「カメラに向かって話す」

「GO!GO!SOHO!」をご覧の方で、ビデオカメラの前でお話になった方はいらっしゃいますか? 幸か不幸か多くの方はそのような機会がないと思うが、突如、上司や同僚からビデオに出てくれなんてことを言われると慌てる方が多い。
そりゃそうだ、芸能人じゃあるまいし、いくらノリのいい人でもカメラに向かって話すとなると緊張すると思う。
今回はカメラに向かって、その先にいる「ビデオを見ている多くの人たちへ話し掛ける」がテーマです。

コメント撮影のリハーサルビデオの仕事をやっているとインタビューとか誰々の挨拶とかいったものを撮ることが多い。
もし、あなたにそんな依頼があったらどうしますか?
『断わる』、そうですね。と、そんなことを言ったら先には進みません。渋々か、ワクワクかは分かりませんが、その依頼を受けていただきましょう。
受けることになって、大概の人は何を話そうかと考えます(アタリマエ)。そして紙に話す内容を書いていきます。それから、その内容を必死になって頭に詰め込むのです。

さぁ、いざ本番です。ビデオクルーと会社の同僚が見守るなか、緊張が否応なく高まっていきます。
キャー、頭の中真っ白!なんて人も多いでしょうね。
でも、がんばって何とか思い出しながらビデオの前でしゃべりおわりました。
また別の方は、やはり話す内容を途中で忘れてしまいます。そうだいい方法がある。と言っておもむろにカンニングペーパーを作るのでした。

さぁ、ここで問題になるのがコメントの内容ではなく、ビデオを見ている相手にどう伝わるかである。
覚えた文章を一生懸命思い出しながらしゃべっていたり、カンニングペーパーをチラチラ見ながらのコメントというのは、あなたの気持ちは相手に伝わっていないだろう。違和感だけが画面から伝わってくるものだ。
ではどうしたらいいのか? プロの俳優になれなんてことは言えないし、できないよなぁ。
まずは、相手に何を伝えたいのか、そのことを簡潔にまとめましょう。ビデオの時間は平均して10分位が多いと思うが、その中でコメントが3分も4分も話していたら、本題が入らなくなってしまうから、できれば1分以内にまとめたほうがいいかな。
そして次にその原稿の内容を箇条書きにしてみましょう。そうすれば原稿もかなりスリムになりました。要するに箇条書きにしたものをキーワードとして覚えればいいのです。
そのキーワードからあなたが言いたいことをあなたの言葉で話してみたらどうでしょうか。
(でも原稿に書いたことを本人が本当に思っていなかったら、言葉がでてこないかも…。そんな時はやっぱりカンペでしょう。(^^;))


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