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海獣の子供

海獣の子供 Children of the Sea

監督 渡辺歩
脚本 木ノ花咲
出演 芦田愛菜/石橋陽彩/浦上晟周/森崎ウィン/稲垣吾郎/蒼井優/渡辺徹/田中泯/富司純子
音楽 久石譲
主題歌 米津玄師「海の幽霊」 原作 五十嵐大介「海獣の子供」(小学館 IKKI COMIX刊)
製作年 2019


三男絶賛の作品を観て来た。
土曜とは言え、朝一、結構混んでる。後ろ半分はほぼリザーブで一杯。(前半分は空いてる)

まぁ、今週は他にヲタが喜びそうな作品が列んでおり、そっちもかなり人が列んでいたから。
ネットでチラチラ封切り情報を目にしていたが、これは知らなかった。

『海獣の子供』(かいじゅうのこども)は、五十嵐大介による日本の漫画。小学館の漫画雑誌『月刊IKKI』にて、2006年2月号から2011年11月号まで連載された。五十嵐にとっては初となる長編作品であり、第38回日本漫画家協会賞優秀賞、第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞に選ばれている。(Wikipedia)

原作はなんか凄い作品らしい。世の中知らないことだらけ。
その筋では評判らしい。

『鉄コン筋クリート』(2006年)など、異色の作品を多く手がけてきた、「STUDIO4℃」による製作。

『「ミュージシャンズ ミュージシャン」という言葉がある。これは、プロのミュージシャンたちが聴いて参考にするような音楽を作っている人物を指す言葉だ。漫画家・五十嵐大介は、その意味でクリエイターたちに影響を与えるような作品を作る、「クリエイターズ・クリエイター」といえるような存在である。』

なのだそうな。
私的には、ありゃ、これ音楽が…久石譲じゃないか。こりゃ観るしかないよな、と言うことである。

久石譲はあのスタジオ・ジブリ宮崎駿の一連の作品『風の谷のナウシカ』以降、『風立ちぬ』まで29年間すべての長編アニメーション映画の音楽を手掛けている作曲家として知られる。

元々が現代音楽畑で、ミニマルミュージックの旗手と称されることもある。

ミニマリズム (英: Minimalism)とは、完成度を追求するために、装飾的趣向を凝らすのではなく、むしろそれらを必要最小限まで省略する表現スタイル(様式)。ミニマリスムとも最小限主義等とも表記される。

ミニマルとミニマム(Wikipedia)
ミニマム(英: minimum)と語感はそっくりでも、英語では完全に区別して用いられる。ミニマルは形容詞、ミニマムは形容詞としてだけでなく名詞としても使われる。

形容詞としては、ミニマルは単に「必要最小限」「最も小さい/少ない」という意味で使われ、ミニマムは「ある定められた範囲における最小限」を指す意味で使われる。たとえば「目的の時刻・場所に着くための最低速度」は前者、「法定最低速度」は後者である。使い方によってニュアンスの大分異なる単語であるため、英語圏での使用、使い分けには注意が必要である。

「音楽が『悲しいですよね』(とシーンの説明をする)みたいなつまんないことは一切したくない」とインタビューで語っているように、本作の“音”は説明色一切無しで、静かに控えめに映像に添い遂げている。
ジブリ作品で見られるようなキャッチーなメロディや特徴的なリズムや重厚な和音は殆ど無い。正にミニマルである。
(まぁ、ナウシカやトトロで既にミニマル手法は駆使されてはいるのだが)

映画音楽としては映像を邪魔しないという意味で、これはやはり流石としか言いようがない。

玄米法師…ぢゃなかった、米津玄師の主題歌の方は…まぁ、いいや。

さて、本編…

いや、何というか観念的というか抽象的というか…
原作を知らないのでそれ以上は語れないが、昨今のマニアはこういうのがお好きなのだろうか。
作品そのものは圧倒的質量情報量で見る者に迫ってくるのだが、解釈はお任せね、と言う感がある。

これは、原作を手にしないといけないかなぁ?

原作にあるかどうかは分からないが登場する(日本人ではなさそうな)老婆がムックリを使うのがかなり印象的である。

本題の方が短い…

仕方ないな、これは観る映画ではなくて感じる映画みたいだから…多分。
良く解んね〜や、なんて言うと、だから爺ぃは…と返されそう。

それから、公式サイト含めていずれの場所にも脚本家の名前が記されていないのはなんでだ?


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