GBのアームチェアCinema見ist:パイレーツ・オブ・カリビアン4

パイレーツ・オブ・カリビアン4

パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉
Pirates of the Caribbean:On Stranger Tides

監  督 ロブ・マーシャル
音  楽 ハンス・ジマー/ロドリーゴ・イ・ガブリエーラ
主  演 ジョニー・デップ
助  演 ジェフリー・ラッシュ/ペネロペ・クルス/イアン・マクシェーン/ケヴィン・マクナリー/スティーヴン・グレアム/キース・リチャーズ
製 作 年 2011/米
原  作 ティム・パワーズ(遊園地のアトラクション)
シナリオ テッド・エリオット/テリー・ロッシオ

もう、4作目なのね。
前作の時に書いたけれど…
この映画に関しては、「うっかり最初のを見てしまった」ら、続けてここまで来るしかない、と言うモノでありますからして…
そもそも、作った方も「うっかり一つ作っちまったら、間違えて当たっちまった」んで「んじゃ、続けちまうべ」という色、なきにしもあらずではあります。
前作(二作目)なんてぇのはもう、この三作目へのつなぎ以外の何物でもなかった訳でありますし…

パイレーツ・オブ・カリビアン4 結論から言うと、普通に面白い冒険チャンバラ・アクション映画で、好きな人はそれなりに楽しめる…かもしれない。

のっけからもう、飛ばす飛ばす、全力疾走フルスロットルで飛ばしまくって、こんな走り方して後、どうすんだよ…と思ったら…

案の定、そのまんま着地してしまった感が否めない。
なんだか色々と新機軸を持ち込みたいらしいのだが、消化不良で、言うなれば「やおい※」と言うのが極めて近い雰囲気。
(※昔流行ったことばね、「やまなし、おちなし、いみなし」の意らしい)


パイレーツ・オブ・カリビアン4 前回の3部作でひと区切りとなったこのシリーズ。

「あれ?今までの彼と彼女はもう終わり?」

要するに前作からの連続感は殆ど、と言うか、全くない。

アメリカの寅さん釣りバカ?
もう、良くも悪くもジョニー・デップを見るための映画になっているのかも知れない。

ペネロペ・クルスの出演で注目度が上がっているかも知れないが…
ジャックのマドンナはこれからも毎作代わるのか?
ペネロペは確かに可愛らしかった。(と言っていいお歳では、もう無いのだが…)
この女優さん、出演作品によって、綺麗な時とブッ細工な時の落差が激しい。

いつも言うが、ブラッカマイヤは大嫌いだが、商売は確かに上手い。

シリーズものとしては既に限界にも見えるが、お正月寅さん祭り路線と言えば、これはそうなのかも知れない。

最初に以前はカメオ出演だったキース・リチャーズが出てきて期待させるが、そんだけ。
しかし、エンドロール終わって劇場の照明が灯るまで席立つなよな。
エンドロール後の最後のワンカット、あるとないとでは締まりが全く違う。


3D Grasses で、今回2D上映館が近場になかったので“仕方なく”3Dで鑑賞。
いや、この作品、3Dにする必要はない。
船内や洞窟などの暗いシーンが多いし。
そもそも3Dを効果的に使っているとは思えない。

今回の上映館はMasterImage 3D。
日本へは2010年に初導入された新勢力。
韓国のMasterImage社が開発・販売するデジタル3Dシステムである。6大陸36ヶ国において導入されているそうだが…設備投資が廉いらしいので普及するのだろうか?

眼鏡は競合する3DシステムのRealDと非常によく似ている。
方式そのものが若干違うと言うことなので、買い取り式の偏光眼鏡(一つ100円と安価)を購入したが、実はMasterImageとRealDの眼鏡は互換があると言う情報がNet上にはある。
データが若干違うようだが、本当なのだろうか?
(MasterImageの眼鏡の方が若干明るいが)
もし互換があるのなら、前掛けクリップ式の偏光グラスが用意されているRealDの方が眼鏡人間には使いやすい。

MasterImageの眼鏡、軽いのは良いけれど、デザイン的に眼鏡on眼鏡にすると非常に鬱陶しい。疲れてしまった。



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