GBのアームチェアCinema見ist:リーグ・オブ・レジェンド

リーグ・オブ・レジェンド

リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い
:THE LEAGUE OF EXTRAORDINARY GENTLEMEN

監  督 スティーブン・ノリントン
音  楽 トレバー・ジョーンズ
主  演 ショーン・コネリー
助  演 スチュアート・タウンゼント/ナサーラディン・シャー/ペータ・ウィルソン/トニー・カラン/シェーン・ウエスト/ジェイソン・フレミング
製 作 年 2003/米
シナリオ ジェイムズ・デイル・ロビンソン


いや、久しぶりに本当の馬鹿映画である。
なんだか初期ロットのみ大サービス880円とか言う値段が付いていたので買って見たが…
映画館で見たとしたら、舞台まで持ち込みの卓袱台持ち上げてひっくり返すぞ、ワシは!

名優ショーン・コネリーが製作したらしいが…
もう、思いつきだけでその場しのぎで筋を作ったとしか思えない。
あと、これ等と一緒で、「どうだぁ!SFXだぞぉ!CGだぞぉ!見ろぉ!このぉ!」と叫び声が聞こえそうで、それ以外の物は見えてこない。
金がかかっているかに見えて、その実、かなり手抜きの情けないシーンも多い。
登場人物に全くの必然もなく、その扱いもセンスが悪いとしか言いようがない。
更に更に、ストーリーは荒唐無稽を通り越して悪寒が走る程稚拙である。
そもそもこの映画には「必然」という物が全く感じられないし、ストーリーの趣旨すら私には解らない。
どうも、原作があるらしいが(漫画?)、「どうヨ?洒落が効いてるでしょ、ボクってこんなに色々な本を読んでるし、映画も沢山知ってるんだよ、教養あるでしょ?」という意識が見え見えで息苦しい。
邦題もセンスがないこと夥しい。多分本編も見ずにやっつけたと思われる。
誰も「時空は超え」たりしません。

お願いだから、「私のノーチラス号」を勝手な解釈しないで欲しい。
ありゃ、なんだ?

スピード感はあり、流れが軽快で飽きないと言えば飽きないので、レベルから言えば、子供に観せるのにはちょうどいいと思うが、いい加減に引かれた原典に対する悪影響が非常に高くなりそうで、私は自分の子供には見せたくない。
恐らく制作者は、この無茶苦茶も原典改悪も承知の上で敢えて洒落として作ったのであろう。 「そういう洒落のわかる人、この程度が解らない無教養な奴には見て欲しくない」とでも言いたげである。
だとしたら、悪いが、私は無知蒙昧である。

そうそう、エンディングも酷い!これで“Part-2”が出てきたら本気で怒るぞ!


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