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EB-27A 2-30Mhz 300W MRF422X2 PP case study |
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↓今回も関税の無かった平行輸入 ↓CCI社から受け取った部品の中身 |
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| 今回平行して作成するのは、MRF422をプッシュプルするリニアアンプです。MRF422はバイポーラTRでモトローラ製のマッチド | |
| ペアをオークションで入手。基盤は今回も米国のCommunication Concept Inc.社よりモトローラのAPPRECIATION NOTE | |
| を参考にした、EB-27Aという再現性の高いキット(2-30Mhz 300Wリニアアンプ)にて製作いたします。 | |
| 今まで比較的製作が簡単なFETを使用してきましたが、今回はバイポーラタイプのトランジスターを何本か持っていますので | |
| 基盤の構造とNFのとり方、また、バイアス周りの処理方法等を研究する前哨戦にしたいと思っています。 | |
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早速、部品をひとつひとつ確認しながら基板に半田付けを開始。 |
| CCTからはチップの取り付け順番や注意事項についての説明書 | |
| が別途添付されています。 | |
| 写真でもわかりますがインプット側のトランスのサイズが小さくなって | |
| おり、基板に浮かせる感じで取り付ける必要があります。 | |
| 注意する所は、基板裏面に取り付けるコンデンサーはサイズが | |
| 小さくピンセット等の挟み込みを用意して取り付けないと<きれい | |
| に半田付けできないばかりか、温度のためにコンデンサーを痛め | |
| てしまう可能性があります。 | |
| CCT社からもここに関してはコテの先がチップコンデンサーに触れ | |
| ないようにする半田付けのテクニックが記述されています。 | |
| でも、実際は接触しないときれいに取り付けられないと思います。 | |
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トランジスターを取り付ける前に、バイアス関係のICが正しく動く |
| かテストすることにしました。いきなりベースに大電圧がかかると | |
| トランジスターを昇天させてしまいます。 | |
| レギュレターにはLM723Gが使用されており、バイポーラTRは、 | |
| コレクター電流が流れるとともにベース電流も結構ながさなけれ | |
| ばなりません。つまり、接合型TRですから電流制御ですよね。 | |
| 基板中央にあるのが温度補償用のトランジスターです。 | |
| これらのトランジスターは全て型番が変更されており、オリジナル | |
| のチップはメーカー廃盤になってしまったようです。 | |
| バイアス用の半固定抵抗は、ゆっくまわして4-5v出ればOK。 | |
| また、元へ戻して0Vに設定しておきました。 | |
| EB-27A CIRCUIT DIAGRAM | |
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最後にMRF422-MPの取り付けを行います。CCT社も推奨 |
| していますが、トランジスターの端子をL字に折り曲げるのです。 | |
| 後からのメンテナンスにはこちらの方が取り外しに便利という事で | |
| 私も折り曲げてとつけてみました。 | |
| さあ、実際に信号を入力してテストしてみたいと思います。 | |
| ヤフーオークションで購入したMRF422のLOWベータ版の石を使 | |
| って組み立てました。実際にバイアスの電圧を調整する段になり | |
| まして、この石が通常のものと異なりかなりバイアス電圧を上げな | |
| いとうまく動作してくれないことがわかりました。 | |
| そこで、別途米国の方からMRF422/MA/COMの石を輸入 | |
| しまして、組み立てし、バイアス調整をすませて動かせました。 | |
| まずは、1.9Mhzを手始めに28Mhzまでトライしましたが、入力パワーがことのほか高く、21Mhzで300W主力するのに | |
| 50W以上の入力が必要でした。確かに300Wは出力しますし、トランジスターもそれほど熱くならずにつかえたのですが、 | |
| もうひとつ納得できませんね。NF用の抵抗が触れないくらいに熱くなっています。耐圧が足りないようです。 | |
| 21Mhzで300W出力時、入力60wで Ic = 17A です。電圧は約30vかけていますので、効率58.8%って所ですか。 | |
| インプットの回路にも課題がありそうです。確かに入力マッチングは取れているようですが、これではエキサイターのパワーが、 | |
| もったいない感じです。誤って過入力でトランジスターを飛ばすよりもよいとは思いますが、今まで作ったリニアアンプとは大きく | |
| 異なっているようです。 | |
| 幸い、ファイナルは2本でコレクター入力580W程度でも大丈夫な石のようです。したがって、初心者が安定したHFアンプを | |
| 自作するのであれば、このユニットでも十分機能すると思います。 | |
| この続編 2006.8.12 以下追加 | |
| さて、このリニア基板に付属している部品ですが、入力のトランスが少し小さく私の場合は手持ちの少し大きめのものに変更 | |
| しています。基板作成当初のインプットトランスと最後のほうのトランスのサイズがせ異なるのがお分かりいただけると思います。 | |
| そのほか、出力300Wの為に周波数によって入力パワーを25-50Wほど必要とするため、NF回路の抵抗値も変更を | |
| 必要とします。近所のOMさんによると、この傾向は初期のバージョンでもあったらしく、改善がすすんでいないようです。 | |
| NF回路はファイナルのRFC回路からワンターンでとっています。この帰還回路が悪いとは思いませんが、それに付属している | |
| 抵抗の値が小さすぎるようです。現在1/2Wの抵抗なのですが、このクラスになると2-3Wの耐電力の抵抗が必要だと思い | |
| ます。 | |
| 周波数特性ですが、今のところ14-21Mhzが一番値がよく、入力35wでコンスタントに300w出力します。しかしながら、 | |
| 1.9Mhzへと下げていきますと入力のSWRがあがり出力も低下する傾向があります。いずれにしてもこの辺の部品と回路を | |
| 改良する必要がありそうです。 | |
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JA1BOP 2006.8.12 update |
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