愚行連鎖 WorksGBの道具達-45

カメラ編 その-4-

デジカメ遍歴-4-

2011年9月、主催する野外コンサートで実質デビューさせた新規導入カメラであるが…
やはり、使いこなしは難しい。

FUJIFILM FinePix HS20EXR FUJIFILM FinePix HS20EXR

そもそも売りのEXRってぇのがなんだかよく解らない。


メーカーサイトのQ&A

プレミアムEXRオートとは何ですか?

従来のEXRオート認識シーン数を拡大し、27の撮影シーンを判別します。加えてEXRモードとの組み合わせにより、全49パターンから最適な露出・画質を瞬時に選択します。

EXR-CMOSとは何ですか?

CMOSセンサーに富士フイルム独自のEXR構造を採用しました。
受光素子を45度回転し、斜めに配置。また、隣り合う2つ1組の受光素子に同色カラーフィルターを採用しています。
EXR-CMOSの特長と画像処理装置 EXRプロセッサーの高度な信号処理により、ダイナミックレンジの拡大や高感度化、低ノイズ化などを実現しています。

EXR-CMOSはEXR-CCDと比較して何が違うのですか?

CMOSを採用することにより、CCDでは困難だった高速連写機能とFULL-HD動画機能を実現しています。

余計解らなくなった。

前にも書いたが…
この機種はあまり市場に出回っていないようだ。本気で売る気は余りないのか?
一眼レフをラインナップに持たないメーカーにとっては、この手が名目上は必要な機種と言うことではないのだろうか?
こう言うのが欲しい人は無理しても「高価な一眼レフ」を持ちたいのだろうか?
最近は薄型コンパクトの高機能高性能機が増えてきて、やはり売れ筋は小型軽量高性能に移っているのだろう。
実はボディが小さいタイプの方…F600EXRがフラッグシップらしい。
カタログもFinepixのサイトもこれがTop扱いだし、TV-CFもこのモデルだな。

レンズが小さいく、実効長も短い分だけその辺りはHS20EXRに劣りそうだが、それ以外のスペックは大型(中型と言うべきか)のHS20EXRを凌ぐ。

つぅか、HS20、ナンバー2でもないんだ…
メーカーサイトの並び順では三番手か…

ある意味際物といえるX100(その極めて趣味性が高く、高価なキワモノが驚くべき売れ方をしちゃった訳だが…)や3Dカメラを入れると、5位に転落なのね。
メーカーサイトの重要度から言うと。

本来の「写真を撮る」「カメラを扱う」という行為では、各種マニュアルポジションがあって、ちゃんとファインダーがあって、左手でレンズリングを回せて…という写真機が楽しいと思うのだが…

X100は用途も狙いも別格としても…
複眼の立体写真カメラ等という超キワモノと比較しちゃ可哀想だわ。

X100は、最初にTV-CFで見て、慌ててググって、ものすごく気になったので手に取って見られる量販店まで行ってみた。

う〜ん…

商品コンセプトは凄く良いのだが…
TVやメーカーサイトで見ると、もの凄く質感が高く、一撃で欲しくなってしまうのだが、いかんせん実物が安っぽすぎる。
鋳型が甘くなっちゃったけど、懐かしいからとりあえず商品化しちゃった復刻版のプラモデルみたいだ。
カメラ性能は流石に良さそうなんだが。

値段見る前に現物に触って「うわ…これは作りがショボいなぁ、一般的デジカメの良いのが3〜4万だから、ちょっと高くて5〜6万円位かな、なら買っても良いかな…」と…
実際のプライスカード見て一気にやる気が失せた。
予測の2倍だった。要らね、こんなん。

単体をちょっと離れて見ればそこそこ渋いかも知れないけれど…
隣に本物のライカ並べて至近距離で見たら、誰でもそう感じると思う。

ネオ一眼と呼ばれ、「構造・分類上はコンパクトデジカメだが、一眼レフのような形状のカメラ」を指すHS20EXRに話を戻す。

HS20EXRとS8000fd
何よりデジタル一眼レフよりも格段に安価である。
価格的には数倍のデジタル一眼と較べれば、あちこちで見劣りがするのは当然だろうが、実用面、コストパフォーマンスから言えばデジ一眼に勝るのではないかと思う。
逆に私のように「紙プリントを使わない」人間にとってはデジタル一眼がオーバースペックに過ぎる。

まぁ、所有するカメラマンの腕も高価な一眼レフどころかネオ一眼にも追いつけていないのだし…

撮像素子の大きさは画質に非常に影響するという。
確かにX100の撮影サンプルを見ると、凄くきれいなボケが出ている。
でも、あんな造作のブツに13万近く出すのはなぁ…
したくない。

逆に無意味に数値だけを稼いだ画素数は画質に悪影響しか与えない。
一般的なPCディスプレイ(1280×1200)一杯に表示したところで画素数は100万程、絵葉書に高精度印刷した場合なんぞ90万画素程度しか必要としない訳だし。

数字がでかきゃエライ!みたいなお馬鹿な画素数競争…
素人だっていつまでも間抜けなママじゃない。
そんなくだらないスペックの機械作らなきゃいけないエンジニアは可哀想である。


この数ヶ月後、X100の廉価版?が登場する。

逆にこっちの方がX100より良いような気がした。
「廉価版」と言っても量販店ほぼ一律69,800円。ちょい高いが…
高いが、いらねぇよ、って値段ではない…と思う。

倍の値段するX100よりもずっと魅力的かつ実用的かも知れない。
デザインもあの値段のX100を見てがっかりした後だから、大抵のアラは好意的に見えてしまう気がする…

見に行くの、止めておいた方が良いかもしれない…私は。


▽次へ続く…
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