GBのアームチェアCinema見ist:TANG タング

TANG

TANG タング

監督 三木孝浩
脚本 金子ありさ
原作 デボラ・インストール『ロボット・イン・ザ・ガーデン』
出演 二宮和也/満島ひかり/市川実日子/小手伸也/奈緒/京本大我(SixTONES)/山内健司(かまいたち)/濱家隆一(かまいたち)/野間口徹/利重剛/景井ひな/武田鉄矢
音楽 服部隆之
主題歌 milet「Always You」
製作 2022

デボラ・インストールの小説ロボット・イン・ザ・シリーズ第一作目『ロボット・イン・ザ・ガーデン』を原作とし、舞台をイギリスから日本に移す形でアレンジしたものとなる。

英国の小説ロボット・イン・ザ・シリーズの第一作目を原作とする、とあるが…
はっきり言って「箱形のロボットが突然やってくる」という設定以外殆どオリジナルの翻案物である。
原作は“できそこない”ロボットと“できそこない”野郎である主人公の成長物語だし、更には“できそこない”元妻も成長するのである。まぁ、その辺りは翻案でも踏襲されているが。
実はロボット・イン・ザ・ハウスと言う続編があり、と言うよりもこれは下巻、「ロボット・イン・ザ・ハウス」。 イン・ザ・ガーデンの伏線は殆どイン・ザ・ハウスで回収される。
その後、2冊ほど続刊があるが…実は読んでいない。

色彩感は小説(文庫版)のカバー絵「よるくま」「ぼく おかあさんのこと…」などで知られる絵本作家・酒井駒子による物のイメージを辿る感じでなかなか良い雰囲気だ。
が、しかし、眼前に広がる映像は、近未来を意識した物だろうが、なんだか中途半端なあるんだかないんだかよく分からない世界。
ストーリーも“ハートウォーミング”を意識したのだろうが、これも中途半端。
感涙せよ!って、そりゃ無理だわ。
お笑いの人が下手すぎで話の腰を折りまくるし。

カミさんは大満足したようだ。
これは嵐のニノを観る作品。

配役を見れば分かるがジャニ映画そのものなので、そちら系の方には必見作品であろう。


return目次へ戻る