GBのアームチェアCinema見ist:八犬伝

八犬伝

八犬伝


監督 曽利文彦
脚本 曽利文彦
原作 山田風太郎「八犬傳」
出演 役所広司/内野聖陽/土屋太鳳/渡邊圭祐/鈴木仁/板垣李光人/水上恒司/松岡広大/佳久創/藤岡真威人/上杉柊平/栗山千明/中村獅童/尾上右近/磯村勇斗/大貫勇輔/立川談春/黒木華/寺島しのぶ
音楽 北里玲二
製作 2024


カミさん、今日は昨日の日曜出勤の代休。

「朝一の映画観に行くよ〜。」

今年は1月に1本、2月に入ってすぐに1本。
そして先月、久々に1本。
もうすぐ寒くなると言うのにまだ3本しか劇場で観ていない。
まぁ、カミさん休みの日にはほぼ孫がいるので仕方ないと言えば仕方ないが。
(この間カミさんは孫連れで子供映画を観に行っている。)
アマプラやCATVで欲求不満を晴らしていたのは事実だ。
出かけてまで観たい作品がなかったのも又事実だが。

本日の作品。

原作は未読。そもそも山田風太郎を読んだ事がない。
が、「南総里見八犬伝」は子供の頃から大好きな物語。
子供向け翻案の「八犬伝」他いくつかは読んでいる。
何より映画好きだったお袋に連れられてサイダー片手に観た地元三番館での八犬伝がおぼろげに思い出される。

“八犬伝”映画は…

里見八犬伝(1954:東千代之介)
シリーズ作品『里見八犬傳 妖刀村雨丸』『里見八犬傳 芳流閣の龍虎』『里見八犬傳 怪猫乱舞』『里見八犬傳 血盟八剣士』『里見八犬傳 暁の勝鬨』

里見八犬伝(1959:伏見扇太郎)。

里見八犬伝(1983、監督:深作欣二、主演:薬師丸ひろ子)。

等が作られている。
かつて私が観たのは1959年版だったのだろうか?

本作は原作の山田風太郎版を踏襲した戯作者の執筆とその物語が交互に登場する。

戯作者側の落ち着いた映像表現と“他にちゃんとした役者おらんのか?”と言う程の名優を揃えた出演者陣。やっぱりもの凄く落ち着いており安心して観ていられる。
作中物語パートは派手で大げさな演出だが、これはこれで良い。バランスはとれている。

しかし、物語パートのキャスト、伏姫と玉梓と毛野以外の役者はほんとに知らないぞ。
まぁ、信乃と毛野がイメージ通りだったのでなかなか宜しい。
大体が物語パートにジャニ系イケメンを揃えたと言うのは決して悪いキャスティングではない。
(玉梓怖ぇよ〜〜。浜路はちょっと不細工…)

中村獅童なんて出てたか?と思ったら劇中劇の歌舞伎役者か。舞台化粧してしまうと誰だかわからん。流石こっちが本業だが。

八犬伝好きでもこれは楽しめる。かなり楽しめる。
かつてあった薬師丸ひろ子の八犬伝より数段良かった。


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