「絵コンテを描く」

先月末の話。いま展示会用の映像制作に入っている。
また展示会だ。クライアントは照明器具のウシオユーテック。
この会社はコンサートやテレビの音楽番組などでも活躍しているコンピューター制御の照明器具を扱っている。
今回は結婚式の披露宴会場などで使用する自動追尾の照明システムである。

昨年の展示会はナレーターコンパニオンによるデモンストレーションイベントの演出をしたが、今年は映像主体でいくことになった。
会場のシステム構成などの打合せとともに、どうしたらブース内に入ってもらうかを考えなければならない。当然予算も限りがあるので、何でもできるわけではない。
とりあえず最初の打合せを終わり、次回打合せまでにブース内への集客案とビデオのタタキダイを作ることになった。

集客案は全体の人員や機材をムダなく使って目的を達成できるものにしなくてはならないわけだが、そんなに簡単にはいかないものだ。

今回のお話のテーマの絵コンテだが、絵コンテとは制作される内容が絵で描かれていて、相手にイメージが伝わりやすく作った物である。
マンガのようにコマワリされた中に絵を描いて、その横にその画面がどういうものか説明を入れたり、台詞やナレーションなどが入ったりしている。テレビや何かで見た方もいるかと思うが、いつも絵コンテを描いているわけではない。
制作する内容によって作らない場合もあるし、作っても意味の無い場合もある。今回は5分と短くもあるし、社内の別の部署にもプレゼンテーションをするということもあって、わかりやすい絵コンテの制作となった。
写真はそのとき提出した絵コンテである。

絵コンテ
 絵コンテ用紙に描かれた今回の案
絵コンテのアップ
左は絵コンテのアップ。ドキュメンタリーなど事前に撮影プランを立てイメージしていても、現場の状況によっては、その場に行ってから最終判断をしなくてはならない撮影もある。今回のようにモデルを使ってイメージに沿った撮影ができる内容は絵コンテに向いている。

社内での調整やら、ロケ地の選定やらで撮影はまだ始まっていないが、時間は刻々と迫ってくる。他の仕事とのスケジュール調整もたいへんだな。(つづく)


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