C-----------|----0-----------|----------------|--------3-------|
B|------D-A---C---|--3---1----0----|----------------|--------0-------|
G|--------------C-|-------2-----0--|----------------|----------------|
D|----------------|----------------|--0-2-----------|------------0h1-|
A|----------------|----------------|------3-0---2-0-|------------2---|
E|----------------|----------------|----------------|4-3-----3-------|

 ギターでは左手のテクニックとしてハンマーリングオンやプリングオフ、スライド、ベンド(チョーキングとも言う)が使われますが、ここではそれぞれh(ハンマーリングオン)、p(プリングオフ)、s(スライド)、〜(ベンド)といったアルファベット小文字をそれぞれの位置の前に置いて表現します。
 上の例では4小節目でハンマーリングオンが使われています。

 バレーを使わなければならないような場合(例えばFコード弾く場合等)には左手の親指で6弦を押さえるようにします。
 このフォームを使えば次の展開に移るときに左手の動きが少なくて済みます。
 ちょうどネックを握り込んだような形になります。

 右手のフィンガリングは基本的に1〜3弦が人差指か中指、4〜6弦が親指にあたりますが、必ずこうなるというものでもありません。 弾きやすい指を使って下さい。

 多くのギタリストは親指と人差指だけを使ったツーフィンガーピッキングで弾いているようですが、これに中指を加えたスリーフィンガーピッキングでもかまいません。

 上の例でもわかりますが、Tab譜は単なるテキストとして表現してありますので、ダウンロードされるときのサイズも小さく、その後の加工も比較的簡単にできるでしょう。


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