GBのアームチェアCinema見ist:雪風 YUKIKAZE
雪風 YUKIKAZE
監督 山田敏久
脚本 長谷川康夫
出演 竹野内豊/玉木宏/奥平大兼/當真あみ/藤本隆宏/三浦誠己/山内圭哉/川口貴弘/中林大樹/田中美央/田中麗奈/益岡徹/石丸幹二/中井貴一
音楽 岩代太郎
主題歌 Uru「手紙」
製作 2025
2025.8.16.鑑賞
「朝一と10時過ぎどっちが良い?」
そりゃ、朝一は厳しかろう。
と、言う訳で見たかった昨日封切りの映画を見てきた。
映画館はキメツに席巻され、小さなスクリーンしか空いていない。
さて、本編。
帰宅してからネットのレビューを見ると
「優しい戦争映画っていうイメージでした。」
と言う評があった。
まぁ、“優しい評価”だなぁ。
映画サイトの紹介記事には
「“戦うこと”以上に、“生きること・救うこと”にフォーカスされた、壮絶にして美しいヒューマンドラマだった。」
だと。
流石提灯は大人の対応で綺麗にまとめる。

私の感想は…
悪いがこれは戦争映画ではないな。
何を言わんとするかよく分からないが、戦争映画っぽい物を綺麗にまとめた物だ。
映像はアップばかりで、状況説明も台詞だらけ。
セットを作る予算もなかったのか、背景もやたら近い。
その上、肝心の艦の引きシーンや海戦シーンがショボイ事ショボイ事。
CGに掛ける予算もなかったのか、ギャラ高そうな俳優陣に全部行っちゃったのか?
大阪万博の1970年からの振り返りが何度か出てくるが、必然性が感じられない。
2025年現在の大阪万博はスポンサードではなさそうだが。
それから10年後…と言うシーンも挿入されるが、その登場人物の年齢がどう見ても時勢に合わない。
何だったんだろう、この映画。
館内は“髪の毛が不自由な人”だらけだった。
若者は見ないか。こんなの。
皆さん満足したのだろうか。

そう言えば“幸運艦雪風”はゴジラ-1.0(2023年)にも登場したな。
ちょい役だったが、こちらの方が存在感があった。
駆逐艦雪風
この“幸運艦”を描いた映画は過去にも存在する。
私も親に連れられて三番館で見た。10歳だった。
駆逐艦雪風
監督 山田達雄
脚本 戸倉康裕/大橋健一
出演 長門勇/岩下志麻/吉田輝雄/勝呂誉/三上真一郎
音楽 山本丈晴
配給 松竹
製作 1964
こちらに登場する「雪風」は戦後就役した二代目。
護衛艦「ゆきかぜ」が、防衛庁の全面協力を得て登場している。

「雪風」艦上シーンの撮影は全て「ゆきかぜ」で行われており、当時自衛隊で運用されていたその姿を見ることができるが、子供心に「これ、“雪風”じゃないっ!」と相当な違和感を持った記憶がある。全く艦影が違うもんなぁ。
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