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ダウントン・アビー

ダウントン・アビー(原題:Downton Abbey)

監督 マイケル・エングラー
脚本 ジュリアン・フェロウズ
原作 ジュリアン・フェロウズ『ダウントン・アビー』
出演 ヒュー・ボネヴィル/ム・カーター/ミシェル・ドッカリー/エリザベス・マクガヴァン/マギー・スミス/イメルダ・スタウントン/ペネロープ・ウィルトン
音楽 ジョン・ラン
製作 2019/英・米


「TVシリーズを見てないと面白くないかも知れないけど、行く?」
はいはい、映画のお誘いならいつでもどこへでも。

カミさんも言うように、6期も続く人気TVドラマの映画化なんだそうな。
「貴族のお話なの」
はぁ、確かに正確な解説だが、あまりにおおざっぱかな。

殆ど予備知識無しで劇場の椅子に収まったが、のっけから重厚な駅と蒸気機関車と…
TVドラマをずっと見ている人にとってはこれは感動のオープニングショットなのだろうな。(第1回の幕開けとオーバーラップしているそうな)
私にとっては、風物やファッションで、「あぁ、あの辺の時代設定ね」と一発で解る。
結構上手い作りだ。

ダウントン・アビー

ちなみにAbbeyとは、abbot または abbess(大修道院長)が管理した昔の大修道院や、元大修道院であった大邸宅を指すらしい。
ロンドンのウェストミンスター寺院も、英語ではWestminster Abbeyと言うそうな。
そのウェストミンスターへ向かう通りが“アビー・ロード”。
つまり、Downton Abbeyは、ダウントン村の(領主様の)お屋敷と言う事になる。

お話しはTVの連続ドラマの特別編そのもので、まぁ可もなく不可もなく。
と、言うよりも私が人間相関を把握していないから細かい部分が解らないのだろう。
冒頭に登場人物相関について簡単な解説映像が付いてはいるのだけれど。


ダウントン・アビー

それでも、ビクトリア朝末期イギリスの風景、ファッション、貴族の館の室内、使用人達の仕事場…そんな物を見られるだけでも充分に楽しい。
時代から言うとタイタニックの遭難からドラマは始まるのだという。
本編はTV版最終回である1925年の大晦日から約2年後となる1927年の秋が舞台となる。
昭和で言えば2年。この年フォード・モデルTの生産が終了、2月7日大正天皇大喪。12月30日には我が国初の地下鉄が上野・浅草間に開通(現・東京メトロ銀座線)、本編の数年前には最初のルマン耐久が行われた、と…

これは多分英国で名のある俳優さん達が勢揃いしているのだろう。なにより、ミネルバ・マクゴナガルとドローレス・アンブリッジの対決がなかなか素敵であった。
実は二人とも勲章持ちなんだよね。

しかし、マギー・スミス、魔法使いから貴族の元当主、見ただけで臭ってきそうなホームレスまで演じる凄い役者だよね。

ま、連続ドラマ見ていなくても充分楽しめましたとさ。
ううむ…




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