GBのアームチェアCinema見ist:パイレーツ・オブ・カリビアン3

パイレーツ・オブ・カリビアン3

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド
PIRATES OF THE CARIBBEAN: AT WORLD'S END

監  督 ゴア・ヴァービンスキー
音  楽 ハンス・ジマー
主  演 ジョニー・デップ
助  演 オーランド・ブルーム/キーラ・ナイトレイ/ナオミ・ハリス/ビル・ナイ/キース・リチャーズ
製 作 年 2007/米
原  作 遊園地のアトラクション
シナリオ テッド・エリオット/テリー・ロッシオ

夫婦50割引 いえね、仕事帰りに映画のチケット買って来いって言われたんですよ。
日曜日なんですけどね、最近は全席指定入れ替え制の映画館が増えたんで、こう言うのも又多くなったんですがね。
で、ナンで私がって…つまり、夫婦50割引って奴なんですね。
嬉しいんだか哀しいんだか…
まぁ、あとン年後には一人でも割引になっちゃうんですけどね…

で、実は三男坊のご所望なのでありました。今回は字幕版で良いとのこと。

上映時間 170分、相変わらず長ぇ…ケツが保つんだろうか?
まぁ、最近の映画館の椅子はなかなか良くなったからねぇ。

パイレーツ・オブ・カリビアン2 この映画に関しては、「うっかり最初のを見てしまった」ら、続けてここまで来るしかない、と言うモノでありますからして…
そもそも、作った方も「うっかり一つ作っちまったら、間違えて当たっちまった」んで「んじゃ、続けちまうべ」という色、なきにしもあらずではあります。
前作(二作目)なんてぇのはもう、この三作目へのつなぎ以外の何物でもなかった訳でありますし…
(いえね、面白かったことは確かですけどね)

と、言う訳で観てきました。
三部作の最後(?)。

結論を最初に述べましょう。
「映像作品」としてはスピード感溢れ、長い長い上映時間、飽きることはないでしょう。
派手です、とにかく派手です。迫力満点ですね。
チャンバラやドンパチのカタルシスは満点です。
存分に金、掛かってます。
これはもう、儲かった者勝ちと言うしかないです。

「エンドロールの途中で帰るな」と配給会社やマスコミがさんざん前振りしていたので、流石に殆どの観客は劇場内の照明が点灯するまで席にいました。
まぁ、この作品は1,2共にラストに仕掛けがあったので、観客は言われずとも分かっていたのではないかと思いますが…

その「本当のラストシーン」の内容はともかく…
何度も書いていますが、映画館ではエンドロールが終わるまでの時間で余韻を楽しむモノです。
どんな映画でもそうあって欲しいモノであります。それは一つの作品を作り上げた人々への映画ファンからの敬意という意味でもあります。

さて、本編ですが…
入場時、かなり立派なチラシが貰えます。
なんと、糊綴じで「見終わってから開くこと」と…

パイレーツ・オブ・カリビアン2 「三部作の完結編」であるからして、怒濤の謎解きになるのですが、それにしても「前作を全部理解していること!」と言う強制的お約束が多すぎる。
ストーリー的にはかなり前二作をきちんと見ていないと、訳が分からないでしょう。
その種明かしも、解らない奴は置いてけぼりの大疾駆大会。
とりあえずは破綻のない範囲で大忙しの解決は成されましたが。

別途配布するテキストを読み直さないと内容が理解出来ない作品だと、自認しているのだとしたら、それは映像作品としては失敗でしょう。
(そもそも、ガイジンの(特に男の)顔の認識能力に劣る私には、東印度会社一統のモーツアルト・カツラは完全に混乱を来し、筋の理解に支障が生じたことを白状しておく。)

まぁしかし、そもそも所詮は「遊園地の遊具」から着想してでっち上げたお伽噺なわけで…、要はアメコミみたいなモノなので、そんなに本気で評論するのも大人げない。

パイレーツ・オブ・カリビアン2 この作品はジョニー・デップのへらへら海賊と戦う姫君、キーラ・ナイトレイと大迫力のドンパチ・チャンバラを素直に楽しめば宜しい。
はっきり言ってしまうと、この三部作はキーラ・ナイトレイの活躍を見る作品なんだな…
(女性層はジョニデとオーランドでも宜しい)
噂のキース・リチャーズはほんのちょっとの出番にも関わらず、もの凄い存在感。
これはファンには堪らんのだろうなぁ…
あと、猿、これが良い役者だねぇ。

さて、大人げない…と言えば、これはディズニー映画なのであった。

冒頭から大量絞首刑で吊された(女子供を含む)海賊がぶら下がってぴくぴくしたり、絞首台から引きずり降ろした死体の山を荷車で運んだり、戦闘では強烈な流血こそないモノの、人は飛び散り、荷物の下敷きで潰れ…その上、重要な登場人物がいとも簡単に命を落とす。

良いのか?これで、ディズニー映画。

パイレーツ・オブ・カリビアン2 一作目二作目とも、ラストは“To be continued.”。
今作もこのラストは、けっして“Conclude”ではない。
してみると、前作のあのラストも“To be concluded.”ではなかった訳ですな。

本作、やっぱり、四本目の前振り?

東京ディズニーランドの「カリブの海賊」も、この夏リニューアルなんだそうな。
うぅ〜ん…行ってしまうんだろうな、私。


return目次へ戻る