GBのアームチェアCinema見ist:NIKITA
ニキータ:NIKITA
監 督 リュック・ベッソン
音 楽 エリック セラ
主 演 アンヌ・パリロー
助 演 ジャン=ユーグ・アングラード/ジャンヌ・モロー/チェッキー・カリョ
製 作 年 1990・仏(米)
シナリオ リュック・ベッソン
リュック・ベッソンの出世作である。
ここから代表作“レオン”につながって行く。
「泣き虫な殺し屋 ニキータ」
公開当時のキャッチフレーズである。
クールな映像とストーリー運びはまさに古典的フランス映画の血を受け継いでいるかも知れない。
リュック・ベッソンというとどうも「ドンパチ映画」のイメージが強いが、本作も、代表作といえる“レオン”も、その「ドンパチ・シーン」に目を奪われてしまうと、本来の作品の良さを見失ってしまう。
ニキータ役のアンヌ・パリローが切なく、強く、可愛らしい「泣き虫な殺し屋」を好演している。
前半部分では、はっきり言って美しいどころか、汚くて不細工な女なのだが、特殊工作員としての研修、そして、初めて出来た信頼できる二人の相手…を通して、冒頭ではヤク中毒でどうにもならないアバズレが、その容姿まで変わって行くのを見ると、本当に役者は凄いと思ってしまう。
ニキータと対峙する形で、冷血な殺し屋、掃除人 ヴィクトール(Victor Wettoyeur)をジャン・レノが演じているのにも注目である。
まさしく、ここにレオンへのヒントがある。
本作品はその後ハリウッドそして、TVシリーズとしてもリメークされているが…
TVシリーズでニキータを演じるペータ・ウィルソン。
うーむ…
こんなに肉感的では…
元祖アンヌ・バリローは、決して美しいとは言い難いが、あの精悍さにはとても及ばない。
やはり、リュック・ベッソンのキャスティング、役者を見つける目は凄いと思わざるを得ない。
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