「社内でビデオを作る時」

これをご覧の方で、社内でビデオを制作しようと思っている方はいるだろうか。
筆者のところに、社内で撮影したビデオテープを持ち込んで編集をしていくお客様がいるが、プロに頼んだからといって必ずしもいい結果が出るとは限らない。
それは、どのように編集素材を作るかによって、出来上がりの質が良くも悪くもなるからだ。
では、素材作成のポイントはなんだろうか?
当然ビデオを作るわけだから、台本が必要だし、撮影の仕方も仕上がりに影響する。
まぁ、ビデオの撮り方を説明すると一冊の本ができるくらいあるので、そういう本を読んでいただくか、機会が合ったら書くとして、ここでは台本についてお話してみましょう。

それでは主にどのような形でスタジオに素材を持ち込まれるかというと、

@台本を作ったうえで撮影をし、編集にとりかかる場合。
Aまず撮影してから、台本を作って編集をする場合

の2つのパターンがある。
@はごく普通の制作方法だが、Aは素人の方がよくやる手だ。とりあえず思い付くものをとにかく撮影してしまう。まぁ、こういう方法もなくはないし、筆者もそういう状況で撮影することもあるが、できれば台本を制作してから、撮影に入るのが良いと思う。
というのも、いざ編集をしようとしても、無駄なカットが多かったり、撮り残しがあったりと編集の際に時間がかかることがある。
無駄なカットが多いということは、使えないカットも含め、必要なカットを探す時間がかかるということ。スタジオは利用時間で料金を頂くわけだから短時間で終われば、それだけコストも安く抑えることができるということだ。
そして撮り残しとは、本来必要なカットなのに撮影していなかったり、もっとこんなカットを撮っておけば良くなったのにという場合だ。「必要なカットなのに撮っていないなんてことあるわけない」と思うかもしれないが、意外とこういうことはあるものだ。
そしてAのケースでは、撮影した素材をみながら台本を書いていくわけだが、ナレーションの長さのわりに絵が少なかったり、やけに長いということもよくある。大抵は1カットしか考えていなかったりするがカメラアングルが違う2〜3カットを撮影しておくとテンポや変化があって良くなるし、編集スタジオでもいざという時、困らないからね。(たぶん)

台本や絵コンテを作るということは、撮影前に必要なものを再確認したり、こういう風に撮影しようかといった撮影プランを検討することができるので、ぜひとも作ることをオススメします。


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