スープに蝿が。

1
客 「おい、ボーイ、スープに蝿が入っているぞ。」
ボーイ「お客さん、違いますよ。これは、蜂ですよ。」

2
客  「おい、支配人、スープに蝿が入っているぞ。お前のところでは、どういう教育
してるんだ。」
支配人「お客さん、すみませんが、うちでは、特に蝿に教育をしておりませんで。」

3
客  「おい、ボーイ、スープに銀蠅が入っているぞ。」
ボーイ「お客さん、うちでは、蝿に対する注文は受けていないのですが。」

4
客  「おい、ボーイ、スープに蝿が入っているぞ。」
ボーイ「お客さん、おめでとうございます。これは、水中生活をする新種の蝿です。」

5
客  「おい、ボーイ、スープに蝿が入っているぞ。」
ボーイ「お客さん、それは、うちで飼っている毒見用の蝿です。」

6
客  「おい、ボーイ、スープに蝿が入っているぞ。」
ボーイ「お客さん、それは、うちのスープに毒が入っていない証拠ですよ。」

7
客  「おい、ボーイ、スープに蝿が入っているぞ。」
ボーイ「お客さん、それは、うちで飼っている味見用の蝿です。」

8
客 「おい、ボーイ、スープに蝿が入っているぞ。」
ボーイ「すみません。すぐ、殺虫剤を入れますので。」

9
客  「おい、ボーイ、スープに蝿が入っているぞ。」
ボーイ「蝿はサービスになっていますので、その分の料金はけっこうです。」

10
客  「おい、ボーイ、スープに蠅が入っているぞ。」
ボーイ「お客さん、そんなはずはありません。他に蜂も入っているはずですが。」

11
客  「おい、ボーイ、スープに蝿が入っているぞ。」
ボーイ「お客さん、大丈夫ですよ。じきに死にますよ。」

12
客  「おい、ボーイ、スープに蝿が入っているぞ。」
ボーイ「お客さん、ミミズの方がお好みですか。」

13
客  「おい、ボーイ、スープに蝿が入っているぞ。」
ボーイ「お客さん、蝿取り紙をお持ちしましょうか。」

14
客  「おい、ボーイ、スープに蝿が入っているぞ。」
ボーイ「おかしいですね、さっきは蜂だったんですが。」

15
客  「おい、ボーイ、スープに蠅が入っているぞ。」
ボーイ「お客さん、うちは蝿も食べないようなスープはつくりませんよ。」

16
客  「おい、ボーイ、スープに蝿が入っているぞ。」
ボーイ「お客さん、うちのだしの秘密をみましたね。」

17
客  「おい、ボーイ、スープに蝿が入っているぞ。」
ボーイ「昨日は別のスープでした。蠅によって好みが違うのですかね。」

18
客  「おい、ボーイ、スープに蝿が入っているぞ。」
ボーイ「お客さん、助けなきゃかわいそうですよ」

19
客  「おい、ボーイ、スープに蝿が入っているぞ。」
ボーイ「これは家で飼ってる蠅ではありません」

20
客  「おい、ボーイ、スープに蝿が入っているぞ。」
ボーイ「これは当店特製の具です。」

21
客  「おい、ボーイ、スープに蝿が入っているぞ。」
ボーイ「お客さん、どんな蠅なら好みです?」

22
客  「おい、ボーイ、スープに蝿が入っているぞ。」
ボーイ「これからは、蠅も泳ぎを覚えなきゃ。」

23
客  「おい、ボーイ、スープに蝿が入っているぞ。」
ボーイ「すみません、これは蠅用の皿でした。」

24
客  「おい、ボーイ、スープに蝿が入っているぞ。」
ボーイ「お客さん、逃げない内に食べて下さいよ。」

25
客  「おい、ボーイ、スープに蝿が入っているぞ。」
ボーイ「今、蠅とり紙を持ってきます。」

26
客  「おい、ボーイ、スープに蝿が入っているぞ。」
ボーイ「お客さんと同じ五月の蠅ですね。」

27
客  「おい、ボーイ、スープに蝿が入っているぞ。」
ボーイ「おめでとうございます。あなたで、一万人目です。」

28
客  「おい、ボーイ、スープに蝿が入っているぞ。」
ボーイ「環境が悪化して、蠅も空を飛べなくなったのですかね。」

29
客  「おい、ボーイ、スープに蝿が入っているぞ。」
ボーイ「フライが入ったスープと言いませんでしたか。」

30
客  「おい、ボーイ、スープに蝿が入っているぞ。」
ボーイ「勘弁してやって下さい。蠅も手をすって謝ってますから。」

31
客  「おい、ボーイ、スープに蝿が入っているぞ。」
ボーイ「蠅への教育が足らずに申しありません。」

32客  「おい、ボーイ、スープに蝿が入っているぞ。」
ボーイ「おかしいですね、さっきは蛆だったんですが。」

33客  「おい、ボーイ、スープに蝿が入っているぞ。」
ボーイ「さっき、孵化したばかりですから新鮮ですよ。」

34客  「おい、ボーイ、スープに蝿が入っているぞ。」
ボーイ「今日の当店のお勧め料理です。」

(注意:全部創作ですが、どこかに同じなのがないとは言い切れません。)

戻る