GBのアームチェアCinema見ist:木の上の軍隊

木の上の軍隊

木の上の軍隊


監督 平一紘
脚本 平一紘
原案 井上ひさし
原作 こまつ座
出演 堤真一/山田裕貴/津波竜斗/玉代勢圭司/尚玄/岸本尚泰/城間やよい/川田広樹(ガレッジセール)/山西惇 音楽 辺土名直子/真栄里英樹
主題歌 Anly「ニヌファブシ」
製作 2025

2025.8.1.鑑賞


「映画、行く?」
へぃへぃ!
カミさんは劇場版(第2作)の緊急医療チームのお話が見たかったらしい。
でもさ、それ今日封切りだろ?見たかったあれ、キメツやら何やらに追いやられてどんどん上映館減ってないか?
地味な映画だから、又気づいたら終わっちゃってたって事になるぞ。

実際朝一番と夕方しか上映がなかった。

原案は井上ひさしの2010年4月9日死去により未完の幻の作品となった。
その後井上の実娘こまつ座社長井上麻矢により蓬莱竜太が脚本を執筆、栗山民也演出、藤原竜也主演で舞台劇として2013年4月5日、東京・Bunkamuraシアターコクーンにて初演上演された。
沖縄県の伊江島を舞台に、終戦を知らぬまま2年間ガジュマルの木の上で生活した2人の日本兵の物語を実話をもとに描いた三人芝居。

沖縄戦の縮図とも言われる激しい戦闘が行われた伊江島で、2人の兵士がガジュマルの大木に身を隠し、終戦を知らないまま2年にわたって暮らし続けた実話が元になる。

その舞台劇を監督はじめ沖縄出身のスタッフキャストを中心に映画化。

取り敢えず堤真一だから、安心してみていられる。
舞台版では描かれなかった木の上に立て籠もる前の状況も描かれ、まさにそれは戦争映画。
だが、戦争の悲惨さは描かれているが主題ではない。極論してしまえばこれは戦争映画ですらない。
極限状態で人はどう生きるか、生きて行くか、生きようとするか。

冒頭部の戦闘シーン以外ドンパチはなく、二人の男の会話劇になる。
人によっては退屈の極みかも知れない。
確かに緊迫感には欠け、冗長気味ではあるが。

エンドシーンの良さがこの映画を良作に仕立てた感がある。

まぁ、観といて良かったかな。すぐに上映なくなっちゃいそうだし。



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