GBのアームチェアCinema見ist:侍タイムスリッパー

侍タイムスリッパー

侍タイムスリッパー


侍タイムスリッパー:A Samurai In Time
監督 安田淳一
脚本 安田淳一
出演 山口馬木也/冨家ノリマサ/沙倉ゆうの/峰蘭太郎/紅萬子/福田善晴
撮影 安田淳一
編集 安田淳一
製作 未来映画社 2024
上映時間 131分



春分の日。
カミさん、やっぱり朝からバタバタ。
買い物に行ったと思ったらしばし帰ってこない。
孫の所に行っていたみたい。

昼飯後、「映画ね。夕方の回。」。


本日の作品

カミさん、観たいという映画。
ナニを観るのかよく知らなかった。
あ〜、じゃりタレイケメン映画か?

違った。
そもそもこの劇場はマニアックな作品ばかり掛けるインディーズの聖地。

でも今回のは実はあちこちで賞を取っている作品らしい。

うむ、なかなか良い物を観せて貰ったぞ。

インディーズ?平たく言えば自主制作作品だそうな。
大ヒットした「カメラを止めるな」もそうだが、金と人手を注ぎ込めば良い作品が出来る訳ではない、と言う良い見本である。

はっきり言って名前と顔を知っている人は一人もいない。
スタッフ、出演者皆が手弁当に近い状況で作り上げた、なんとも気迫のこもった作品。

タイムスリップ(SF)モノとはいえ、SF要素は殆どない。
お話も殆ど映画撮影所内(あるいは作中のロケ現場)で進行するし、画面作りも地味だし、出演者もまた。

だが、全体全員から何とも言えない真摯さがにじみ出る。
役者みんなが上手いしなぁ。特に主役が良い。

言ってみればコメディなのだが、この真面目さはどうだ?
2時間越えの長めの作品だが飽きることもなくエンディングまで鑑賞。

好きで作ってるというのはすばらしいな。
いや、好きこそもののなんとやら、か。

『撮影所モノに外れなし』という言葉があるらしいが、それは“そこが好き”な連中が作るからなんじゃないかな?

第67回ブルーリボン賞作品賞、第48回日本アカデミー賞最優秀作品賞その他受賞作。
2025.3.20.鑑賞

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