GBのアームチェアCinema見ist:海街diary

海街diary

海街diary

監督 是枝裕和
脚本 是枝裕和
原作 吉田秋生『海街diary』(小学館刊)
出演者 綾瀬はるか/長澤まさみ/夏帆/広瀬すず
音楽 菅野よう子
製作年 2015


原作『海街diary』(うみまちダイアリー)は、吉田秋生による漫画作品。
『月刊フラワーズ』(小学館)に2006年8月号より不定期に連載されている。1995年から1996年にかけて発表された作品『ラヴァーズ・キス』とのクロスオーバー作品である。第11回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、マンガ大賞2013受賞。単行本は「フラワーコミックス」(小学館)より刊行され、2014年7月の時点で既刊6巻。

監督・脚本は是枝裕和。4姉妹を演じた綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずの4人が主演。第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作品。
漫画を読んだ是枝が映画を希望し、2013年夏より脚本の執筆を開始。映画化は2014年5月27日に発表された[12]。撮影は2014年4月から12月にかけて行われた。
2015年5月14日、是枝と主演の4人が出席して第68回カンヌ国際映画祭にて上映された。
(Wikipediaより)

TVのニュースなどで監督と四姉妹がカンヌの赤絨毯に立っている映像を何度か見た。
残念ながら、と言うかやっぱりね、と言うか賞の受賞はならなかった。

こりゃ外人には評価されないだろうねぇ。
この映画をカンヌに持って行くというのはそもそも無理があるんじゃないかな?

美しい日本の四季と四姉妹の地方都市での生活。
四姉妹、と言うと若草物語を連想してしまう想像力欠如な私であるが、これはもう、古き良き日本映画を辿る典型。
原作の漫画は未読だが、本作は普通人たちの普通の生活、日常の一年間を描く現代劇で、大きな事件もイベントもなく、ドラマチックな展開は無い、静かで穏やかな作品。
明確なストーリーラインが欲しい人には眠くなる映画かも知れない。

一年の移り変わりと四姉妹の微妙な心の動きを絡み合わせたストーリー。

派手な外国映画と異なり、「行間を読んでね」が、伝統的日本映画の文法とも言えるのだろう。
映像描写や各々のシークエンスは美しい。
出てくる人々特に主人公の四姉妹も美しい。
四姉妹が暮らす古い日本家屋は懐かしい匂いが一杯。

音楽の菅野よう子と言えば攻殻機動隊のハードなイメージなのだが、これは全く異なる落ち着いた穏やかさでなかなか素敵だ。

四姉妹は美しいが、これは多分広瀬すずの溜めに作られた映画。

美少女である。
(なんだかデビュー時のナタリー・ポートマンを連想させるのは髪型のせい?)

しかしながら、個人的感想を一言で述べてしまうなら、「可もなく不可もなく」。
観光案内、とまでは言わないまでも鎌倉の景色や美しい四姉妹を観て目の保養が出来たという…
映像美と言ってしまうなら、その通りなのであった。
まさに、典型的「古き良き日本映画」お作法。

食い物が美味しそうだったという感想が一番大きい、意地汚い私であった。

で、今晩の夕餉はシラス丼とアジフライ。
(見たモノ読んだモノにすぐに影響されるヤツ)


return目次へ戻る