GBのアームチェアCinema見ist:ピーターラビット
ピーターラビット(原題:Peter Rabbit)
監督 ウィル・グラック
脚本 ロブ・ライバー/ウィル・グラック
出演 ローズ・バーン/ドーナル・グリーソン/サム・ニール/ジェームズ・コーデン/マーゴット・ロビー/エリザベス・デビッキ/デイジー・リドリー
音楽 ドミニク・ルイス
原案 ロブ・ライバー/ウィル・グラック
原作 ビアトリクス・ポター
制作 2018/英・豪・米
ピーターラビット(Peter Rabbit)は、ビアトリクス・ポターの児童書に登場する主役キャラクターであり、シリーズ作品の総称ともなっている。「ピーターうさぎ」と翻訳されている場合もある。
1893年9月4日にビアトリクス・ポターが友人の息子に宛てた絵手紙が原型である(同日がピーターラビットの誕生日とされる)。1902年には初の本「The Tale of Peter Rabbit(日本語タイトル:ピーターラビットのおはなし、ピーターうさぎ、ピーターうさぎのぼうけん)」が出版される。
(Wikipedia)
かつて英国ロイヤル・バレエ団のバレエ映画やアニメーションはあったが、「ピーターラビット」ものがたりの初の実写映画化作品である。
劇場で初期の予告編を観た時の感想は「良さそうじゃない?」だった。
これだけ見る限りは…
パパ・ピーターをパイにして食っちゃうのはこいつらしい…
なんか原作と全然イメージが違う。
あ…真犯人は妻の方であった。
と某所で書いたが、実は本作に登場するマクレガーは、あのマクレガー爺さんの遠縁の甥と言う事らしい。
原作通りのマクレガー爺さんもちゃんと登場する。
さて、露出している予告映像を見ると、パリピでイケイケなピーターがマクレガーさん家で乱痴気騒ぎをし、「ハッハー!」と謎のテンションで笑っている。
ち…違う…
こいつ、ぴーたーぢゃないっ!
RASCAL REBEL RABBIT
ってサブタイトル付いてるし…
(劇場パンフやフライヤーにはこのサブタイトルはない)
批評家の見解の要約は「『ピーターラビット』はビアトリクス・ポターの古典のキャラクターたちをカラフルかつ好ましい形で現代に蘇らせた。若い観客たちを楽しませることはできるはずだが、原作をこよなく愛する人たちを激怒させる可能性は十分にある。」とWikiに記載されている。
確かにここには穏やかで優しいピーターラビットの世界はない。
なにせ、のっけからアメリカン・ミュージカル風なのだから。
ピーターも他の登場人物・動物たちも無茶苦茶ファンキーである。
美しい湖水地方の風景をバックに、騒がしい動物たちの乱痴気騒ぎ、ウサギと一寸おかしい青年の恋のさや当て、居場所を賭けた死闘が繰り広げられる。
ううむ…
これは…
あのピーターラビットのおはなし(英語: The Tale of Peter Rabbit)の物語の後日談…だと思ってみると、落胆するか、激怒するか…
いや、しかし、このスラップスティック・コメディは、それでも“ピーターうさぎのおはなし”が元になければ成立もしていないようにも思える。
ううむ…ううむ…
単純にドタバタ喜劇としてみるなら、決して悪くはない。
ピーター好きとしては、これを一体どう評価すれば良いのであろう。
ちなみに、同じウサギでも、ルイス・キャロルの児童文学『不思議の国のアリス』に登場するノウサギ、三月ウサギはRabbitではなく、March Hare。
バテレンは動物、特に食えるモノを明確に分類する様である。
普通の日本人はウサギはラビットだ、と思うが、rabbitは穴うさぎで、野うさぎはhareと明確に区別する。
rabbitはhareより小形で足が弱く、hareはrabbitより大きく穴居性がないのだそうな。
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