記載者：高木つねひで on January 10, 2105 at 18:25:58:
入札に関わる議論では、JIAが業務受託でのダンピング行為を判断し、それに関わる会員に懲戒を与えることについて、入札の最低価格制を推奨することにならないかとか、独占禁止法違反にならないかといった意見があります。実際に独占禁止法についてJIAは過去に辛い経験があります。
こうした問題は、JIAが設計事務所という事業者の団体だとする見方がある限り解決できないと思います。事業者団体とは誤解であり、JIAは建築家という職能を持つ個人の自主自律の団体であることの社会的理解をなにより得なければなりません。
これまでの議論を通して、JIA内部においても、それぞれの会員により、このあたりの意識のズレを感じました。JIAにおける懲戒とは、建築家個人の、自らの倫理規定を定める団体が、自らを戒めるものです。いうまでもなく、懲戒を受けるのは松田平田設計でも東畑建築事務所でもなく、個々の会員です。
こうした立場を首尾一貫する以外に、JIAの存在理由はないと思います。