"50Mhz"プリアンプの製作3事例                 NチャンネルGaAsで作る50Mhzプリアンプ

05.7.13 道場作品1

近、CQ誌を見ても50Mhzのプリアンプの話はほとんど聞かれなくなりました。確かエリート無線とかスワロー誘電の物がもてはやされたのは久しいのですが、これだけハム人口が減ってしまってはビジネスにはならないのでしょう。既製品のプリアンプは筐体がすばらしいかキャビティになっていて価格も6000円から35000円くらいはします。
こで、何とかお手ごろ価格感度が高くNF特性も優れているそんなプリアンプを目指して作成を開始しました。現在1号機が完成し、25db以上のゲインと聞いた感じNF特性も優れているようなのでホームページに掲示いたしました。内蔵型ならこれで十分でしょうが、これを進化させてアンテナ直下型の200wでもビクともしないプリアンプに仕上げたいと思います。

材料

個数 内容 価格とお店
GaAs MES FET   NE76084 1

2GHz N/F 0.55db GAIN 16.5db

\300    秋月通商
定電圧ダイオード RD2.5E 1 RD2.5E \50       千石電子
トロイダルコア 2 T37-6         (私はジャンク)
トロイダルビーズ 2 FB-101-43  (私はジャンク) \50       千石電子
トリマーコンデンサー20PF 1
セラミックコンデンサー 102 4 0.001uF \10-20  千石電子
セラミックコンデンサー 103 2 0.01uF \10-20  千石電子
抵抗1/4 又は1/8 1 18Ω
抵抗1/4  又は1/8 1 47Ω
抵抗1/4  又は1/8 1 100Ω
抵抗1/4 1 470Ω
抵抗1/4  又は1/8 2 300Ω
0.32 UEW 少々 トロイダルコアに巻くウレタン線
0.5mmの銅版 少々 (絶対必要なわけではない)

穴あきペーク板

1 ガラスエポキシ \90    千石電子
同軸ケープル 1m 2.5D-2V \90    千石電子
合計 約1000円でおつりがくると思います。

回路図

05.07.18 道場-作品2
2段のプリント基板組み立て最中にNE76084をお釈迦にしてしまいました。トホホと思っていたのもつかのまで、それではということで急遽手持ちのSGM2006Mに石を変更して作成しました。
この石は、GaAsのNチャンネルSONYの800Mhz NF1.6dbの10個200円くらいで秋月に売っている石です。ひとまず緊急避難的にこの石を使って継続作成してみました。
修正回路図

この状態で、20db程度ゲインはありそうです。RD2.5EははずしてもSGM2006Mの耐圧から考えて大丈夫のようですが、一応つけています。しかし、改造後ラジオニッポンのイメージ50.5Mhz付近に出だしました。この近所に送信所があるのですが、どこからか回りこんでいるようです。さて、一挙に2種類のGaAsFETを用いてプリアンプを作成しましたが、私は個人的にNE76084が気に入っています。再度基盤を整備してチャレンジしたいと思います。

05.07.22 道場 作品-3
2段のプリアンプにゲインとNFに納得できず、さらに進化を続ける当道場では、もっとNFを下げとゲインをあげるため、過去に一世を風靡し最近安価な富士通のHEMT・FHX35LGに触手が伸びてしまいました。秋葉原の若松通商で税込総額 367円を発見。早速ゲットしてまいりました。
この石は、1.2GHzでNF0.5db・GAIN25dbを叩き出す石として主に430Mhz以上の周波数のアンプとし使用されています。50Mhzにはもったいない気もしますが、トライすることとしました。
早速変更した(基本回路変更なし)新しい回路図をアップいたします。
変更箇所は、@出力用のコイルを4本のホルマル線をより線にして16:1のクオファイラー巻きに。
                  A定電圧ダイオードをRD2.7Eにして、電源供給がわの抵抗を330オームに変更。
                  あとは変更なしで作成しました。
抵抗類も小型(1/8W)のものに交換し少しすっきりした物にしました。ATTはプリント基板には、取り付け可能としましたが、
現在は設置しておりません。この状態で25db以上のゲインが出て しまい、発振気味になるので、基盤の裏に銅版を貼り
付け
接地すると発振を押さえました。
縦35mm・横75mmのプリント基板に作成したこのアンプは性能的に満足しました。
上の画像のように、プリアンプ本体の試作ほ終えました。
私のHPをご覧になり、プリアンプを作成されました事例を紹介します。
新潟の関口OMからのメッセージです。

私、先シーズン(サイクル23)より 6m に嵌まっています。
先日、たまたま新潟市が政令都市になり中央区から6mで遊ばせていただいた
時、OMからお声掛けいただきありがとうございました。

私の使用している6mのリグは JRC JST−245 で耳の悪さは天下一品で
今シーズンは6mのプリアンプを製作して見ようとネットで検索をしていたところ
OMの製作記事にたどり着きました。
たまたまデバイスの35LGは、6mに嵌まる前に2.4G、5.6Gのプリアンプの

製作時に買い求めた在庫が多数有りましたので、早速、OMの2002.07.22
の回路図と写真を参考にしてバラックで組み上げた所、リグ手元で驚くほどの
性能が発揮できましたので、うれしくなりご報告方々お礼を申し上げたくなり。
メールいたしました。
あとはアンテナ直下に上げるためケースなど、これから検討をはじめたいと
思っております。
 

 

なかなかすばらしいできばえですね、関口OM。今後は筐体にすえつけられてFBな直下型アンプに仕上げられてください。
TNX FB REPORT de JA1BOP/ Roy 2007.6.2

de JA1BOP
 2007.06.02 update
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