GBのアームチェアCinema見ist:ライラの冒険/黄金の羅針盤:The Golden Compass

ライラの冒険/黄金の羅針盤

ライラの冒険/黄金の羅針盤:The Golden Compass

監  督 クリス・ワイツ
音  楽 アレクサンドル・デプラ
主  演 ダコタ・ブルー・リチャーズ
助  演 ニコール・キッドマン/ダニエル・クレイグ/エヴァ・グリーン/サム・エリオット
製 作 年 2007
シナリオ クリス・ワイツ
原  作 フィリップ・プルマン

ロード・オブ・ザ・リングを手がけたニュー・ライン・シネマによって三部作として映画化。
第80回アカデミー賞視覚効果賞受賞。
ってんだから、とりあえず、映像には期待しても良かろう…
鎧熊、可愛いし。

ライラの冒険/黄金の羅針盤 …というわけで、観てきた。

ファンタジー映画史上、最高額だと言う巨費(250億円だとか)を投じたと言う映像はとりあえず、「観ても損のない」ものだろう。

主人公のライラ…多分、この名は[liar:嘘つき]から命名されたものだろう。
お転婆で理知的聡明で畏れを知らない論客。鎧熊宣わく「Silver Tang:白銀の舌」
性格的にはかなりユニークなキャラクターなのだが、それは今回の新人女優は充分に演じていたと思う。
映画を観る上で私が重視する[速度感]これは凄い、と言うよりも少々急ぎすぎの感、なきにしもあらず。
そもそも原作三部作の第一部、本作の元となった「黄金の羅針盤」だけでも、上下巻計685ページを120分程度にまとめるのだから、超高速展開は致し方ないだろう。
逆に、端折り、疾走することによって解りにくい原作よりも数段シンプルなストーリー運びになっている。
が、故に…
壮大な予告編にも似た印象も又…
この後、三部作が全部作られるかどうかは興行成績によるのだろうが、もし、完結まであるのなら、全てにつきあうことによって評価を下すべき作品なのではないだろうか?

ライラの冒険/黄金の羅針盤 映像については、派手なCGだけでなく、背景、家具調度などが、ヴィクトリア朝から産業革命、アールデコの時代(19世紀末〜20世紀初頭)をイメージさせる、実に優雅な造形美を見せている。
文章では、あまりに現代近世の現実のイメージと重なり、舞台が印象確定しづらかったのだが…その意味ではこの映像は力がある。
制作者のイメージを強要させられた、と言えばそうなのだが…

まぁ、いかにせよお話は始まったばかり。

当面の評価としては…
この長大かつ難解な物語を、良く2時間弱によくまとめたと評価しても良いかも知れない。

原作はイギリスの作家フィリップ・プルマンが書いた三部作の冒険ファンタジー。
映画“THE GOLDEN COMPASS”の原作になる“ライラの冒険(ライラのぼうけん、原題:His Dark Materials)”は、第1部「黄金の羅針盤」(1995)、第2部「神秘の短剣」(1997)、第3部「琥珀の望遠鏡」(2000)で構成される。

ライラの冒険/黄金の羅針盤 黄金の羅針盤(上・下)ライラの冒険(文庫)
フィリップ プルマン(Philip Pullman 原著)/大久保 寛 (翻訳)
出版社: 新潮社 (2003/10)

一応先週辺りから読み始めたんだけどね…
これ、訳がね…いまいち…ね…
特殊な舞台設定なんだけど…一読では暫く意味が分からなかったし…

なんかね、あっちでは文学賞は取るわ、キリスト教会巻き込んで論争になるわで結構話題性高いんだけどねぇ…

さて、読み直しするか…



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