GBのアームチェアCinema見ist:美女と野獣

美女と野獣

美女と野獣(原題:Beauty and the Beast)

監督 ビル・コンドン
脚本 スティーヴン・チョボスキー/エヴァン・スピリオトポウロス
出演 エマ・ワトソン/ダン・スティーヴンス/ルーク・エヴァンズ/ケヴィン・クライン/ジョシュ・ギャッド/ユアン・マクレガー/スタンリー・トゥッチ/オードラ・マクドナルド/ググ・バサ=ロー/イアン・マッケラン/エマ・トンプソン
音楽 アラン・メンケン
主題歌 アリアナ・グランデ/ジョン・レジェンド『ビューティー・アンド・ザ・ビースト〜美女と野獣』
製作年 2017/米


『美女と野獣』(びじょとやじゅう, 仏: La Belle et la Bete)は、フランスの異類婚姻譚である。1740年にガブリエル=スザンヌ・ド・ヴィルヌーヴ(ヴィルヌーヴ夫人、Gabrielle-Suzanne de Villeneuve)によって最初に書かれた。現在広く知られているのはそれを短縮して1756年に出版された、ジャンヌ=マリー・ルプランス・ド・ボーモン(ボーモン夫人、Jeanne-Marie Leprince de Beaumont)版である。

ラヴェルのピアノ曲が有名でこのラベルの曲を始め、幾人かの作曲家による音楽でバレエが上演されている。

映画も過去何作か作られた。

美女と野獣 (La Belle et la Bete)1946年フランス。監督ジャン・コクトー。
美女と野獣 (Beauty and the Beast)1991年アメリカ。監督ゲーリー・トゥルースデイル/カーク・ワイズ。ウォルト・ディズニー制作のアニメーション映画。
美女&野獣 (Beauty and the Beast)2009年オーストラリア。監督デヴィッド・リスター。
美女と野獣 (La Belle et la Bete)2014年フランス。監督クリストフ・ガンズ。

そして、2017年アメリカ。ウォルト・ディズニー制作の劇場アニメ『美女と野獣』の実写映画版。

と、言う訳で観てきた。

「突然歌い出すんじゃない!」

森田一義は言った。

そもそも私もミュージカルは余り得意ではないのだが、これはこれで良いんじゃないか?
最近ミュージカルを観る機会が結構あり、慣れてきたのかも知れない。
彼の森田一義も一度ミュージカルの舞台に立った後は件の名台詞を吐かなくなったらしい。

本作の元となったディズニー・アニメーション版は観ていないのだが、特に観ておかないとな、とは思わない。
実はディズニー・アニメーション余り多く観ていない。と言うか興味が余り湧かないというのが正直な所。
だから、今回の主人公が「より現代的に」と言われても余りピンと来ない。

主人公の名、ラ・ベル(La Belle)はフランス語で「美しい・美女」という意味の一般名詞。
確かに本作のヒロイン、エマ・ワトソンは美しい。
子役で可愛かった少女は大人になるとがっかりしてしまうことが多いのだが、彼女はデビュー作から感じた聡明さが表出した容姿で、これはエマのための映画なのだろう。

絢爛豪華な舞台装置と馴染みのある音楽と、芸達者な演技陣。
お話は時代を超えて受け継がれてきた昔話でハッピーエンド。
これは楽しくなければ嘘であろう。

さて、気になったのはお城の使用人や村人に黒人系やLGBT(性同一障害)と思しき登場人物が出てくること。
舞台は17世紀フランス。
この時代、まだアフリカ系人種はヨーロッパにはいなかったはずだし、LGBTに至ってはその思いを表出させることなど出来なかったはずである。

あのスターウォーズですら40年前に「白人だけの物語」と言われて、慌てて二作目から主役級に黒人を登用したお国柄である。

逆に何だか違和感満載である。


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