GBのアームチェアCinema見ist:バイオハザード

バイオハザード

バイオハザード:BIOHAZARD

監  督 ポール・W・S・アンダーソン
音  楽 マリリン・マンソン/マルコ・ベルトラミ
主  演 ミラ・ジョヴォヴィッチ
助  演 ミシェル・ロドリゲス/エリック・メビウス
製 作 年 2002/米・独・英
原  作 カプコン
シナリオ ポール・W・S・アンダーソン

もちろん、あの大ヒットゲームの映画化である。
過日(2005.2.14.)に発生した学校侵入殺傷事件の犯人の少年が夢中になっていたゲームは恐らくこのゲームであろう。
何かあると、ゲームだ漫画だと言った著作物に原因を求めたがる識者と言われる人々がいるが、こんな些細な物が人を殺す程の要因になるのだろうか?
そういう論評をくわえること自体が浅薄で無思慮な逃げの姿勢なのではないかな、等とも思ってしまう。
根はもっと深いところにあるはずである。

それはともかく、「史上最強のジェットコースター・サバイバル・アクション・ムービー」なるキャッチが付いている。
分類では「ホラー」とされていることも多いようだが、これは単なるアクション映画だな。
確かにアンデッド(ゾンビ)グチャグチャ、モンスターもおどろおどろしい造形ではあるが、「恐ろしい」と言う印象は殆ど無い。
とにかく、ミラ・ジョヴォヴィッチの活躍を見るだけの映画だろう。
ツッコミどころ満載。しかし、ツッコミを入れたい(それを楽しむ向きは別)方はこれを見るべきではない。
スピード感のみで映画を見たいって人にはお薦め。
いかにも続編に続く…というラストはねぇ…
バイオハザード II アポカリプス

バイオハザード II アポカリプス:BiOHAZARD II Apocalypse

監  督 アレクサンダー・ウィット
音  楽 ジェフ・ダナ
主  演 ミラ・ジョヴォヴィッチ
助  演 シエンナ・ギロリー/ジャレッド・ハリス
製 作 年 2004/加・英
原  作 カプコン
シナリオ ポール・W・S・アンダーソン


ミラ・ジョボビッチ 案の定前作のラストがそのまんまプロローグ。
なんかいじましい感じだね。
設定はともかく、ミラ・ジョヴォヴィッチ更にパワーアップして強過ぎ!

本作も単純明快アクション映画。あまり本気で考えずに見る映画である。
スピード感だけでぶっ飛ばすべき約90分と言ったところ。
(ハリウッド映画は一時間半にまとめるという不文律があるそうな)


シエンナ・ギロリー 本作の見どころは、バレンタイン役のシエンナ・ギロリー。
キャラクター的にもミラよりも日本人好みであろう。
シナリオは今回も典型的ハリウッドご都合主義丸出し。
アクションシーンも「どっかで見たような」が満載。
まぁ、殆どマンガなのだが…それがこの映画の持ち味なのだろう。
物を考えたら見られませんな、このシリーズは。
CG合成のアクション映画に、内容がどうの、等という難しいことを要求しちゃイケナイのだ。
前作に引き続き、タイトルに“MILLA JOVOVICH”の冠があり、前作同様にジョヴォヴィッチのヌードがあるが、見せたいんだろうなぁ…ジョヴォヴィッチ!
ラストがまたまた「次回に続く!乞うご期待!」なのはどんなモンだろうねぇ。
バイオハザード III

バイオハザード III:BiOHAZARD III RESIDENT EVIL: EXTINCTION

監  督 ラッセル・マルケイ
音  楽 チャーリー・クロウザー
主  演 ミラ・ジョヴォヴィッチ
助  演 オデッド・フェール/アリ・ラーター/イアン・グレン
製 作 年 2007年/米
原  作 カプコン
シナリオ ポール・W・S・アンダーソン


ミラ・ジョボビッチ Iは、ゲームネタのグロ映画…と、と殆ど期待していなかったら、これが意外にも面白かった。
IIは、前作が当たって余裕が出たのか、スマートにテンポ良くまとまっていて、これも結構イケていた。

そしてIIIは…
ゾンビ、鳥、マッドマックスII、猿の惑星…

まぁ、名作(ホントにそうかは別として…)へのオマージュと言えば、それは許せるが…
マリア(ミラ・ジョヴォヴィッチ)、なに、これ、いくら何でも強力すぎないか?
IIの時にもミラ、反則的強さと思ったが、これは凄い…もう何でもあり。
既に元のゲームやストーリーなんぞ、どうでも良いと思ってるね、制作者は。

ミラ映画はもはや、必ずあるオールヌードシーンと鍛えた肉体の乱舞を見せるだけを主眼としてしまっているんだな…
フィフス・エレメントの時は野獣みたいで顔怖かったし、ジャンヌ・ダルクの時は映画は感動的だったけど、なんか、顔、不細工だったミラだが…
ここ数年、随分美しくなった。
それも、インタビューやらでは大したことはないが、本編で、時折、カミソリのように鋭利なある種、凄みのある美しさを魅せる。
更にモデル出身だけあって、スタイル抜群な上、立ち居振る舞いが格好良く、確かにアクションも素晴らしいけど。

しかし、カタルシスは…無いとは言わないが、あまり後味も宜しくない。

そして衝撃のラスト!!!!

な、なんなんだぁぁぁ〜〜〜!
まだ儲け足りないのかっ!

次はマリア連隊総攻撃か??
既に収拾がつかなくなっているような気もするが…

バイオハザード IV

バイオハザードIV アフターライフ:Resident Evil: Afterlife

監  督 ポール・W・S・アンダーソン
音  楽 トムアンドアンディ
主  演 ミラ・ジョヴォヴィッチ
助  演 アリ・ラーター/ウェントワース・ミラー/キム・コーツ/シエンナ・ギロリー
製 作 年 2010/英・独・/米
原  作 カプコン
シナリオ ポール・W・S・アンダーソン


劇場で観ようと思っていたら、あっという間に公開終了してしまっていた…
思った程興行収入が上がらなかったのだろうか?
DVD手に入れてやっと観た。

ミラ・ジョボビッチ PG-12指定…まぁね、これは子供に見せたいモノではないかも知れない。

3D上映が大々的に宣伝されていたが、アングルやカメラワークはまさに「立体映像」を見せたいが為のモノと言った感じである。
DVDではどうにもならないが…

元アンブレラ社特殊工作員で、アンブレラ社の実験で体にT-ウイルスを注入され、細胞レベルで取り込んだことで、超人的な身体能力と超能力を得た主人公アリス。
本作は、第三作のサブタイトル“Extinction(絶滅)”のあとを受けて、サブタイトルを“Afterlife(来世)”とし、序盤、アンブレラ社が密かに発明したT-ウイルス中和剤を投与され、テレキネシスなどの常人離れした能力を失ってしま…と言う設定だが、今までより身体能力が劣っているとは到底思えない大活躍。

少年ジャンプ現象というかドラゴンボール進行というか、パワーアップ・インフレ、ど〜すんだよ、一体…と思いつつ、まぁこれはこういうモノだから…


中島美嘉 前作で匂わせた自らのクローン一個小隊を率いてアンブレラ社を襲撃するアリス…とか…もうやりたい放題。

前作から5年後を舞台とし、アリス軍団に襲撃を受けるアンブレラの本部は東京都渋谷の地下という途方もない設定。
東京の第一感染者の女性はあの中島美嘉。
オープニングで雨の中でアンブレラに囲まれ佇み、第一の被害者に襲いかかる。
そんだけ…
まぁ、原作やファンが多い日本に対するサービスってなものか?

アリス役のミラ・ジョヴォヴィッチは『IV』後は出演しないと公表したり、「次の世代にバトンタッチするまでは続けます」と続編出演をにおわせる発言をしたり、得体が知れないが…
本作はミラなしでは魅力が半減どころか激減するだろう。



バイオハザード オマージュというかパロディと言うか“マトリックス”そのもののアクションには笑ってしまったが、ウォシャウスキー兄弟の“マトリックス”のアクションにも元ネタはあるのだそうな。
私はアニメファンではないので知らなかったが、金田伊功と言うアニメーター?の作画によるアクションが原典だという。
“マトリクス”のウォシャウスキー兄弟は自他共に認めるアニメオタクなので、これは結構信憑性があるかも知れない。

が…ゲームマニアによれば、あのシーンも登場人物のデザインもは全て原作ゲームに登場するのだそうだ。ゲームは好きだが、この手のアクション物は対象外なのでよく知らないが。

どちらにせよ、この手の表現は既に一般的なモノとなったのかも知れない。
実際、笑いが出る程、些か陳腐と言えば言えなくもない。

エンディング…

お約束とはいえ…おぃ!またまた更にTo be Continuedかぃっ!

あ、そうそう。残念なことに、今回はミラのヌードはない。


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