会員、会費種別および現在試行されようとしている建築家資格についての私見


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記載者:服部 滋 on February 22, 2103 at 10:10:34:

私は次のような意見書を支部長に提出しました。
ベテランの方には稚拙と思われる出賞が、本音で書いてみました。

会員は会費を本当に高いと思っているのでしょうか?
7万2千円の会費を6万円にすれば高くないと思い、問題は解決するのでしょうか?

会員種別、会費の統一の問題は、別の所に本来の論点があるのではないのでしょうか。
主宰者、共同者と協力者、教職者などという種別で、会費金額が違うのに同等の権利が与えられていること、高額の会費を支払っているのに対するメリットがあるのかというあたりに問題点があるのではないでしょうか。

 最近会員プロフィールを整理する機会があり、団体所属の項目を見ると、最近入会する若い会員は、JIA以外には建築団体に所属していないケースが目に付きます。住宅中心の仕事で生活も苦しい(失礼ですが)と思われる方々が、高いと思われている会費を支払って入会されてきます。一方、JIAに期待しながら、何も得られず?退会して行かれる方もたくさんいらっしゃいます。

 話を戻して。現在の会員種別、会費の統一は、いつも話題に出ますが、結局会員減少や例外を考える段で原則が崩れてしまいます。JIA周辺協力者や、CPDがらみで準会員が出るなら、その前提であり方を再検討することはできないでしょうか。いままでの議論の中で、この方向での検討が明らかにされたことは記憶にありません。つまり、会員種別による権利制限です。現在の協力者(半額会員)は、JIA成立時に設監協統合時の事情と会員水増し?のために設けられたと聞いています。だからという訳でもありませんが、本人にも会員としての自覚がない半額会員が多いようです。とするなら、水増し分は水増し分なりの権利を与えればよいのでは。会の運営に対する議決権を与えないとか、呼称に正会員とは名乗れないとか…。

 一方、高額の会費を支払っているのに対するメリットは、本人がアクティブに動けばわかる問題ではありますが、JIAに入れば「建築家」という資格と呼称が認められるという誤解と期待?に応えられていないという部分が大きくないでしょうか?退会していく人の意見の中にも「倫理観のない人と同じ会員でありたくない」という意見も聞こえます。

 これは、もう一つの大きな課題「建築家制度の推進」と関連しています。過去の「建築家制度」の中から何を学んだのでしょうか。外部の人からは「俺達の資格を認めろ」という精神で行っているようにみえる運動から、最近は「社会から必要とされる建築家」の団体として認めてもらえるように地道な活動をしてきていると思うのですが。
 資格より、啓蒙、PR、ボランティア、専門家としての発言を繰り返すことにより、この職業が社会から必要とされ、この団体に所属している「建築家」は信用できると思ってもらわなければ何も始まりません。そのため、会員資格に厳しくして行かねばならないのではないでしょうか。
 会員資格の審査、会員の倫理綱領に対する宣誓・遵守、更新時の再度の宣誓、入会時の本人の同意に基づく不祥事に関する退会禁止、懲罰、会員資格を社会に保証する継続教育など。そうすれば会員という立派な資格以上の新たな資格は必要ないのではないでしょうか。
現在進めている外部に頼る建築家資格の運動に多くの経費を使うより、社会向けの活動に経費を回すことにJIA財政の健全化もはかれるのではないでしょうか。


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