GBのアームチェアCinema見ist:ザ・マミー/呪われた砂漠の王女

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(原題:The Mummy)

監督 アレックス・カーツマン
脚本 デヴィッド・コープ/クリストファー・マッカリー/ディラン・カスマン
原案 カール・フロイント『ミイラ再生』
出演 トム・クルーズ/アナベル・ウォーリス/ソフィア・ブテラ/ジェイク・ジョンソン/コートニー・B・ヴァンス/ラッセル・クロウ
音楽 ブライアン・タイラー
製作年 2017/米


冒頭、ユニバーサルのタイトルの後ダーク・ユニバースなるタイトルが映し出され、何じゃ?と思った。

DARK UNIVERS
どうやらフランケンシュタイン、ドラキュラ、透明人間、狼男、半魚人等ホラー映画の老舗ユニバーサルが「かつての栄光をもう一度」を立ち上げたらしい。

本作は1932年に公開されたカール・フロイント監督、ボリス・カーロフ主演のユニバーサル映画『ミイラ再生(原題:The Mummy)』をリブートした作品であり、ダーク・ユニバースの第1作目となる作品でもある。

そもそも本作は、1959年に英国ハマー・フィルム・プロダクションが制作したピーター・カッシングとクリストファー・リーの共演作『ミイラの幽霊(原題:The Mummy)』(テレンス・フィッシャー監督、)1999年のスティーブン・ソマーズ監督・脚本のアドベンチャー映画『ハムナプトラ/失われた砂漠の都(原題:The Mummy)』に続き、3度目の『ミイラ再生』リメイク作品である。

本作については「リブート作品」と言う呼び名が目についた。
再起動??

リブート作品ってのは「元の作品をリセットして新しく作り直したもの」を意味するらしい。

ネタにはするけど原作とは違うぞ、という感じか?

原題はいずれも「The Mummy」。年号付けないと紛らわしい。

海外の批評家の評価は低いようである。
「この映画自体が墓荒らしだ」、「トム・クルーズ出演作品の中で最低の出来だと思う」などと言う酷評もある。

まぁ、いつも映画は事前情報は入れないで観るので、結論から言うと、何も考えずに観れば結構面白いんじゃない?やたら派手だし。と、言う事になる。

ジキル博士(物語の本筋に全く関係も影響もない)なんてのが出てきた時点で、あらら、そう言う映画なんだ、と諦めたってのもある。
ドラキュラの頭蓋骨と思しき物や半魚人の腕?なんてのもチラチラ写るが、こちらも映画の本筋とは全く関係がない。
サービスなのか、ダーク・ユニバース立ち上げの布石としての打ち上げ花火なのか。

そんな訳でお話はもう、ご都合主義飽和状態なのだが、アメリカ映画が本気でいい加減をやると怖いぞ。

頭空っぽにして観れば、そこはもうハリウッドの独壇場。

ハーキュリーズは撃墜され、ロンドンの街並みは壊滅し、いやいや大騒ぎ。
その割に随分プライベートな解決しちゃうのだが。

ヒロインはそんなにいい女じゃないが、呪いの女王は凄みがあって、特に怒り狂っている時の表情が何とも言えない。 外人さんは見る角度によって容姿がかなり異なるが、この女優さんもそうで、時折もの凄く魅力的な顔を見せる。バケモノなんだけどね。

どうでも良いがトム君、Top Gunの続編早く見せてくれよ。


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