GBのアームチェアCinema見ist:ラウンド・ミッドナイト

Round Midnight

ラウンド・ミッドナイト:Round Midnight

監  督 ベルトラン・タヴェルニエ
音  楽 ハービー・ハンコック
主  演 デクスター・ゴードン
助  演 フランソワ・クリュゼ
製 作 年 1986/米
シナリオ デイヴィッド・レイフィール/ベルトラン・タヴェルニエ


ラウンド・アバウト・ミッドナイト(Round about midnight)はジャズ・ピアニストのセロニアス・モンクが作ったバラード。
演奏者によっては“About”抜きの“Round midnight”とクレジットされることも多い。

ジャズ・ファンとしては只見流しているだけでも充分気分が高まる、実に雰囲気のある映画だが、殆ど素人ともいえるデクスター・ゴードンが役者としてもなかなかの演技をしている。
1986年のアカデミー賞では音楽担当のハービー・ハンコックが作曲賞を受賞。
アルコールとドラッグにおぼれる主人公を演じた、映画初主演のデクスター・ゴードンも「主演男優賞」にノミネートされた。

ジャズの巨匠、バド・パウエルとレスター・ヤングのキャラクターと実話を基に作られ、エンドロールにも、この二人に捧げるとのクレジットが流れる。
確かに、バド・パウエルは末期にはドラッグでボロボロだったようで、残された録音の出来が玉石混淆のバラバラだった。
ファンにとって素晴らしいのは、主演のデクスター・ゴードンや音楽監督も務めたハービー・ハンコックをはじめ登場するミュージシャンがみんな本物、吹き替え無しだと言うこと。
あれ?この顔と音はどこかで…と、エンドロールを探すと、なんと、あの名前もこの名前も…

地味な映画ではあるが、とにかく、ジャズ・ファンには一見の価値充分にあり。

アメリカ映画なのだが、映像の雰囲気がどう見ても典型的フランス映画だな、と思っていたら、監督がフレンチだった。

Round about midnight

Round About Midnight この曲はジャズのスタンダードナンバーで、多くのプレーヤーが取り上げているが、恐らく一番有名なのは…
ミュート・トランペットで奏でるマイルス・デイビスの演奏。



return目次へ戻る