GBのアームチェアCinema見ist:新聞記者
新聞記者
監督 藤井道人
脚本 詩森ろば/高石明彦/藤井道人
出演 シム・ウンギョン/松坂桃李/本田翼市
音楽 岩代太郎
主題歌 OAU「Where have you gone」
原案 望月衣塑子(東京新聞記者)「新聞記者(ノンフィクション)」
製作年 2019
映画の内容から反政府というイメージを持たれかねないにもかかわらず、この難しい役の出演を承諾した松坂桃李に対して、その決断を評価する声があがった。
映画公開日前後から公式サイトが断続的にサーバーダウンして閲覧が難しくなる状況が発生した。特定のIPアドレスからシステムを使用した集中的なアクセスを受けていると公式から説明があり、サイバー攻撃ではないかという疑いも持たれた。
(Wikipediaより)
最初に一言。
はっきり言わせて貰うと、主演女優が不自然で物語に入り込めなかった。
原作、と言うか原案は“かの”東京新聞の女性記者によるノンフィクションだそうだが、本作では主人公が「父は日本人、母は韓国人、育ちはアメリカ」というキャラクター設定されている。
些か無理矢理な苦しげな設定である。
これはどうも本作の内容に腰が引け、日本人の女優がオファーを受けなかった事が理由であると漏れ聞いている。
主演のシム・ウンギョンは韓国若手トップ女優なのだそうで、最初は不細工だと思ったがだんだん本作の主演としては(見た目には)マッチしているのではないかと思えてきた。
しかし、いかにせよ、(英語ではない)訛りが強い日本語と(西欧的ではない)見慣れない所作に違和感があって、最後までその印象はぬぐえなかったのが残念。
帰国子女だとしてもアメリカ帰りでは決して無いのである。
お話しそのものは、どこまでストーリーに取り入れているかは不明だが、元がノンフィクションなので、まぁ現在の我が国、その現状を強く感じさせる物語ではある。
でもねぇ、気合いは解るけど、なんかねぇ、薄いんだよ。
新聞記者って、もっと足を使うモンじゃないのか?
ググってTwitterって…余りに安易だ。
まぁ、現実にもそんなモンなのだが。
最近SNS上で良く見る「指一本取材」。
(特にTV屋に多い)
報道者としての矜持なんてぇのはそこにはない。
平日の朝一番の回。回りは年配者ばかり。
バッグにNo原発!、ア○政治を許さない!の缶バッジを付けたような老人が何人か。
あぁ、そうなんだよね。
まぁ私も「これは今見て置いた方が良いかも」と劇場に向かったのではあるが。
目次へ戻る