GBのアームチェアCinema見ist:ローン・レンジャー

ローン・レンジャー

ローン・レンジャー 原題:THE LONE RANGER

監 督 ゴア・ヴァービンスキー
出 演
ジョニー・デップ/アーミー・ハマー/ヘレナ・ボナム=カーター/トム・ウィルキンソン/ウィリアム・フィクトナー/バリー・ペッパー/ジェームズ・バッジ・デール/ルース・ウィルソン
脚 本 テッド・エリオット/テリー・ロッシオ/ジャスティン・ヘイス
音 楽 ハンス・ジマー
製作年 2013
製作国 米

何故、彼は覆面のヒーローになったのか…

ローン・レンジャー(The Lone Ranger) ジョージ・W・トレンドル(George W. Trendle)、フラン・ストライカー(Fran Striker)原作の、西部劇を題材としたラジオドラマ。

1933年にラジオドラマが放送されて以来、アメリカン・コミックス化、テレビドラマ化(1949年-1958年、全221話)、映画化(1956年・1958年・1981年)もされた。
2013年、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズによる映画が製作された。
日本ではテレビドラマ版が1958年からテレビ放映され、黒い仮面をつけた主人公が白馬にまたがった姿が、アメリカ版『鞍馬天狗』として親しまれた。ネット系列はKRT→TBS系列→フジテレビ系列(ただし関西地区では当番組は関西テレビ放送にてネットされた)。カバヤ食品の一社提供[1]。ただし、KRテレビで放映されたときは百貨店の伊勢丹が一社提供していた。

主人公ローン・レンジャーが愛馬シルバーを発進させる時の掛け声「ハイヨー、シルバー!(Hi-yo Silver)」や、相棒であるステレオタイプなインディアンの青年・トントの台詞「白人嘘つき。インディアン嘘つかない」(これは白人がインディアンに対し欺瞞で収奪を繰り返して来たことへの批判である)、トントが主人公を呼ぶ言葉の「キモサベ」などの流行語を生んだ。

原作者フラン・ストライカーが使った「頼りになる相棒=キモサベ(ke-mo sah-bee)」という言葉は、現代アメリカでは「kemo sabe」の綴りで非常にポピュラーな言葉となっている。しかし、ポタワトミ語だとされているこの言葉は、実際は由来がよくわかっていない。
ストライカーは、これを採用したのはラジオ・ドラマのディレクターのジム・ジュエルで、彼の義父が設立したキャンプ場の名として看板に「キモサベ」とあり、下に英語で“信頼できる奴”と書いてあったので、ジュエルがこれを採用したとしている。
またもう一方で、アメリカ民族学局(BAE)やスミソニアン協会は、これを南西部のテワ族インディアンの言葉だとしていて、ヤヴァパイ族の言葉で「kema」と「Sabe」は「友人」と「アパッチ族」を意味するとしている。
また、ジョン・D.ニコルズが編纂した「オジブワ族辞典」では、「Giimoozaabi(彼は覗き見する)」が語源だと説明している。サンディエゴ州立大学の言語学准教授ロブ・マルーフは、この「Giimoozaabi」が「潜入する人」、つまり「斥候」を意味するとしている。
(この項Wikipediaより)

小学校の頃だったと思う。
音楽の時間に「ウィリアム・テル序曲」(ジョアキーノ・ロッシーニ)を聴かされた。

ガキ共はもう、「はぁぃよぉ〜〜しぃ〜〜るばぁ〜〜!」の大合唱で騒然として授業にならなかった事を思い出した。

ググっていたら質問サイトに次の様なクエスチョンを見つけた。
ジブリの「紅の豚」のポルコとカーチスが戦う場面で、カーチスが「ハイヨーシルバー」と言いますが…。
これってどういう意味なんですか?
このときカーチスはピストルに弾をつめています。

紅の豚すごく好きなんですが、このセリフだけよく意味がわかりません
意味をおしえてください!!

あらあら…
そうか、ウィリアム・テル=ローンレンジャー=ハイヨーシルバーって、年代限定だったのか…

ちなみに北陸で生まれ育って、(多分)子供の頃民放の電波がなかったカミさんは、同年代くくりの筈だが、ウィリアム・テル=ローンレンジャー=ハイヨーシルバーの連想は全くないそうだ。

「ハイヨーシルバー」は勿論、「インディアン餅搗かない」なんてネタが全くウケないのは、双かそう言う訳だったのか…

そんなジョニー・デップ好きのカミさんと見物に行ってきた。


ローン・レンジャー 筋書きは多分、過去の映画版「ローンレンジャー(1956年1958年)」のシナリオに沿っている物ではないかと思う。

何故、彼は覆面のヒーローになったのか…と言う物語。

はっきり言って元が痛快勧善懲悪アクションなのである。
ディズニーの財力とジョニー・デップのネームバリューを使って力業ででっち上げた大作なので、難しい事を考えずに見れば、充分に楽しめる娯楽作品である。


こんな記事を見つけた。
映画「ローン・レンジャー」185億円損失 ジョニー・デップ主演
2013.8.8 12:30
米メディア娯楽大手ウォルト・ディズニーは8月6日、今夏に公開された米俳優、ジョニー・デップさん(50)主演の西部劇映画「ローン・レンジャー」の予想外の不振で、最大1億9000万ドル(約185億円)の損失を計上する見込みであることを明らかにした。ロイター通信が伝えた。

第3四半期(6月末まで)の業績は小幅増益となっている。映画製作に絡む損失は、第4四半期(9月末まで)に計上されるという。
(SANKEI EXPRESS)

ふむぅ…
何がいけなかったんだろう?

ローン・レンジャー 確かに、ジョニー・デップが登場すると大体不思議なコミカルさが漂ってしまうのだが…
インディアン=アメリカ原住民と合衆国=被征服民との重い重いエピソードは、ひょうひょうとしたコメディタッチとは些かそぐわない気もする。

正義の味方、強い騎兵隊を出す訳にも行かないしな。

それでも、ウィリアムテルが流れれば、血湧き肉躍る大冒険の始まり始まり…
ハイヨーシールバー!なのだが…
トントに「それ、二度とやるな」と言われてしまっては身も蓋もない。
(少々ネタバレ)

トントに言われるまでもなく、もう昔の様な突然襲い来る悪いインディアンを撃破するただただ痛快な西部劇はもう作れないのであるが。


ローン・レンジャー 筋とは全く関係ないが、ヘレナ・ボナム・カーター、「レ・ミゼラブル」に引き続き酒場と言うか淫売宿の女将である。
まぁ、似合いすぎているっちゃそうなんだが…
あのキャラクター、なんで出てこないといけないのかよく解らん。
いや、凄く良いんだけどね…


return目次へ戻る