GBのアームチェアCinema見ist:爆弾
爆弾
監督 永井聡
脚本 八津弘幸/山浦雅大
原作 呉勝浩
出演 山田裕貴/伊藤沙莉/染谷将太/坂東龍汰/寛一郎/片岡千之助/中田青渚/加藤雅也/正名僕蔵/夏川結衣/渡部篤郎/佐藤二朗
音楽 Yaffle
主題歌 宮本浩次「I AM HERO」
製作 2025
2025.12.17.鑑賞
本日の作品
原作小説: 2023年の「このミステリーがすごい!」で1位を獲得した。
公開4日間で動員37万9013人、興行収入5.2億円を突破し、動員・興行収入ともに実写映画で初登場第1位を獲得した。
原作未読。
「このミス」かぁ…
今更買ってまで読む気は無いなぁ。
「佐藤二朗はお好き?」
私は一寸ファンである。
好きでなければこれはとてもお勧めできない。
本作、佐藤二朗による佐藤二朗のための佐藤二朗にしか出来ない映画、と言うしかない。
一応助演と言うことなのだろうが、全編通して佐藤二朗ワンマンショーの緊迫感が続く。
良い意味でも悪い意味でも佐藤二朗あっての作品で佐藤二朗無くして成立しない。
上映時間137分と言う邦画としては長めの作品で、途中墜ちるかと思いきや佐藤の怪演(快演)だけで最後までしっかり観ることが出来た。凄まじい名演だった。(佐藤好きにとっては…だけどね。)
上映時間130分越と、邦画としては長いので着席前にトイレを済ませること。
(それでもエンドロールから映倫マークが出る所ギリギリだった。)
これね、ショボイ爆発シーンなんか挿入しないで思い切って、全く取調室から外に出ず、会話劇、密室劇に徹した方が良かったんでないかと。
ストーリーとしては犯人等の動機希薄な上、タゴサク(佐藤)の目的も殆どなにも語られない。
謎解き感を醸すための稚拙で不自然で無理な描写が続く。
実際取調室は論理的な推理合戦ではなく、小学生のなぞなぞレベルで、ナニそれ?である。
子供並みのなぞなぞをミステリーと言わんといてな。
主演は一応山田裕貴となっているが、まあ実質佐藤二朗劇場。
佐藤の爆裂トークを観たい向きにはお勧め。爆弾どっかんには期待しない方が吉。
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