GBのアームチェアCinema見ist:超高速!参勤交代

超高速!参勤交代

超高速!参勤交代

監 督 本木克英
出 演
佐々木蔵之介/深田恭子/伊原剛志/寺脇康文/上地雄輔/知念侑李/柄本時生/六角精児/市川猿之助/石橋蓮司/陣内孝則/西村雅彦
脚 本 土橋章宏
音 楽 周防義和
主題歌 塩ノ谷早耶香
製 作 年 2014


「お尻を見に行くの」と、朝起き抜けにカミさんが言う。

あぁ、映画ね。
全く予備知識はなかったが、TVで多分飛脚姿の男達が尻の筋肉を震わせながら大名行列を横切ってゆく映像が流されている。

そう言えば、先日シネコンで貰ってきたチラシがあったな。

奇想天外。痛快、疾走!歴史エンターテイメント超大作!!
キャッチコピーは「このミッション、インポッシブルです!」。

いや、全くそのまんまの疾走感あふれる痛快時代ドタバタ喜劇。
肩の凝らない娯楽映画そのもの。

随所で大笑い、格好いい田舎侍達の矜持とひたすら研鑽した武人としての力。
そして何より男達の真摯な誠実さにうたれる。

突っ込みどころは結構あるが、まぁ、そんな堅苦しいことを考えずに楽しく観れば良い映画なんだよね。

…と思ってみているとエンディング近くでの

「磐城の土を殺すでないぞ。この先、永遠にな」

この台詞ではっと我に返る。

筋書きから来る距離と幕府との関連と言う必要性で選ばれたと思っていた、湯長谷藩は現在の福島県いわき市辺りになる。

物語は完全ハッピーエンドなのだが…
その辺りに気づくとあまりお気楽にゲラゲラ笑ってもいられなくなってしまう。


実は本作、原作があるらしいと言うことを知っていたので、いつものシネコン、観終わった後階下の書店の「映画原作コーナー」に立ち寄ってみた。

置いていない。
時代小説の担当と思しき店員に尋ねたら、知らない、原作本としては入荷していない、小さな出版社だと入ってこないことが多いと言う。
じゃ仕方ない、とググると一発で出た。
講談社だぞ。
「ほれ、Amazonにも楽天にも7andiにもあるじゃない?」
と言うと…
これは特殊な販売形態の本なので一般書店には入らないと…

あそ、じゃ良いわ。
と帰りかけると、一冊在庫がありました、だと。

なんだかな〜…
最近こんな事ばかりだ。

超高速!参勤交代 有能な脚本家育成を目的に制定された木戸賞を歴代最高得点という高評価で受賞作らしい。

超高速!参勤交代[単行本(ソフトカバー)]土橋章宏(著)
単行本(ソフトカバー): 354ページ
出版社: 講談社 (2013/9/27)
言語: 日本語
ISBN-10: 4062953013
ISBN-13: 978-4062953016
発売日: 2013/9/27

一気に読んでしまった。
映画も原作もまだの方は、映画を先にご覧になった方が良いかもしれない。

さて、映画館に出かけたのだが、なんと「夫婦50割引」が廃止になっていた。
消費増税の上、これでは映画を観る機会も減ってしまう。
今回の作品は客の入りも良く、高齢者が多かったが…

こう言うケチ臭い実質値上げが又映画ファンを減らすのではないかと心配になる。


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