GBのアームチェアCinema見ist:ラプラスの魔女

ラプラスの魔女

ラプラスの魔女(Laplace's Witch)

監督 三池崇史
脚本 八津弘幸
出演 櫻井翔/広瀬すず/福士蒼汰/志田未来/佐藤江梨子/TAO/玉木宏/高嶋政伸/檀れい/リリー・フランキー/豊川悦司
音楽 遠藤浩二
原案 原作 東野圭吾「ラプラスの魔女」
主題歌 Alan Walker 『FADED』
制作 2018


連休最終日は、取り敢えず映画。
ゴールデンウィーク映画には、はっきり言って余り食指が動く物はないのだが…

カミさんのお供でアイドル映画。

原作『ラプラスの魔女』は、東野圭吾の書き下し長編小説である。2015年5月15日にKADOKAWAより単行本が刊行された。

10数年前にこの作家を見つけて当時本気で追いかけたが、シリーズ物を書くようになって全く気持ちが動かなくなってしまった。
本作も未読。

作家デビュー30周年記念作品で、東野は「これまでの私の小説をぶっ壊してみたかった。そしたらこんな作品ができました。」とコメントしている。

あ〜いやいや、原作未読でも、このプロットは東野そのものだから。

で、映画の方だが…

すずちゃん、可愛いね。

それだけ。

予告編でも使われているすずちゃんのセリフ。
櫻井扮する大学教授に向かって「見た目よりバカね」と言い放つ。

いやいやいや、そうじゃなくって、この映画そのものが「見た目そのままのバカね」。

本作、角川書店創業70周年記念の作品ということで、制作陣もかなり力が入っているようだが…

巷の映画雀の間では

「とりあえずジャニーズ出しとけばヒット間違いなし」

「広瀬すずと福士蒼汰と櫻井翔という名前だけの映画」

「事務所が売り出したいタレントを使ってるだけ」

「映画が出来る前からどんな作品になるか予想つく」

「とりあえず監督は三池崇史にやらせとけばいいという風潮」

と、かなり手厳しい。

あ、そうか三池崇史だったのか…
これからは監督も調べてから観ないとなぁ。

お話しそのものは全く感情移入できない荒唐無稽さと、低レベルシナリオのおそまつさん。
この設定が何故、こんな流れになるのか理解できん。
やたら大袈裟な演技にも興ざめ。

トヨエツの無意味にやたら暴力的な演技にも嫌悪感。

観た後、それ以外なぁ〜〜〜んも、残らん。

原作もこんなにつまらないの?東野、ここまで落ちてしまったの?

内容はともかく、大学教授が助手?との会話で「生徒が…」「生徒が…」と繰り返す。
私もカミさんもこっちの業界人なので気になって気になって。
このシーンで既に私の興味はスクリーンから離れてしまった。
この業界の人は大学生を決して「生徒」などとは言わない。法的にも大学生は生徒ではないし。
そもそもアラシの人は、どう見ても大学教授には見えないし。

シナリオがどうのという以前に、こんな些細なことさえチェックできない制作者に辟易。
あぁ、こんなもん観て連休が終わってしまったよ…


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