GBのアームチェアCinema見ist:GANTZ

GANTZ

GANTZ

監 督 佐藤信介
出 演 二宮和也/松山ケンイチ/吉高由里子/本郷奏多/夏菜/伊藤歩/田口トモロヲ/山田孝之
脚 本 渡辺雄介
音 楽 川井憲次
原 作 「GANTZ」奥浩哉(集英社/週刊ヤングジャンプ連載)
製 作 年 2010



嵐フリークのカミさんのお供で映画…

GANTZ 最初から全2部作と公表されている作品の一作目。
『週刊ヤングジャンプ』に連載されている同名漫画を原作とするSFアクション映画。

PART2『GANTZ:PERFECT ANSWER』は2011年4月23日。
この前編はPG12指定を受けた。

ふむぅ…
最初から「これは有料予告編」と割り切っておけば悪くないんじゃない?
なんつっても、女性層を非常に意識した「完全スター映画」だし。

ハナから「To Be Continued...」を知っていて見るのだから、作品としての総評価を下すのは些か早計。
まぁ、後編・完結編を期待しても良い…かな?

帰ってきてから読んだ超映画批評
こいつが余りに面白かったので、一部抜粋して掲載。



『実写映画 GANTZ』45点(100点満点)
「せめて乳首くらい出さんかい、と私ではなくファンは思っているに違いない」

GANTZ まず、原作からエロとグロの二大要素が大幅にスポイルされている。これはまずい。
映画はお茶の間テレビではないのだから、テレビドラマはもちろん、原作漫画の表現をすら凌駕する過激な描写をするのがある種の使命のようなもの。誰だってそういう特別なものに期待する(だからこそ金を払って見に行く)のに、この生ぬるさはなんだろう。

いくら女性客を集めたいからと言って「GANTZ」を女性客向けにアレンジするのは間違っている客に合わせるのではなく、客を映画に合わせるくらいの根性がないのかと問いたい。

この映画の場合で言えば、製作側が想定する若い女性の見込み客に、むしろ「GANTZ」のエログロな魅力をわからせるようにするくらいでなければいけないし、それが映画人としての腕の見せどころではないか。

たとえばヒロイン岸本恵を演じる夏菜は、全裸で「部屋」に転送されてくるのだが、そのシーンのために数日前から下着類を一切身に着けなかったという。身体に跡がつくのを嫌ったわけだが、見上げた役者魂ではないか。撮影時も全裸で挑んだのだが、その努力を踏みにじるように完成した映画では乳首もヘアも何も出てこない。武田久美子の寸止めグラビアじゃあるまいし、こんな不自然な演出はテレビのゴールデンタイムででもやっておけと全世界のガンツファン激怒である。ちなみにこの件では、あくまで私はGANTZファンの代弁をしているだけであり、決して夏菜氏の大きいおっぱいが見たいといった、個人的感情によって意見を表明しているわけではないことをここに記しておく。



確かに…
ヒロイン役の女優さん、体当たり演技、のっけからオールヌード全開バリバリ…みたいな前評判もあったし、健康なる男子は、あれじゃぁねぇ…怒るわ。
背中とお尻は綺麗だったけどね。
前評判で聞いていた「とてもグロ」も、実際には…
確かに飛び散る血糊はそこそこ派手だが、洋物のホラーやスプラッタに較べれば、それはそれは大人しいモノである。

まぁ、それはそれとして…
アイドル映画と切り捨ててしまうには一寸惜しいか。
映像表現に関しては、「邦画もなかなかやりますな」と。
ハリウッドのように湯水の如く予算をまき散らすことは出来ないはずだが、その割にはよい出来だと褒めておこう。

映画そのものに関しては、前編でもあり、(原作を読んでいないので…多分)シュールな不条理感に溢れた運び、なかなか良いんではないか?
完結編でどうやってまとめるのかかなり気にはなるが…

キャストは…
敵を作りたくないので(うはは…)多くを語らないが…
キャラクター的にどうなんだろう?
このキャスティングは制作側の商売っ気が一寸鼻に付くかな。

カミさんのような嵐フリークスは「筋は…まぁどうでもいいかな?」だそうだが。

作品ではなく気になったことは…
本作の客層は何と程度が低いのだろう。
まるで野放しにされた幼稚園児以下。いや、サルだわ、こいつら。

予告編から本編に移っても全く映画に関係のないお喋りが客席のあちこちで続き、袋をがさがさ開けて煎餅だかスナックフードだかをバリボリ貪り食うわ、上映中に関わらずそこら中で電源の入ったケータイをぱたぱた開けるわ、便所だかなんだか知らんが上映中に席を立ち、場内を歩き回り、あげくサイドの非常口から平気で出入りする馬鹿は一人や二人ではない。

以前、劇場で上映中にケータイを使おうとした高校生をどやしつけたことがあるが…
今回ばかりは多勢に無勢。
そんなことをしたら、こちらが悪者になってしまう勢い。
嗚呼…この国は一体どこへ行ってしまうのだろう…


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