着色シーンを撮影中 「ビデオ撮影はどのくらいの時間」

前回は社内でビデオ制作をするときのワンポイントをご紹介したが、今回はプロに頼んだとき、“撮影にはどのくらいの時間がかかるのか”というお話だ。

内容によって、かかる時間は違うので、どの位かかるかは制作する内容次第と言える。
ビデオ撮影はそんなに時間がかからないと思っている人も多いようなので今回のお題としました。
普段、家で撮影しているのを思い浮かべるからだろうか、ビックリされる方もいらっしゃるからです。

ずらりと貼られた絵コンテ 写真は新製品の店頭プロモーション用ビデオの撮影風景だ。
三菱鉛筆「ポスカ」に筆タイプが新登場したので、用途などを紹介しようという4〜5分の内容のもの。
今回はクライアントさんの方でこんな感じで作りたいという絵コンテを頂いている。(写真左)
この時点で約26カット。しかし、このまま撮影したのでは変化が少なくインパクトがないので、絵コンテ以外のカットも撮影することにしている。
主な内容は、モデルさんが実際に描いているところ、商品を使って作ったいろいろなもの、そして商品カットなどである。
なんといっても、実際に使用しているカットが必要だけど、こういったカットはNGが付きものだ。普通の人でも、撮影後にもうちょっとこうしてほしいなどと注文をつけるだろうから、時間がかかるのもお分かりいただけると思う。
NGカットのほか、OKカットも2パターンぐらい撮影しておいたり、アングルを変えたりなどで2時間、3時間はすぐに経ってしまう。
次に商品を使って作った物の撮影だが、数点の物をかっこよくレイアウトしていかなければならない。撮影は10秒位でも、並べるのにけっこう時間がかかる。大雑把に並べてみてモニター画面で微調整を行いながら、キレイに見えるようにしていく。と同時にカメラの位置も決めなくてはいけない。

今回のモデルさん。お疲れさまでした。商品カットも同様にキレイに並べて撮影していく。
このように実際にカメラが回っている時間より、準備をしている時間が長いのだ。この他、撮影前には当然ライトなどのセッティングが必要だし、撮影する内容が変わればその都度ライトの位置やカメラの位置が変わるので、時間がかかるというわけです。
今回ここで撮影した時間は約10時間位だったろうか、そして実際にテープが回った時間は30分弱である。

あっ、それと後日、追加撮影がありました。内容も若干変更になりました。ナレーション録り終わっちゃったのに…。


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