GBのアームチェアCinema見ist:インディ・ジョーンズ

失われたアーク

レイダース/失われたアーク《聖櫃》
Raiders of the Lost Ark

監督:スティーヴン・スピルバーグ
製作総指揮:ジョージ・ルーカス/ハワード・G・カザンジャン
脚本:ローレンス・カスダン
出演:ハリソン・フォード
音楽:ジョン・ウィリアムズ
制作年:1981年/米

インディ・ジョーンズシリーズの記念すべき第1作である。

「レイダース」のレイダーとは、盗賊のことと言う解説をよく見るが、辞書的には「盗賊」の意味は出てこない。

raider
1.襲撃者。侵入[侵略]者、急襲者
2.攻撃機、爆撃機、襲撃機[艇]
3.手入れを行なう警察官

等々。
どちらかというとトレジャーハンター、と言うか盗掘者に近いか?
それとも襲い来る敵役を指すのか?

第一作ののお宝は「失われたアーク」。
モーセの十戒の書かれた石板を納めた「聖櫃」のことであり、ユダヤの秘宝の一つ。
封切り当時はタイトルに「インディアナ・ジョーンズ」の名前はなく、ビデオ化の際に改題され、「Indiana Jones and the Raiders of the Lost Ark」となった。
もしかしたら、続編が出来るかどうか不安だったのかも知れない…

あのどこかで見たような場所はチュニジアだそうだが…
やはりStarWars(新たなる希望)の、タトゥイーンの谷と同じ場所だそうである。


魔宮の伝説

インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
Indiana Jones and the Temple of Doom

監督:スティーヴン・スピルバーグ
製作総指揮:ジョージ・ルーカス/フランク・マーシャル
脚本:ウィラード・ヒュイック/グロリア・カーツ
出演:ハリソン・フォード
音楽:ジョン・ウィリアムズ
制作年:1984年/米

2作目のお宝はインドの神話に出てくる魔石。

なんとなく、非白人に対する悪意と誤解と偏見と差別意識がにじみ出ている風情があり、悪趣味と言っても良いストーリーだが…

映画としては、3作中最もカタルシスに溢れ、面白い。
2作目、Part-2は駄作というのが常だが、これは「オキラク娯楽映画」として非常に良くできている。(アメコミ的な…という条件付きだが)正に王道アドベンチャー。


最後の聖戦

インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
Indiana Jones and the Last Crusade

監督:スティーヴン・スピルバーグ
製作総指揮:ジョージ・ルーカス/フランク・マーシャル
脚本:ジェフリー・ボーム
出演:ハリソン・フォード
音楽:ジョン・ウィリアムズ
制作年:1989年/米

この第3作目では、インディの青年時代や名前の由来、父親ヘンリーとの冒険などが描かれる。
お宝は「聖杯」。

まぁ、とにかく父親役のショーン・コネリーが粋で格好良い。

アカデミー賞では音響効果賞を受賞。他にも作曲賞、録音賞にノミネートされた。

この作品を最後にハリソン・フォード主演のインディ・ジョーンズシリーズは休止していたが、19年後の2008年に続編として「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」が製作された(ルーカスフィルムとパラマウントはシリーズ開始時に全5作の映画化契約を交わしているそうだ)。

crusade
1.十字軍(11〜13世紀に聖地Jerusalem奪回のために派遣された遠征軍)
2.改革[撲滅]運動

まぁ、普通は「十字軍」を指すだろう。
で、やはりこれは“最後の十字軍”とか“最後の騎士”とか訳すべきじゃないかな?

最初は蛇で、お次は虫で、三度目はネズミか…

次は何だ?そして、お宝は??


クリスタル・スカルの王国

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull

監督:スティーヴン・スピルバーグ
製作総指揮:ジョージ・ルーカス/キャスリーン・ケネディ
脚本:デヴィッド・コープ
音楽:ジョン・ウィリアムズ
制作年:2008年/米

インディ・ジョーンズシリーズの第4作目となるこの作品は“インディ・ジョーンズ/最後の聖戦”から19年後の1957年が舞台となっているが、“インディ・ジョーンズ/最後の聖戦”は1989年製作で、現実でも実際に19年が経っていることになる。
“レイダース/失われたアーク《聖櫃》”のカレン・アレンが27年ぶりにシリーズ再出演しているらしいが…
当時は可愛かったけどねぇ…
30年近く経ってるしねぇ…

と、言うわけで観に行ってきた。

本作はシリーズで初めて第二次世界大戦後が舞台となる。東西冷戦下の時代。

インディアナ・ジョーンズ役はもちろんハリソン・フォードだが、“レイダース/失われたアーク《聖櫃》”のカレン・アレンが27年ぶりにシリーズ再出演。
父ヘンリー役のショーン・コネリーの出演も期待されたが、今回は額に入った写真のみの出演。
また、監督スティーヴン・スピルバーグ、製作総指揮ジョージ・ルーカス、音楽ジョン・ウィリアムズ、製作フランク・マーシャル、音響効果のベン・バート、編集のマイケル・カーンなど主要スタッフは変わっていない。
この面子で作られた映画なので、よほどのことがない限り、外れはない安全牌。

Crystal Skull・水晶髑髏(すいしょうどくろ)とは、水晶で作られた人間の頭蓋骨模型のことである。
考古遺物と主張する説と、あまりにも精巧に造られているためにオーパーツとして取り上げられ、本当に出土品であるかどうかについて懐疑的な説がある。

十数個が確認されているが、一般にはイギリスの F.A.ミッチェル.ヘッジス が1927年にベリーズ南部の古典期の遺跡ルバアントゥンで発見したとされるものを指すことが多い。

オーパーツ(OOPARTS)とは、「場違いな工芸品」という意味。
それらが発見された場所や時代とはまったくそぐわないと考えられる物品を指し、英語のOut Of Place Artifactsの頭文字をとったものである。日本語では「時代錯誤遺物」と意訳されることもある。

と…これ以上書くとネタバレに近づいてしまうが、本作、シリーズの第4作という事を意識せずとも充分に楽しめる作品になっている。
もちろん、シリーズ・ファンのための小ネタは随所に仕掛けられてはいるが…

いやいや、東西冷戦時代、そして外面的平和から、超常現象、地球外生物など訳のワカランモノが一般人の前に現れ始めた時代、まさにそんな時代を表している。
アメリカン・グラフティを思い起こさせるファーストシーン、意外なインディの登場、若きパートナーは完全にマーロン・ブランドかぶれだし…

ハン・ソロ船長も随分と爺ぃになってしまった(1942年生まれと言うことで、何と御歳66歳)が、我らがインディ、衰えを見せずに大活躍。
元々老け顔だったしね。
インディ最初の恋人(?)役だった、カレン・アレンもあれから27年…
一体どうなる事やら、と思っていたが、まぁ、可愛いオバチャンで登場、一安心。
かなり横に広がってはいたけどね…



return目次へ戻る