煙草の話


 近頃、煙草について感情的な意見が目立つ。喫煙者側から言わせてもらえば、煙草ほど
いいものはないと思う。そこで、煙草について一言反論させていただこうと思います。
 煙草を吸っていると肺癌になるというが、現代では、それ以上にストレスの方が怖いの
ではないか。会社では上司に怒られ、家では粗大ごみと言われ、男三界に家無し(?)、と
言われそうなこの世の中で生きてい〈には、煙草でも吸って気を紛らわせなければ、スト
レスがすぐたまって、肺癌になる前に自殺をしてしまうだろう。
また、世間では、消費税と言って高々3%払うのでもめているが、私ども喫煙者は50%近
い税金を払っている。良き納税者、愛国者というべきであろう。
 おまえたちは人に吸いたくもない煙りを吸わせている、迷惑をかけていると言いますが
およそこの世の中で人に迷惑をかけないで生きていくことなどできないであろう。夏に暑
いと言ってエアコンを使えば、電気を大量に使う。電気を作るのは発電だが、これにも原
子力、火力、水力があり、それぞれ放射能を出す、煤煙を出し大気を汚す、二酸化炭素を
増やす、自然環境を壊す。車という凶器を走らせれば、人をはねる、物を壊す、空気を汚
すと、その害の大きさと及ぼす範囲は、煙草の煙りどころではない。
 煙草は内需拡大にも一役買っていると思いますがな。煙草を買うことによって、直接的
に金の流通を図っているし、煙草を作る、灰皿などの煙草用品を作る、広告を出す、煙草
を投げ捨てることによって清掃する人の仕事をつくるなど、社会に多大な貢献をしている。
 我々はこの様に社会のために、飯がまずいのも我慢し、朝寝起に喉がいがらっぽいのも
我慢しているのである。それなのにあなた方は、我慢という事を知らないで喚き散らす。
我慢と寛容が大事と古人は言っていましたが、これこそ今の日本人に一番足りないもので
なかろうか。特に、今の若い者は、・・・。いや、止めましょう。
 今の若い者にもものが良く分かっている人は一杯いる。特に、若い女性に多い。それが
証拠に若い女性の喫煙者は年々増加しているではないですか。煙草が体に良いと女性の直
感で分かっているからこそ、増えているのでしょう。まさか、大学も出た頭の良い女性
が、体や赤ん坊に悪いと知っていて煙草を吸う訳がありませんではないですか。まさか、
あなた、それは女性が馬鹿だからだとおっしゃるのではないでしょうね。
 そう、言いませんね。
 一言と言いながら、かなりおしゃべりをしてしまいましたな。ちょっとここらで一服し
ましよう。皆さんもどうですか、一本。


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