GBのアームチェアCinema見ist:RRR

RRR

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監督 S・S・ラージャマウリ
原案 V・ビジャエーンドラ・プラサード
脚本 S・S・ラージャマウリ
音楽 M・M・キーラバーニ
出演 N・T・ラーマ・ラオ・Jr./ラーム・チャラン/アジャイ・デーブガン/アーリアー・バット/シュリヤー・サラン/サムドラカニ/レイ・スティーブンソン/ラジーブ・カラカーナ/アリソン・ドゥーディ/オリビア・モリス
製作 2022年/印(179分)


久々孫の姿のない日曜日。
カミさん、例のインド映画観たいんですと。

初体験インド映画。

上映館数も上映回数も少ない。
本日適当な上映回は14:00過ぎ。

朝からカミさん買い出しやら夕食の準備やら余念がない。
そして昼飯を食って出撃。

インド映画は人によってだが、評価が高いことがある。
それにしても上映時間3時間…
過日、映画館で看板見た。

インターミッション(画面)が挿入されるが、インターミッションしませんと書いてあった。

ひぇぇ…

劇場の椅子に納まり、ワクワク。
いや、のっけからフルスロットル!

飽きたらどうしよう。眠くなったらどうしよう。おしっこしたくなったらどうしよう。

そんな懸念は一切吹き飛んだ。

場内が明るくなり、カミさんと交わした言葉。

「イ、インド映画、凄ぇぇぇぇぇ!」

本当に他に言葉が見つからない。
細かい事はどうでも良いのだ。
最初「パパイヤ鈴木はね〜だろ?」と思った主人公も途中から偉く格好良く見えてきた。 暗黒面に堕ちた(と思った)兄貴がいつ光に目覚めるのか…いや、彼は堕ちてなんかなかった。裏切りと回復と義兄弟の絆。
そして美しいヒロイン。
インド音楽とオヤクソクの群舞。
3時間、全く息を継がせないほどの速度感。
大人海戦術のスペクタクル。
奇想天外(多分)ワイヤーアクションの出鱈目な切れの良さ。

めんどくさいことは力業でねじ伏せる圧倒的な力量。
パワーの塊をそこに見た。

「インド映画=踊る、歌う」の先行イメージも決して裏切らない。
エンドロールの最後まで楽しませてくれる。

舞台は1920年代のイギリス植民地時代のインド。勧善懲悪大団円。悪い奴は徹底的に叩き潰す!
先祖伝来の植民地制度への憎悪がほとばしる。
主人公、ビームとラーマ、実は有名な反英運動家として実在した人物で、しかし実際には同じ時代に生きながらこの2人は出会うことはなかったそうだ。
その二人を結びつけ、ヒンドゥの勝利を描いた愛国映画だが、戯画化が濃厚なので嫌らしさは余り感じない。

英語ではRISE(蜂起)、ROAR(咆哮)、REVOLT(反乱)の頭文字として、これらの単語がタイトルに付されている。テルグ語、タミル語、カンナダ語、マラヤーラム語では、Rが入った単語(怒り、戦争、血を意味する)がサブタイトルとして付けられている。

ともあれ、この滅茶苦茶な娯楽超大作映画がフツーの映画と同じ料金で観られるというのは素晴らしい。単純コストで50%Off。面白さから言えば10割引のお買い得。

あぁ、リシ・スナク氏と一緒に観たかったなぁ。

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