@単純温泉 | 含有成分が1g中に1000_cに満たないが、泉温が25度以上のもの。単純といってもさまざまな成分が含まれていて、日本でもっともポピュラーな温泉で、有名な温泉地もあります。 | 疲労回復、術後の回復期、神経痛、リウマチ、筋肉痛、関節痛、脳卒中の回復期などに効きます。 | |
A食塩泉 |
単純温泉についで日本に多い泉質です。なめると塩辛い味がします。塩分が皮膚について汗の蒸発を防ぐため保温作用にすぐれ、昔から「熱の湯」ともいわれています。 | 冷え性、神経痛、リウマチ、打ち身、筋肉痛、火傷、切り傷、慢性皮膚病など。飲用で慢性便秘、慢性消化器病などに効きます。 | |
B硫黄泉・硫化水素泉 (硫黄泉) |
卵が腐ったような独特の匂いがします。温泉好きには魅力的な温泉です。幅広い効能があることから万病に効くといわれています。高温で血管を拡張させ、鎮痛、鎮痒作用があります。また皮膚病に特効があるほか、皮膚の角皮を軟化させるため美肌効果にもすぐれています。 | 動脈硬化症、喘息、神経痛、皮膚病、リウマチなど。飲用で糖尿病、痛風など。 | |
C重曹泉 (ナトリウム−炭酸水素塩泉) |
陰イオンが炭酸水素、陽イオンがナトリウムを主成分とする重曹泉は、皮膚表面の脂肪分や分泌物が軟化、乳化するため美肌作用が高い。 | 皮膚病、火傷、きり傷などに効果あり。飲用は慢性胃炎、痛風、糖尿病。 | |
D重炭酸土類泉 (カルシウム[マグネシウム]−炭酸水素塩泉) |
陽イオンがカルシウム(またはマグネシウム)の重炭酸土類泉は、鎮静作用があり、炎症をおさえる。 | アレルギー性疾患、じんましん、皮膚病などに効果あり。 | |
E炭酸泉 (二酸化炭酸泉) |
肌に気泡が無数につくことから「泡の湯」ともいいます。炭酸ガスの泡が皮膚に刺激を与え、毛細血管が拡張されますので血液の循環がよくなり、心臓の負担を少なくします。 | 高血圧症、動脈硬化症、心臓病、火傷、きり傷などに効果あり。 | |
F酸性泉 | 口に含むと酸味があります。殺菌力があり、刺激が強く湯ただれを起こしやすいので、高齢者や皮膚の弱いひとには適しません。 | 水虫、湿疹、皮膚病などに効きます。 | |
G硫酸塩泉 | 芒硝泉 | ナトリウムを含む芒硝泉は、昔から「傷の湯」「中風の湯」といわれています。 | 高血圧症、動脈硬化症、飲用で肝臓病、糖尿病、肥満症に効きます。 |
石膏泉 | カルシウムが作用して鎮静効果が高く、芒硝泉と同じく「傷の湯」「中風の湯」といわれています。 | 神経痛、リウマチ、高血圧症、動脈硬化症、痛風などに効果があります。 | |
正苦味泉 | わが国では数が少なく「脳卒中の湯」ともいわれています | 動脈硬化を防ぐことが知られています | |
H鉄泉 | 湧出時は透明ですが、空気に触れると酸化してサビ色に変わります。炭酸イオンを主成分とする炭酸鉄泉と、硫酸イオンを主成分とする緑礬泉に分かれます。緑礬泉は強酸性で石鹸が効きにくいです。 | 月経障害、更年期障害、飲用で貧血症などに効果があります。 | |
めいばんせん I明礬泉 (アルミニウム−硫酸塩泉) |
昔から「目の湯」といわれ、結膜炎に効果てきめん。このほかにも皮膚や粘膜を引き締める作用があります。 | 結膜炎、水虫、じんましん、皮膚病などに効きます。 | |
J放射能泉 | 一般にラジウム泉と呼ばれ主体はラドンとトロン。「万病に効く温泉」として昔から人気があります。また尿酸の排出を促すため「痛風の湯」とも呼ばれています。放射能泉といっても、ラドンの量は微量で体内で残りませんから心配はありません。 | 神経痛、リウマチ、更年期障害、ノイローゼなどの他に痛風に効果があります。 |
pH(ペーハー)は、水素イオン濃度を表す数値で、温泉のアルカリ性や酸性の度合いを知ることができ、その温泉の特徴を知る目安の一つです。 |
温泉とは「温泉法」で次のように定義されています。 温泉施設で掲示を義務付けられているはずの温泉分析表に書いてあるのだが、温泉(鉱泉)は、溶存物質によって「低張性」「等張性」「高張性」に分類され、「等張性」は成分濃度が人間体液に近く、「高張性」は濃度が高く刺激が強いということになります。参考にしてください。 |
大きい規模のものから小さい温泉まで、およそ3157ヶ所(平成18年度環境省調べ)、源泉数は28157あります。 |
温泉の適応症に「胃腸病」や「慢性消化器病」がありますが、飲用したときの効能を示しています。
硫黄泉には「糖尿病」、放射能泉の「通風」に効果があるといわれています。 |