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FINAL FANTASY

ファイナルファンタジーVII アドベント チルドレン
:FINAL FANTASY ADVENT CHILDREN

監  督 野村哲也
主  演 櫻井孝宏
助  演 伊藤歩
音  楽 植松伸夫
製 作 年 2005


何だか初日にエラく売れたようだ。
仕事帰り、通過時刻は19:00前だった。
大型量販店では、発売告知のポスターやPOPで飾ったワゴンを幾つも用意していたが、全部空になっており、カウンター売りが少々残っていただけだった。
ううむ…
ヴェネチアでそこそこ評判にはなったようだが…


かつて、この世界を愛し
この世界の仲間達と共に過ごした人々へ、
再び集いしこの時を捧ぐ----。


のテロップの後、ゲーム版FF-VIIのラストシーン(もちろん、現在のCGでリメイク)で物語は始まる。
全編通して説明は最小限、前作のゲーム、FF-VIIを知らない人にはかなり辛い展開であろう。

が…ゲーム経験者にとってはオープニングのテロップの通り、かつて、この世界で過ごした仲間達殆ど全員と再会出来るのは、かなりの感激ではある。

FINAL FANTASY 本作は、映画作劇から言えば、かなり荒っぽいことは否めないが、過去に同社が作って、盛大に転けた“FINAL FANTASY”(映画版)と比べれば、格段の進歩が認められる。
少なくとも、CGを扱うことに有頂天になって単なる画像見本市となって、『映画』と呼ぶことすら恥ずかしい前作(映画版)とは異なる。

速度感も充分、というより多くの時間はめまぐるしい程の戦闘シーンで費やされ、息つく暇もない。超高速アクションは、些か忙しい印象がなきにしもあらず、だが…

なにより、あの“FINAL FANTASYのテーマ”がきちんと使われているのがファンとしては嬉しいところ。
これで、連綿と続く“FINAL FANTASY”一連の作品であることもきちんと主張されている。

全体的にモノトーンで落ち着いた色調も好感が持てる。

ゲーム、クリアしてないと、話が訳ワカメかも知れないが…

FINAL FANTASY このDVDは、8年前に苦楽を共にした戦友達と再会するための物の様である。
電話の着メロがFF全作を通しての“バトルの勝利”だったりの、一寸したサービスもあったり。

ただ、完全合成世界故、立体音響の効果が少々大袈裟な気もする。
(後ろからガンガン音が出すぎるのはどうもね…)


FINAL FANTASY めまぐるしい程の超高速戦闘シーン…

同時発売のMook“プロローグ”をパラパラとめくってインタビュー読んだ所によると…
人間が出来る、実写で出来ることをやっても仕方がない、だそうで…
確かに。

動きは生物学的・解剖学的には決しておかしくないのだろう、そこそこリアルだし。
しかし、かなり不思議な動きではある。


FINAL FANTASY 今回はディスク1枚の初回期限定版を手に入れた。
決して安いとは言えないが、FFが好きという前提で、この価格なら買いだろう。
限定特典版のあの価格は、ユーザーを馬鹿にしている。(それでも好き者は買っていたな…)

Amazonのユーザーズ・レビューを転記しておく。まさに同感である。

いったい何考えてるんだろう
7特典の中にOVA「LAST ORDER FFZ」を入れるとは
どういう神経してるんだ?
OVAみたけりゃ2万5千円だして買えよ、と?
高いと言われない理由の為に、フィギアやらキーホルダーつけて
理由付けしてるだけ
普通のファンなら「映像」が一番気になる
そこを餌に釣り上げにかかってるだけじゃねえか

ほんとに、ファンに、「続編」や「FF7物語」を伝えたいなら
通常版+OVAというパッケージをつくるべき
そして熱狂的ファンの為にこの特典盤を出すならわかる
FF7のファンだったが、こういうあからさまな営利主義に走られ
ると熱が冷めて肌寒くなる



最初は限定版を視野に購入決めてたんですが、
店頭で1部展示されたので見てみると、ガッカリ。
仮に9800円だったとしてもいらないです。
もっと実用的な物を付けて下さいよ。
あって邪魔な物ばかりだし、
1部のスタッフに裸の王様がいてるとしか思えない。




書籍“プロローグ”も品薄の様である。
DVD購入して帰宅の途中の本屋どこにもなくて、地元の本屋で最後の一冊を手に入れてきた。

はっきり言って、完全にヲタクの方を向いて、と言うかヲタクと正対して作られた映像作品が、なんで、こんなに売れてるかな?


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