GBのアームチェアCinema見ist:るろうに剣心

るろうに剣心

るろうに剣心 京都大火編

監 督 大友啓史
出 演
佐藤健/武井咲/伊勢谷友介/青木崇高/蒼井優/神木隆之介/土屋太鳳/田中泯/宮沢和史/小澤征悦/滝藤賢一/三浦涼介/丸山智己/高橋メアリージュン/福山雅治/江口洋介/藤原竜也
脚 本 藤井清美/大友啓史
音 楽 佐藤直紀
主題歌 ONE OK ROCK「Mighty Long Fall」
製 作 年 2014


『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん)は、和月伸宏による日本の漫画作品。1994年(平成6年)から1999年(平成11年)にかけて集英社の『週刊少年ジャンプ』で連載。アニメ化・実写映画化などと様々な形でメディアミックスも行われている。略称は「るろ剣」。
(Wikipediaより)

ありゃぁ、もう20年も前の作品なのね。原作は。

土曜の午後、仕事終わりにカミさんからお誘い。
「映画観に行かない?」
「はいはい、お供しまっせ。」

前々から、これが観たいと言っていたので、実は、前作(Part1)を先日TVで観た。
正直言うと、一寸退屈で、飽きてしまい途中で観るのを止めてしまっていた。

で、本心は「なんかめんどくさいな、気が進まないな…」だったのである。

予約が取れた劇場に着くと、なんとこぢんまりとした客席。
平たく言うと、とっても狭い。で、スクリーンちっちゃ!(200inちょいしかないんじゃなかろうか)
ヒット見込める映画なんだから、もっとでかい箱で上映しろよな。
でなきゃ、単館上映の小品以外はスクリーンサイズで入場料決めるべきだ!

小さな劇場はほぼ満席、辺りは殆ど若い女性。
ま、そうだろな。
取れた席は後ろから数列目の端っこ。
その後ろに座った娘達が「ね、わざわざ一番後ろの端取ったんだから、キャーキャー言っても大丈夫だし」…だと。
(馬鹿野郎、そんな事したら怒鳴りつけてやるぞ)
隣も前も若い娘。

もう、どんよりと気が重くなってきた。と言うよりもイライラしてきた。

るろうに剣心 ところが、である。
これがね、嬉しい誤算というか、初っ端からグイグイやってくれるんだわ。
邦画としてはかなりの長尺であるが、映像はかなり深いわ、速度感はあるわ、展開は奇想天外だわ、退屈どころかヲッサン引き込まれてしまった。

余りに非現実的な台詞回し等一寸引っかかるところはあったが、元々が漫画なのだから、細かい事を云々してはいけない。
まさにこれはジャパニーズ・マーヴェルコミック・ムービー。
いや、ある意味スパイダーマンやキャプテン・アメリカを超えたかも知れない。

劇中で「普通の人間」と言われる主人公が屋根の上を高速疾走しちゃったりしても良いのでござるよ。
そもそもござるよ、なのでござるのだから。

ただのイケメン勢揃い映画ではないぞ、これは。


るろうに剣心 なにより、藤原竜也をバケモノ志々雄に使ってしまうと言う思い切りが凄いな。
なんとガンダルフまでもが殺陣演じるし…(違

色彩感が豊かで、場面ごとの色調の切替も見事。
映画的にも良く出来ていると思う。
その証拠に、周囲の娘達も殆ど雑音を発することなく長尺の映画に見入っていた。

邦画エンタテイメントもなかなかの物じゃないか。

意外にも、思ったより、ずっとずっと面白かった!
全く持って期待していなかったから、これは拾いものと思うのだろうか?
出来ればもっと大きなスクリーンで…観たかった。

観る前は前後編観ないといけないのか…と少々面倒だったが、後編の公開が一寸待ち遠しくなってしまったのである。

るろうに剣心

るろうに剣心 伝説の最期編

監 督 大友啓史
出 演
佐藤健/武井咲/伊勢谷友介/青木崇高/蒼井優/神木隆之介/土屋太鳳/田中泯/小澤征悦/滝藤賢一/高橋メアリージュン/福山雅治/江口洋介/藤原竜也
脚 本 藤井清美/大友啓史
音 楽 佐藤直紀
主題歌 ONE OK ROCK「Heartache」
製 作 年 2014


前作(前編)は「なんかめんどくさいな、気が進まないな…」と思いつつお供で出かけて、実際には、演出派手だわ、展開奇想天外だわ、退屈どころかヲッサン引き込まれてしまった。

一寸引っかかるところは多々あったが、元々が漫画なのだから、細かい事を云々してはいけない。

邦画エンタテイメントもなかなかの物じゃないか。

と思わせる、意外にも、予想していたより、ずっとずっと面白かった!
全く持って期待していなかったから、これは拾いものと思うのだろうか?

惜しむらくは予約が取れた劇場が、実にこぢんまりとした客席。
平たく言うと、とっても狭い。で、スクリーンちっちゃ!(200inちょいしかないんじゃなかろうか)

出来ればもっと大きなスクリーンで…観たかった。

と言ったら、「今度はおっきなスクリーンだからね〜!」とカミさん。

いや、確かに多チャンネルで低音低周波が座席のフレームや足の裏をビリビリ震わせる。
これは一寸やり過ぎ。
加減というものを知らないのか?この劇場は。

で、本編。

最初から前後編って分かってるの観ちゃった以上、続きを見ない訳には行かないだろう?
まぁ、商売としてはかなりお上手である。
相変わらず速度感は凄い。
殺陣なんざ、一体何やってんだか分からない程疾い。
早けりゃ良いってモンでもなかろうが…

お話は更に荒唐無稽さを加速させ、もう殆ど訳が分からない。
原作、こんなだっけ?
既にこれは時代劇ではなく、パラレルワールドの物語か。

るろうに剣心 伊藤博文が出てくるが、何とも安っぽい。
エンディングで、多分「かんど〜をよびおこそう!」としたのだろうが、私ゃ吹いてしまった。

ナンだろうねぇ、これ…

ラスボスとの戦いも、確かに反則の強さのラスボスなのだろうが、よってたかってフクロ的でカタルシスを感じられない。

ううむ…
前編がそんなに悪くなかった故、これは評価不能である。

取り敢えず、高橋メアリージュン、良い女だな。



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