GBのアームチェアCinema見ist:千と千尋の神隠し
千と千尋の神隠し
監 督 宮崎駿
音 楽 久石譲/木村弓
主 演 柊瑠美
助 演 入野自由/夏木マリ/菅原文太
製 作 年 2001
シナリオ 宮崎駿
原 作 宮崎駿
安くて空いたレイトショーとも思ったのだが、三男坊が一緒に行きたいというので、今回は早朝の回。
朝8:00前に映画館に着くと、まだ殆ど人はいない。
開映後も客の入りは4割程度…
嘘だろ?興行的には失敗なんかな?と思いき、上映を終わって外に出ると切符売り場から外まで人の列が出来ていた。
朝ゆっくり飯喰ってから楽に映画見ようなんて思うなよなぁ〜!
本編である。
内容は…
宮崎マジックなのだ。
これはもう、そう言うしかないだろう。
特に宮崎駿信奉者の私としては、多くのコメントをする気はない。
作者宮崎も能書きを望んでいないようだから…
アニメーションに嫌悪感を持っていない人なら劇場まで行っても決して損はしないだろう。
さて、内容以外で一つ特筆すべき事は、きちんとエンドクレジットまで席を立たせない工夫があったと言う事だろうか?
一般に映画館ではスタッフロールが始まるとぞろぞろと席を立つ客が多く、いつも苦々しく思っていたのだが、考えてみると、映画の作りそのものが大抵、「スタッフロールだ、さぁ帰れ!」なのだな。
やはり、観客に最後まで席を立たせない工夫は制作側にも必要なのではないだろうか。
「千と千尋」ではウチの六才児をはじめ、かなり多かった子供達が“おわり”のテロップまでちゃんと席に座っていた。
ジブリ作品はけなすのが難しいけれど…
他でも書いたような気もするのだけれど…
「千と千尋」は…
いや、悪くはないんですけどね。
逆に、映画としては水準を大きく上回る秀作だとは思うんです。
逆に観客が期待以上の物を求めてしまうから可愛そうなんですよね。ジブリ作品の場合…
ううむ…奥歯に物が挟まっているような…
当WebmBBSの常連、真性hayashi氏はいみじくも、こう書いた。
千と千尋」の感想を料理に例えると、うまいソースでトンカツを食べたかったのに、まったりとしたミソ味のトンカツだったというような・・まずくはないんだけどアレッ?というような・・・感じです。 変ですね? 失礼しました。
いえ、変ではありません。何と的確な比喩でしょうか…
主題歌である。
曲そのものは悪くないのだが、歌詞の中で歌われる“ゼロになるからだ”と言うくだり…
メロディそのものが心地よいだけに、このワン・フレーズが神経を逆撫でされるほど耳に障る。
文字にしてみても、読んでみても、音韻として、日本語として違和感が拭えない。
これを書いた方は気にならなかったのであろうか?
この詞を書かれた方は、この“ゼロになるからだ”というフレーズをかなりお気に入りのようで、同名のエッセイ(?読んでないので中身は知らない)も出版されているようだ。
申し訳ないが、言語感覚、音楽家としての音韻感覚を疑ってしまう。
(あの“大”宮崎氏も気に入っているらしい…信じられない)
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