GBのアームチェアCinema見ist:エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)
エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)
監督 平山秀幸
脚本 加藤正人
原作 夢枕獏『神々の山嶺』
出演 岡田准一/阿部寛/尾野真千子/ピエール瀧/佐々木蔵之介/テインレィ・ロンドゥップ
音楽 加古隆
製作年 2016
『神々の山嶺』(かみがみのいただき)は、夢枕獏による小説。『小説すばる』にて1994年7月から1997年6月号まで連載され、1997年8月に集英社により上下巻が刊行された。のちに文庫化。角川文庫より一巻本で文庫化(映画化タイトルにあわせ『エヴェレスト 神々の山嶺』に改題)。第11回平成10年度柴田錬三郎賞受賞。
『エヴェレスト 神々の山嶺』(エヴェレスト かみがみのいただき)のタイトルで平山秀幸の監督により実写映画化され、2016年3月12日公開
(Wikipedia)
今回も全く事前に予備知識を入れないで鑑賞。
原作も読んでいない。
で…角川映画40周年とやらで、途轍もない力作なのだ(…ろう)。
天才と凡人、どちらが神に赦されるのか…そう言う筋なのだと思うのだが…
なんだか伝わってこない。
映像はそれはそれは素晴らしいのだが。
手に汗握るブリザードに襲われるシーン。
コルの雪原を行く二人の前方に遠く金色に輝く山嶺。
このシーンで背筋に電流が走った。
そのくらい美しい。
しかし…
大御所、加古隆の音楽がやたら煩い。
ここは岩壁を渡る風の音だけで充分、はっきり言って、無音でも良い位だ。
エンドロールの「喜びの歌」は良かったと思うが…
折角の映像美を音楽が台無しにしてしまった見本のような映画である。
まぁ、被災前のカトマンズとエヴェレストの景観、イケメン二人の奮闘を観る映画なのかな、これは。
本作ではカメラが一つのキーとなる。
Vest Pocket Kodak Model B
ポケット・コダックより小さく「一般のポケットより小さいヴェストのポケットにも入ってしまうカメラ」との意から命名されたが、日本ではしばしばベスト(Best)と誤解されている。
大量生産で安価だったこと、文字通り小型軽量だったことから1912年発売とともにベストセラーとなり1925年[1]までに180万台が販売された。コンテッサ・ネッテルのピコレット、六櫻社(コニカを経て現コニカミノルタホールディングス)のパーレット等類似商品が多数販売された[2]。単玉レンズを使用しているモデルを日本では「ベス単」と俗称する。すなわち「ヴェスト・ポケット・コダック > ベス単」であって「ヴェスト・ポケット・コダック = ベス単」ではない。127フィルムを使用し4×6.5cm判で、このフォーマットが「ベスト判」と呼ばれる起源となった。
ジョージ・マロリーは1924年のエベレスト挑戦時にヴェスト・ポケット・コダックのモデルBを携帯しており、1999年に遺体が発見された際に登頂したか否かという歴史的疑問が解かれると期待されたが、カメラは見つからなかった。
(Wikipedia)
そして主人公深町が使うCanonNewF1とCanon New FD REFLEX 500mm F8 (反射式望遠レンズ)。
最前線のプロを感じさせるリアルなチョイスである。
Canon New F-1
1981年(昭和56年)9月発売
1971年に発売されたCanon F-1は、キヤノン初めてのプロ向けシステム一眼レフとしてグラビア写真やファッション系プロ撮影家を中心に広く使われた。
そのF-1発売後ちょうど10年後の1981年9月にプロフェッショナル用としていかなる過酷な状況下でも撮影を敢行できる極めて高い信頼性を持ったCanon New F-1が発売された。
当時のCanonのフラッグシップ・モデルである。
そのNew F-1に装着されていたレンズは、Canon New FD REFLEX 500mm F8、多分これ。
通常の屈折式レンズに比べて反射式(ミラー)レンズは小型軽量に出来、手持ち撮影の機材としては最適とされる。
って、カメラのことくらいしか語る事がない映画ってば…
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