GBのアームチェアCinema見ist:麒麟の翼
麒麟の翼 ー劇場版・新参者ー
監 督 土井裕泰
出 演 阿部寛/新垣結衣/溝端淳平/中井貴一
脚 本 櫻井武晴
音 楽 菅野祐悟
主題歌 JUJU「sign」
原 作 東野圭吾
製 作 年 2012
三男坊が映画を観たい、と言う。
一緒に行く?とカミさんが尋ねた。
うぅ〜〜ん…
余り興味はなかったけど、映画館はとにかく好きだから…
昼頃、あたふたと出かけた。
本作は、東野圭吾の推理小説、“加賀恭一郎“シリーズ最新作である。
数年前の一時期、東野圭吾は読みまくったのだが…
単発の「二文字熟語」タイトルの作品は確かに面白かった。
が…この刑事物シリーズは、余り印象にない。確かに何冊か読んでいる筈なんだけどなぁ。
そもそもTVの連続ドラマの映画化という作品で、余り優れたモノに出会ったことがない。
と、言うか、TVを殆ど見ないので、TV視聴者サービスのような作品に余り興味を持てなかったのは確か。
大体ね、観客が既に登場人物などの関係、背景設定などを知っている前提でお話が進むしね。
まぁ、TVドラマの平ぺったいビデオ画像とは全く趣が違う、被写体深度が浅い、奥行きのある画面は映画館でないと味わえないモノだから…
これはこれで価値があると思うのだが。
あちこちのカメラアングルやシーンのつながりの作風に違和感があった。
と、言うよりも、なんか「好きじゃない」。
もう少し丁寧に作って欲しいと観ながら感じていた。
何となくぎこちないんだよなぁ…
中井貴一が随分と格好良い男に扮していたのが救いか。
本作の原作は未読だが、力がある作家の作品であり、多分その出来は悪くないので、映画そのものも…ミステリーとしてはそこそこ楽しめたし、悪くないと思うのだが…
ネットのレビューを読んでみたら、かなり評価が高い。
しかし、さて、果たして、これ、劇場まで出かけてみる価値があるか、と言うと…
私は少々疑問ではある。
TVの時間延長スペシャルドラマでも良いんじゃないか?
なにより、今回は某**Max系のシネコンで鑑賞したのだが…
しかし、でかい音が完全にクリップしてしまって歪んでいた…
良くこれでみんな文句言わないなぁ…
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